神秘の島

これは、日本海域に浮かぶ離島で暮らしていたアカネが、郷里に帰ってからも巻き起こす、陳腐な体験の数々である・・・

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ブログを移転します。

2010年01月19日 | 日々是好日
 こんばんは。
 ずっと先延ばしにしてきましたが、ついに新しいブログへ移転することにしました。
 そもそもこの“神秘の島”は、島での一人暮らしを楽しく送るために始めたものでした。今では生活が全く変わってしまったのに、相も変わらず何か奇をてらった内容を中心に書き綴ることが、自分の中ですごく違和感がありました。

 文章を書くことはどうやら大好きだし、自分自身の考えの整理になるので新しいブログに変えることにしました☆
 今後は日々考えていることや農作業の記録を中心に書き込んでいきたいと思います。

 今まで読んでくれていたみなさんありがとうございました。
 またお暇な時間ができたときは、

啓蟄の候(けいちつのこう)

 を覗きに来てください。

 
 じゃん・けん・ぽん☆
 うふふふふ~~~

 
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われる症トケー忌

2010年01月04日 | 日々是好日
 えー、続きです。前回を読んでない方のために、あらすじを。

~前回のあらすじ~

 前回は、皆を幸せな気持ちにしてあげたいと願う、純情無垢な主人公(♀)が、スフレチーズケーキ作りに挑戦し、ヘンゼルとグレーテルの呪いで失敗してしまう、健気なストーリーでした。
 さて、主人公は呪いにも負けず、もう一度スフレチーズケーキを作り始めます。
 はてさて、今度は成功するのでしょうか?



 31日の大晦日、アカネはお菓子の本に書いてある分量を半分にし、もう一度スフレ部分の生地を作り始めた。
 下に敷くスポンジは、昨日の残りがある。猫に骨抜きになっている姉を動員し、再び完璧に生地を作った。
 型に流し込み、今度は60分きっかり湯煎焼きした。

 今日は、もう一つのショートケーキのスポンジも作るつもりだ。デコレーションは明日の午前中にしよう。フルーツから水分が出て、生クリームが溶けたりしないようにである。

 レンジが歌った。指定していた時間が来たのである。
 アカネはドキドキしながら扉を開けた。

 スフレチーズケーキは焦げもなく、良さそうであった。しかし、湯煎していたため水が浸みている。底が抜けるタイプの型って、湯煎したら水が浸みてこん??
 側面の型を注意深く外し、水を抜こうとした。
 
 あれ。

 クッキングシートが、濡れてとけている。ケーキにべっちゃりと張り付き、水分を交換し合っている。
 アカネはケーキにお皿を当て、ひっくり返して底を上に向けた。底にひっついてあるクッキングシートをとるためである。
 クッキングシートの細切れを取り除き、もう一度ケーキをひっくり返して焼き色が表面になるようにした。
 かなり軟らかく、絞ったら水が出てきそうである。
 しっとりを通り越して、べっちょりである。

 ・・・・思うに、諸悪の根源はこのクッキングシートなのでなはいか!?

 普通クッキングシートは、水を弾くし、生地にひっつかない。
 ところが、これは水に溶けるし、パリブレストを作った時はもうシュー皮の部分と一体化してどこが紙なのか皮なのか解らなくなってしまった。
 それに、焦げてパラパラになった部分もあった。

 アカネは、“日本郵政 粗品”と書かれた、非常に正直な自己評価を持つこのクッキングシートをまじまじと見つめた。
 こいつが、全て悪かったのだ。
 嗚呼許すまじ粗品よ!

「あれ?これスポンジを上にしたが?」

 皿に乗せたケーキを見て姉が言う。
「してないよ?これスフレの焼き色やし。」
「え、でもここスポンジやん。」

 そうだ。
 よく見ると、完全にスポンジの部分を上に盛っている。
 いやしかし、アカネの手順に間違いはなかったはず。一回ひっくり返したのを、またひっくり返したんやし。
 ということは、型の中にお湯が侵入し、お湯の中で何故かスフレ部分の生地が土台の下に沈み込んだのだろうか??
 そんなことってあるのか?
 単にバカネが勘違いしているだけなのか??
 わからない。
 あたしにゃもう何もわからない。


 という訳で、ふわふわでしっとりのスフレチーズケーキは、何故か土台に押しつぶされ、水っぽいケーキのような何かとなりましたとさ。




 あ、でね、ショートケーキも、スポンジを型から取り出すときに割れたに。
 取り出す前に、ナイフで型のまわりをぐるりってせないかんかったけど、本に書いてなかったき。振り落とそうとしたら、真中が割れて落ちてきた。
 生クリーム塗ってごまかしたけど、切り分けたときやっぱり崩れよったわ。


 
 そんな訳で、今年もよろしくお願いします。
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とろける痴ーズケー忌

2010年01月03日 | 日々是好日
 明けましておめでとうございます。
 どんな年末年始を過ごしましたか??

 我が家では、毎年親戚が集まってくれてお客をするもんで、今年はアカネは一発ケーキを焼いて人気者になろうと企みました。
 ま、生クリームたっぷりのショートケーキは王道でしょう。皆に凄いと思われるには、もう一品ケーキが必要です。二種類もケーキがあったら、どのおっさんやジャリでもアカネのことを見直すでしょう。そして尊敬してやまないでしょう。


 と、いう訳で、下心たっぷりにアカネはお菓子の本を開いた。
 そして、ショートケーキとスフレチーズケーキを作ることに決めた。スフレチーズは、以前島におったときに、後輩の誕生日に作って大成功を収めたことがある。

 30日、大勢の客でごった返す店でアカネはケーキの材料を調達し、意気揚々ととりかかったのであった。
 まずは、チーズケーキから。
 本と同じ、18センチの丸型で、全く同じ分量、アレンジなど一切加えず、ハンドミキサーで泡立て、苦もなく作ってしまう。
 型に敷くクッキングシートは、以前パリブレストを作った時に生地にひっついて大失敗したものであるが、それは裏表を間違えたからだと思われる。
 “日本郵政 粗品”と書かれたそのクッキングシートを、アカネはもう一度信じることに決めた。
 
 クッキングシートを型に沿って切り、型に合わせ、その中にスポンジを敷き、スフレ部分を流し込む。量がものすごく多くて、型から溢れそうになっているが、これで分量通りなのだから問題ない。ハズである。
 お湯を張った器に入れ、レンジで湯煎する。
 まず、200度で10分。
 その後、150度に下げて50分。
 これは、初めに表面をしっかり焼いておいてから、中はしっとりふっくらするように低温で長時間焼くためである。
 
 ところが・・・・・・・・・。

「ねぇ、これ焦げやあせん?」

 型から溢れんばかりの生地は、レンジの中でますます膨らんで天井まで届きそうな勢いである。そしてその表面は、黒く焼け焦げ始めているようだ。
 そういえば、去年柚子のバイトに行きよったときも、皆に食べてもらおうと思って作ったこのスフレチーズケーキ、表面が真っ黒に焦げたんやったっけ・・・。

「これもう止めたほうがいいがやない?」
 家族が心配してやいやい言い出す。
 ・・・いや、ここで止めたら、しかし、・・・焦げるぐらいなら。
 アカネは時間を5分短縮し、レンジから出した。

 湯煎から引き上げ、型のまましばらく冷やし、器に移そうとしたときだ。
 型の側面を外したら、





 ゆるるるる。

 ずるり。
 
 どろぉ。


 固まってないスフレ部分が崩壊し、大量の水とともに液体の生地が溢れてきたのだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
 ・・・・・・・・・・・・・・な、
 なんでよお~~~~~~~~!!!!!

 アカネはピコドンして悔しがった。
 一時間湯煎焼きをしていたというのに、最後の5分を短縮しただけでここまで軟らかいものか!?!?
 そうなのか!?
 アカネが悪いのか!?!?

「大丈夫、美味しいよ?」
 家族が必死でフォローしてくれている。
「そんなん砂糖も高カロリーのもんもいっぱいはいっちょって、美味しいにきまっちゅうろ!
 だからこそ口当たりや軟らかさが大事ながよおー!!」
 ドスン!

 
 どうする!?
 もう諦める?ショートケーキだけにする?
 いや、けど、
 もう一回材料買う?クリームチーズ高いで?
 いや、けど、
 ・・・・・・・・・・・。

 散々迷った末、アカネはもう一度作り直すことに決めた。
 もしかして、分量は何故だかわからないけれども、ケーキ二つ分なのかもしれない。だって、スポンジを作っても、土台にする部分は1cmぐらいでいいので、半分以上余るのである。
 分量を半分にして作ってみたらどうだろう?
 そしたら焦げる心配もないし、中まで火も通るだろう。


 こうして、アカネの新たなチャレンジが始まった。
 果たして、バカネのスフレチーズケーキは成功するのだろうか!?
 後半へ続く!!



 ちなみにこの記事、去年の30日の出来事です。
 長くなったき、カッコよく区切ります☆
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今年最後の土曜市

2009年12月26日 | 日々是好日
 26日は今年最後の土曜市だった上に、来年から場所が変わって車を持ってない人には行きづらい場所になったので、おそらく今日は多くの来客があると予想していた。
 アカネは父に頼んで一本葱を大量に掘っておいてもらい、谷に下りていってチャーテを収穫してきた。
 つくね芋と、大根のビール漬け、東山、梅干し、干し柿、紫大根、ひょうたんかぼちゃなど、今までにないほど大量の商品を準備し、車に積み込んだ。

 
 お店の準備が終えるか終えないかの時、見覚えのあるお客さんがやってきて、言った。
「この前買った一本葱、おいしかったよー!よかった、今日はおってー!」

 いやぁ、嬉しかったですねぇ。
 葱そのものは、主に母が可愛がっていて、アカネは夏に葱の葉の中に潜り込んでいるヨトウムシを鎌で両断することに力を注いでいたのだが、何よりも不定期出店のアカネを覚えてもらっていることが嬉しかった。
 月一での出店も、来年から出す週を決めようかな?って思う。端境期とかいつも商品があるわけじゃないし、カレと都合を合わせる方が大事やきどうなるか分からんけど。

 アカネを覚えてくれているお客さんは他にも何人かおって、こないだの野菜こうやって食べたよ、とか産直でこうやって売ってるお客さんもいるよ、とか情報をいただけたりした。

 
 アカネの予想は当たって、暖かい日に恵まれてお客さんはたくさん来た。
 なんと、葱や干し柿もほとんど売れたし、東山とつくね芋は完売、今まで全く動きのなかった梅干しやチャーテの粕漬けもいくつか出た。梅干しは、他のお店ではもうなくなってしまっているようだった。ということは、これから梅干しを用意しておくといいだろう。
 

 今回はたくさん売れたし、お客さんとも話ができてよかった。
 先月と先々月は、売り上げが3000円代だったからなぁ。
 でもこれはアカネが覚えてもらっているからというよりは、一本葱とか、ビール漬けとか、東山とか他の店にないものを売っているからに過ぎない。それと、チャーテや梅干しなどもう時期が過ぎたのがたまたまあったりして、ラッキーだったというだけだ。

 そういうことを踏まえて、さて来年は。
 
・お客さんが、アカネの商品をどうやって作ったかわかるように、URL付きの名刺的な何かを作る。
・他の方が作ってないような何かを作る(これが難しいんだ)
 今んとこ、キムチ作りとチャーテの苗とか、雑穀とか。
 雑穀は今年大失敗したけど、きっとうまくできたら土曜市でご飯売ってるお店で購入してもらえる可能性は大いにある。
 また、東山とかキムチとかは、一度に大量に作ってさばくと言うよりは、出店にあわせてそのつど作るほうがいいみたい。
・値段のつけ方を考える。
 安すぎもせず高すぎもせずの適正価格。
・暗算ができるようになる。


 
 
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マイケル・ジャクソン~愛と哀しみの真実

2009年12月20日 | いろいろ。
*この記事、昨日書いてからさらに考えて、また付け足しました。

 日々、何かが進んでるわけじゃないけど、感じたことは書きためていかんといかんでね。すぐ忘れるから。


 少し前に、マイケル・ジャクソンの番組を見た。
 日テレで19:56~21:50のゴールデンタイム+前の番組での特番で一時間みっちりマイケルの人となりを編集したVTRを流していた。

 アカネはマイケル・ジャクソン、あんまり知らない。他の多くのアーティスト同様、テレビ嫌いという壁をすり抜けてまでアカネの前に現れることはなかった。
 いいイメージもなかったし、洋楽聴かんし。

 何で観てみようと思ったかというと、この番組を作ったジャーナリスト(名前忘れた。)そのものに、興味を持ったから。
 別の番組で、彼女は自分が制作した『マイケル・ジャクソン~愛と哀しみの真実』を宣伝していた。
 それによると、この企画は、もともとマイケルを慕っていた彼女が、幼児虐待疑惑事件で、無実を主張しながら和解金で解決したマイケルに失望し、その後のファンとしての空白期間を埋めようとして制作したものだということだった。

 ゴールデンタイムに、自分のための企画をしっかりと形にしてぶち込んできた、彼女の手腕と影響力に興味が湧いた。


 その番組は、マイケル・ジャクソンが、巨万の富を目当てに近寄ってきた人たちに陥れられ、苦しむ様を描き出していた。マイケルをよく知らないアカネにも、彼の気持ちやしたかったことが解ったよ。

アカネがあのドキュメンタリーの中で最も悲しかったシーンは、留守中のマイケルの家宅捜索に入った警官が、たくさんのビデオテープを見つけるところ。

警官A:「白雪姫?ピーターパン?なんだこりゃ??」
警官B:「児童ポルノかもしれんぞ。押収しろ!」


 なんかあたし、このシーンやり切れない。
 それは、マイケルが招待した子供たちに見せてあげようと思って用意してたビデオだった。マイケルは、子供たちに絵本を読んであげたりビデオを一緒に観たりすることが、とっても大事な愛情表現だってことを知ってた大人だった。
 ピーターパンはまぁ内容が複雑だからいいとして、“白雪姫”とかって、ベタベタじゃない?小さい子ならまだしも、小学生ぐらいになったらみんな完璧に内容知ってるし。

 あたし思うんやけど、そういうことって、本当は彼自身が子供の頃にしてほしかったことじゃないのかなぁ。
 
 それに、大の大人の男がですよ、それも億万長者の大人が、「子供たちに楽しく過ごしてもらうために何があったらいいかなぁ」って考えて、

 お伽話のビデオがいい! っていう発想、

 ・・・・なんかすんごいマイケルの人間性を感じられる小道具やと思うんやけど。
 そんな、ただただ純粋で、繊細で、夢いっぱいで、優しくて、子供への愛が溢れたそんな想いで彼が選んだビデオたちが、警察たちに児童ポルノって思われるなんて、めちゃめちゃ悲しかった。


 今回この作品を見て思ったのは、人間て、お金持ちすぎたらいかんってこと。
 マイケルは純粋に、子供たちを喜ばせたい、夢を与えてあげたいって思って、自宅の庭に遊園地を作って子供たちを招待してたのかもしれないけど、ある程度お金の価値が判る歳になったら、子供たちがマイケルのプレゼントから受けるメッセージは、
“マイケルは金を腐るほど持ってる”
“金さえあれば何だって手に入る”

ってことだったかもしれない。彼のお金を愛して近寄ってきた大人たちは、マイケルの理想なんて最初から興味すらなかっただろう。
 彼自身、お金を払ってゆすりを黙らせようとしてしまったし。


 だけど、本当に純粋で、お金よりも子供たちや人の心の方を愛したマイケルだったからこそ、あれだけのファンに護られてきたんだろうな。


 アカネはマイケル・ジャクソンって、整形したり薬飲んだり、めちゃめちゃナイーブな人なのかと思ってたけど、ちゃんと考えたらものすごく強い人やったんやね。
 全世界に性犯罪者というレッテルを貼られて、仕事を奪われて、バッシングされて、大好きだった子供にも裏切られて、

 ・・・・・でも生きた。
 彼は復活しようとしていた。
 

 THIS IS ITの前に亡くなって本当に残念だけど、だからこそ彼は永遠に人の記憶に残り続けるでしょう。
(彼を殺した医者はどうなったの?陰謀説もあるみたいやけど。)
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デフレでも袖フレ!!

2009年12月12日 | 日々是好日
 こないだ、ちょっと遅く帰ってきたので一人で夕飯の残り食べてました。
 母得意のカボチャスープ(もちろんひょうたんかぼちゃである。)をすすったとき、唇にざらざらしたものが・・・。
 引っ張り出してみると、透明で、しっかりしたものが。

「お母さん、ビニールおいしいね!」
「へ??なんでそんなもん食べるが??」
「環境ホルモンで出汁とってくれたがやね!」
「ビニールが入る余地ないに。玉ねぎの皮やろ?」
「あっ、これ玉ねぎの皮かぁ☆
 通りで透明で平べったいと思うた♪」

 アカネは母の手にカボチャまみれのブツを落とした。

「ほらみ、玉ねぎやったやろ・・・・アレ???」

 
 という訳でこんばんは、環境ホルモンって美味しいね☆、アカネです。


 世の中デフレですね。
 ジーンズが960円とかって超キモチ悪い値段で売られてたりします。どんだけ生産者搾取してんだろ?
 
 そんなデフレがアカネにも影響を及ぼす?ようなことがありました。



 最近は、父方のお婆ちゃんが来てくれて、一緒に東山作りに勤しんでいた。
 芋を長時間大量に蒸かして作るので、ガスを使うよりも安価に、庭で薪をたいて蒸かそう!とアカネたちは考えた。
 家のおくどがボロボロだったので新調したが、あとは薪もはがまも蒸籠(セイロ)も全部ある。

 まず、おくどを庭に設置、中に新聞紙や小枝を入れて焚火のセット。
 上に水をたっぷり張ったはがまを置き、はがまの口から蒸気が漏れないように、濡れた新聞紙で囲う。それから蓋をして、火をつける。
 お湯が湧くまでに、芋つぼから芋を出してきて、水洗いし、包丁で皮を剥く。
 皮が剥けたら、いったん灰汁を抜くために水に浸しておく。
 お湯が沸いたら、蓋をとって芋を敷き詰めた蒸籠を置き、また芋を剥いていく。

 蒸籠は三段なので、芋が剥けると新しい段を下にして、順番に重ねていく。
 蒸かし過ぎても柔らかくなりすぎて崩れやすいし、箸が通っても蒸かしが足りないと変色する。

 ちなみに、蒸かして冷めた芋はめちゃめちゃ甘い。
 ねっとりしていて、飴みたいな感触だ。
 芋は粘土質の畑で作ったし、超肥大化したし、美味しくないのでは・・・って心配だったけど、文句なしの甘さだ。


 アカネは東山作りはもちろん、おくどと蒸籠で料理するのも初めてだったから、父とばーちゃんが居なかったら一人では全く解らなかっただろう。
 日中は東山作りにかかりきりになり、さらに何日か冷まして固めてから切り分け、それをまた干すのだとばーちゃんが教えてくれた。
(人によって段どりちょっとずつ違うみたいやけど)

 
 切り分けた芋は最初屋根に干していたが、雨が二日ほど続いたときがあって部屋の中に入れていた。もちろん、部屋も窓をあけて風通しを良くしている。

 
 アカネは久しぶりにぢばさんに行ってみた。もう栗かぼちゃはなくなってしまって、売るものがなくて最近は出していなかったのだ。
 ぢばさんでは農家が価格競争をしており、アカネはそんなものに巻き込まれるのは嫌だった。りっぱな大根が100円とか80円とかで売られており、
「何で、自分が大事に作った作物にそれっぱぁの価値しかないっていうんだ!?」
とアカネはいつも憤っているのだ。

 アカネがデフレマックスの野菜コーナーを偵察していると、東山を売っているのを見つけた。パックにぎっしり詰まっている。見た目も美味しそうである。
 
 たいて、東山は高い。日曜市でも500円とかで売っている。だって、手間かかってるし。
 さて、ここの東山はいくらかな?と覗き込むと・・・。


 1       5      0        円


 
 ちょっと、ちょっと!!!
 そんな安値で売られたら、めちゃめちゃ迷惑なんだよォ~~~~~!!!!!
 東山は相場がはるのはみんな知ってんだよ、稼ぐ気無い奴は出すなよ-----!!

 不況ってゆったって、皆お菓子買って喫茶店でケーキセット頼んでるやん!
 パチンコで何万もすってもまたお金握りしめて遊びに行くやん! 
 そこまで消費者に媚びるなよ~~~~~~~


 アカネはお人好しで商売下手な生産者に怒り心頭で帰ってきた。

 
 だが、東山を襲った怪物は日本経済だけではなかった。
 いつものように東山をパクつきに行ったアカネは、異変が起きているのに気づいたのである。

 東山の上に、ふんわり緑の森のようなものが・・・・・・・・・・・・・・。


 カビである
 それもいっぱい・・・・


 ここ最近、特に暖かったもんで、糖分いっぱいの東山はカビの餌食になっていた。急いで再び屋根の上に出し、かびた芋をより分ける。
 すると、ふわ~っと東山から糸が伸びた。

 ああ、この糸、見たことある・・・。
 そう、まるで納豆・・・・・・・・。

 って、うっとりしてる場合じゃない!!(アカネは納豆が大好きなのだ)

 
 こうして、父と祖母のアカネへの愛がたっぷり詰まった結晶は、カビやカラスや犬や虫たちの餌食となった。
 一夜干しネットに入れて吊るしているのはあらかた大丈夫みたいだ。

 
 やっぱりよ、冬は寒くないといかんって。
 懐が寒いのはちょっと困るけど。




 
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闇の子供たち

2009年11月23日 | いろいろ。
 廃墟に行って、4年間パートナーシップとってきたデジカメのマニュアルの設定の仕方が初めて解ったり、土曜市にいったけどほとんど売れなかったり、書きたいことはあるけど、今日はできたてほやほやの講演会の感想を。
 自己的に書きます。


 今日は高木義之氏の講演会を聴きに行ってきました。
 テーマは“カンボジア報告会”。
 映画『闇の子供たち』にショックを受けた高木氏が、カンボジアでの児童買春の問題を支援するためにカンボジアに行って、見てきたことの報告に合わせて、地球環境問題もお話しされていた。

 私は性的虐待の話を聞くと気持ちが悪くなる。女だったら皆そうだと思うけど。だから今回の報告も腸が腐りかけたみたいに、かなり気持ちが悪かった。

 カンボジアでは、貧しさのために売られた子供が、10歳未満から買春をさせられているというのだった。
 泣き叫んだり、客を不愉快にさせないように、拷問のような訓練をさせられるということだった。映画には、実際に客をとっている10歳の男の子が、苦痛で顔を歪めながらもなんとか笑顔を作ろうとしているシーンが映されているそうだ。

 私は幼児に性的な欲望を覚えるペドフィリアなんて全く理解できないし、気持ちが悪いって思う。
 例えばどんな指向を持っても自由だけど、それを表現していいのは、誰かの権利を傷つけてない場合だけで、ただ単に一生想像するだけで終わるのと、実際に行動に移すのは全く違う。
 

 何故貧しいのか?
 土地を奪われたから

 何故土地を奪われたのか?
 大資本が入ってきて、先進国向けのプランテーションに変えるため

 抵抗できないのか?
 字が読めない村人たちに、薬や自転車などを与えると嘘をつき、土地契約書にサインをさせるという、巧妙な手口が使われている

 国や町はどうしているのか?
 GNPを上げるためにプランテーションを奨励し、児童売買を黙殺している

 その子どもたちはどうなるのか?
 5年ほどで体と心を壊し、死んでゆく。もしくは先進国の子供の臓器提供に使われる。そしてメコン川に捨てられる。


 こういう構図をわかりやすく説明してくれた。
 高木氏は、子供を10ドルで買う3万人の日本人と、プランテーションの作物を輸入して買っている1億2千万人の日本人と、責任は同じだ、と言っていた。
 私たちがすべきは、コーヒー、チョコレート、エビ、熱帯のフルーツなど、森を伐採してプランテーションで作る、そもそも日本にないものを買わないことだ、と。



 あー、こんなこと書いてたら、フィリピンで見たバナナやエビやサトウキビのプランテーションを思い出してきた。あの時でさえ、私は住民の話を細かく聞いた訳じゃなかった。(もっとたくさん聞いておけばよかった。)
 でも、そこには確かにあった。
 教科書で習った1行だけの現象が、ネグロス島全土で起こっているって事実が。
 そこには、そこで実際に生きていかなければならない人たちが、たくさんたくさんいたんだった。
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11月の土曜市

2009年11月21日 | 日々是好日
 えとね、これ書いたの24日やけど、21日の出来事やき21日に更新したように裏工作するね。
 で、ミクシィから来てくれた人、ミクシィには何日にUPされたって表示されるか、教えてくれませんか??最近トップ画が変わって、自分の更新した情報が出よったとこ、マイミクさんのアプリとかの結果が出るようになったでねぇ?

 
 
 21日は何とか月一出店の目標を達成したくて、土曜市に出店してきました。
 片道、大嫌いな車の運転で1時間半。
 土曜市では6時間座る。

 商品は、一本ネギ、ひょうたんかぼちゃ、干し柿(みほちゃんにもらったんじゃなくて、自分くの柿にしました☆)、チャーテ、たけのこ芋、東山、チャーテの粕漬け、梅干し、ウコン、タカノツメなどをちょこちょこと。
 *私一人で作ったのではありません。
 
 週間天気予報では雨になっちょったけど、幸い雨は降りませんでした。
 ただし寒かった。
 だんだん風が吹き抜けるようになり、陰り、人足はまばら。テントの中で座ってるアカネは、まるで足を水の中につっこんぢゅうみたいな寒さ。

 ただでさえお客さんがおらんのに、たまにしか顔を出さないアカネはお客さんとまだ関係が築けていなくて、なかなか買ってもらえない。
 一本ネギとか東山とか、ほかの店にない野菜は買ってもらえたけど、他の店にある野菜ならお得意の店で買うし、単価が100円とか150円とかだから、数人に買ってもらえてもほとんど売り上げにならない。

 アカネがいないときはお客さんも近寄って商品を見るのに、アカネがテントに入ると何で皆逃げて行くんだ???
 化粧が足りなかったのか?もっと化ければよかったのか??
 穴の開いたセーターとか着てたからいけないのか?(帰って気づいてびっくり)
 おんちゃんとか、いかにも農業やってますみたいな人が座ってないと駄目なのか?

 謎は深まるばかりである。


 買ってもらうって、本当に難しいね。
 ほんでよ、売り上げを上げるって、本当に、本当に難しい。
 世間一般並みの暮らしをしたいとは思ってないけど、やっぱり健康保険払って、車検やガソリンや税金や、経費を払えるぐらいは稼がないといけないから。
 
 まだまだ本気でやってないからだ。
 お客さんが逃げて行くのも、きっとそれが伝わってるからだろう。
 
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I am studying English!☆

2009年11月10日 | 日々是好日
 11月ももう1/3は終わってしまったが、今月の目標を宣言いたします☆

 まず、毎日化粧をして仕事に行くこと。
 こないだ、ギャルママの取材をニュースで見て、毎日早起きしてお化粧をしている、ってのに舌を巻いて、アカネもやらなければ・・・!って思った。
 実は、アカネは化粧が大の苦手。気合いを入れてお出かけするんじゃなければ、常にすっぴんでいたいくらいだ。
 女心をママになっても失わない彼女を見習って、独身のアカネもお化粧をできるだけすることにしよう。

 もう一つは、早起きをするってこと。
 10月は結構守れたんである。でも、最近また睡魔が盛り返してきたので、毎月、いや毎日目標として肝に銘じておかなければ。

 アカネにとって早起きは、薬物患者が薬物の誘惑と日々戦うようなものだ。彼らは、こう思う。
「今日は、薬物をしない。」
 次の日になると、またこう思うのだ。
「今日は、薬物をしない。」

 そうやって、我慢を決断する連続が、半年、一年、三年と、永遠に続いて行く。
 アカネも、朝目覚めるたびに、決断することにしよう。
「今日は起きよう」
 と。


 さて、先月早起きをして地場産に出すかぼちゃを準備していたんであるが、その間ラジオを聴きながらやっていた。作業しながら情報が入ってくるので、飽きないし、内容は面白いし音楽も聴けるし、

 いやあ、ラジオって本当にいいものですね


 しばらくそうしてたのだが、そのうちにふと思いついた。

「そうだ、この間に英語の勉強したらいいやん。」

 そこでラジオの英会話を聴いたり、父が20年前に買った英語の教材(カセットテープ)を聴いたりし始めた。
 ショックなことに、中学英語の基礎の基礎が全く聞き取れなかったり、覚えてなかったりするのだ。題の、「study」の進行形も綴りが合うちゅうか自信ないぐらいやし。
 また、テレビでも“マジカル英語塾”が面白くて、録画したのを何度も見ている。

 
 新聞でラジオ欄をチェックしてみると、おもしろいことが分かった。
 例えば、次はある日の一例。

 朝の6時台にまず初めての英会話があり、
    7時台にあり、
    10時台にあり、
    12時台にあり、
 夕方6時台に再放送があり、
 深夜11時台で〆。

 つまり、毎日毎日、宝が垂れ流されていた訳なのだ。
 これを活用せずに、どうやって貧乏人が英語を覚えられるというのか。
 お金をかけずに、バイリンガルに。
 早起きと並行して、アカネの新たな目標である。


 
 こうやって、課題を一つひとつ自分のものにしていったら、いずれは今よりもいい人間になれるのだろうか。
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東山さん、一体どうしたんですか!?

2009年11月08日 | 日々是好日
 高知には、謎の干し芋がある。
 平べったくて飴色でねっちょりしている。病みつきになってしまう甘さと歯触りだ。
 名を、東山という。

 語源はよくわからない。ネットで調べてみようとしたが、地名や人名ばかりに当てはまって干し芋にたどり着くことはできなかった。

 干菓子(ヒガシ)というところから来ているのは知っているが、後の“山”はなんなんだろう・・・。
 という訳で、高知では皆語源がわからないまま、音通りに漢字を当てはめて“東山”と呼んでいる。
 
 さてこの干し芋、“人参芋”という芋で作られるのだが、この芋は主に東山にしか使われないため、芋自体を東山と呼んでもいる。種屋とかで、注文するときは「東山の蔓ください」で通る。
 そこで、野菜大好き、果物大好き、干し柿大好き、てことはつまり干し芋ももちろん大好きのアカネは、東山を作って一儲けしようと企んだ。

 5月に東山のツルを買ったものの、いつもの不精がたたって植えつけるまでに時間がかかり、その後日照り続きで30本買ったツルのうち、根付いたのは12本であった。
 その後また植え足したりして、二畝分植えたのだが、夏の間は勢力を伸ばしてきたひょうたんかぼちゃにのしかかられ、きっとほとんど実になってないだろう・・・と半ば諦めていた。

 
 しかし、そろそろ掘らなければ寒さにあたったら腐ってしまう。
 さつま芋は熱帯の作物なので、寒いと腐る、と非科学的な性質を持っているんである。

 そこで、堀の畑まで出かけて行って、伸びまくった蔓をどかしてみたら・・・。

 なんじゃこりゃぁあああぁあぁ!!!

 畝からはみ出した超巨大な芋の身体から、ぶわーっと芽が出まくっている。人の頭ぐらいある。いや、もしかするとそれ以上かも…。
 アカネは焦って、父とともに掘り始めた。
 
 出るわ出るわ、見事に肥大化した芋がゴロゴロ。自分のでかさに耐えられなくなって、割れている者まである。一体、こいつらはどうなりたいのか?
 まるで万田酵素でも入れたかのような巨体ップリである。しかし、断言しておくが、肥料は一切入れてないのだ。
 この畑は5・6年前までナスのハウスだったのが、放置されていたのを父が借りて開墾したんである。何年も雑草天国だったのだが、ハウスの時の肥がまだ効いていたということであろうか。
 
 後から植えた列はそこまで太っていないが、標準的な大きさである。不思議なことに、後に植えた所には、奇麗な赤紫色の皮のものと、薄いオレンジ色っぽい芋が二種類混在していた。
 お昼に両方チンしてみると、オレンジ色の方が甘味が強くねとっとしていた。両方、中身は薄いピンク色でとても綺麗だった。

 
 午後には全部掘り終え、芋のツルがないところも試しに掘ってみるとおまけのようにでかいのが出てきたりした。
 コンテナ9つに、でかいのやら小さいのやらがいっぱい採れた。試しに一番でかいのを計ってみると、6・5キロもあった。


 さて、肝心の東山作りは、しばらく芋を寝かせて甘みが増してからだそうなので、1か月先ぐらいにしようかな。
 その間に、芋切りカッターを作ったり、干す台を作ったり、のんびり取り組もう^^
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