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常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。

世にも微妙な物語    道化師    短編小説2017-2

2017年08月21日 20時51分17秒 | 小説

 道化師の[道化」とは、おどけてみせるという意味合いがある。

プロの道化師である守男だが、収入はぎりぎりのぎりである。子供の頃イベントで

見たピエロが忘れられずその道を選んだのだが、高学歴の長男が一流の会社にはいる

ことを当然の如く思っていた両親の反発は強かった。なので一応は一流企業に入り

勤めていたが夜間休日等を利用してエンターティナーになるべくトレーニングを

していた。大道芸フェスタで彼なりのデビューを飾り、多くの笑顔を見てからは、

夢を見ていたような子供の頃のそれと重なり合うものを感じたである。

2年間そんな生活が続き その間に彼女ができたのだが、それは一流企業の

結婚を前提にした社内恋愛だった。同じく道化師としての仕事も始めたのだが

彼女は守男の違う側面を受け入れてくれた。いや、彼女も守男以上に人を楽しませる

ことにはまっていった。そして いつしか守男以上にエンターテイメントの

能力を発揮して、毎年行われる「エンター大賞新人部門」に二人ともノミネート

されたのだった。下馬評では彼女の受賞が確定的と言われ始めていた。

結婚してある程度資金がたまったら脱サラしようと熱く語り合っていたのだが

守男は今回も賞を逃すと資格がなくなるのだった。そして運命の日、新人賞を

受賞したのは彼女だった。守男はスポットライトを浴びている彼女を見ているうちに

微妙な考えが頭をよぎった。彼女がいなければ自分が受賞できた。

彼女を どうけし てしまおうか。しかし、そんなことはできる訳もない。  

    道化師   お終い

 

 

 

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