オープニングレースは、教育長杯小学校対抗戦
子供たちが学校の旗の下、発泡スチロールの舟を押したり引いたりしながらゴールを目指すレースだ。
干潟の泥に腰まで沈みながら舟を押す、いつの間にか自分の体が身動き取れないようになる。
このころには、子供たちの顔といわず全身が泥まみれになる。
それとともに、一人一人の顔に笑が出始めた。
泥に足をとられながらも、ロープを引き後押しをする子供達
体力を消耗するのだろう動きがだんだん緩慢になってくる。
見ているほうも力が入る。
干潟の泥に阻まれ体が抜けなくなった友達に手が差し伸べられる。
泥がはねた顔で笑う子供たちの笑顔は無心に輝いていた。