きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

父に奇跡が、

2016-10-08 16:30:29 | 田舎日記
父の入院は4日目になった。
顔の傷は、順調に回復しているようだが、
内出血の青あざは、日毎に広がり、濃くなっていった。

腫れが少し引いたので、父らしい輪郭は戻ってきたが…

3日目までの父は、
傷の痛みに加え、手首には点滴の針が刺さり、
下は、おしっこの管を通されていたので、
身動きができないのと、気持ち悪さで、
相当、イライラをつのらせていたのだろうが、
そのストレスは、側にいる私に向けられた。
わがまま、暴言の言い放題。
それでも、どうにもならなくなると、大声で奇声をあげた。

朝10時から夜8時まで、付き添っているが、
わたし自身の食事はおろか、1分と父から目も気も離せなかった。

少しでも寝てくれれば…そう願ったが、
日常と違う環境を、
高齢者は特に敏感に、影響を受けるようだ。

疲れ果て、私が病院から帰った後、
一人になった父は、点滴の針もおしっこの管も抜こうとして、
ベットもパジャマも汚してしまったようだ。

一人の患者だけに手を掛けられないので、
夜も付き添ってもらえないか…と、病院から言われた。

これが、2週間、否、いつまで続くかわからない。
それが介護なのだと、ゴールの見えない厳しさに
私の精神は、ひどく弱っていた。

3日目には、家政婦さんをお願いしようかと、本気で考えた。

3日目の夕方、隣のベットに、患者さんが入院して来られた。
父と同じ位の年齢の老人で、肺炎にかかられて入院されたとか…。

付き添って来られた女性に声をかけられた。
お知り合いの方だった。

こんな状態の父なので、

少しはわかってもらえるかと、ホッとした。
…が、
父に目を見張る程の奇跡が…。

わがまま、暴言、奇声の父が、急に大人しくなった。

痴呆だから、言い聞かせてもダメだろうと、思っていたのだが、

隣に他人がいることが分かるのか?
気を使うことを忘れてはいなかったのか?

不思議に思えたが、私は、大助かりだ。

4日目の父は、
私にも、隣のベットの患者さんにも、
優しい目を向けられるようになっていた。

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