きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

久し振りの父のお仕事

2016-11-08 00:07:10 | 田舎日記
11月7日 立冬
今日から冬が始まった…が、
日向ぼっこがしたくなるような暖かなお天気。
余りにも明るい陽射しに、
以前から気になっていた父の部屋の、障子の貼り替えをしようと思い立った。

昼前に障子を外し庭に運び出した。

並べて立てかけた障子に、ホースで水をかけると、
薄く変色しかけていた障子紙は、いとも簡単に剥がれた。

障子の桟に残った糊や埃を、水をかけながらタワシで擦り落とす。
こんな水仕事も苦にならない程、暖かい陽射しが心地良かった。

日向に並べ乾くのを待つ間に、昼食を済ますことにした。


昼食後、さぁ!…と、立ち上がろうとした時、
突然父が、「食卓を片付けろ!」と言って部屋から出てきた。
「どうして???」と、私が聞くと、
「ここで障子を貼るから片付けろ!」…って。

「いいよ、外で貼るから!」
風のない暖かい天気…私は、その暖かい陽射しの中で、作業をしたかったのに…。
「外なんかでは貼れない!、お父さんがここで貼るから、持って来い!」

何なんだろうね。急に…。

そこからが、また大変だった。

昔から、障子を貼る時に使っていた平たいパレットを出せと言うが、
何処にしまったのか?
探しても見つからない。

「丸いのでもいいでしょう」…と、代わりのを出したが、
「平らなパレットでないと出来ない」…のだと言う。
障子を貼る糊を溶くだけなのに…


執拗に一つのものに固執するのも、痴呆症のせいなのか?…

腹立たしく思いながら、引き出しや押入れや台所の下を探すこと30分、
やっと見つけて、作業が始められた。

あぁ〜私一人なら、こんな大騒ぎをすることなかったのに…。

そんな事を揉めながらも、何とか2枚の障子が貼り替えられた。


数年前までは、父が障子を張り替えてくれた。
昨年は、口だけ出して指図した。
そして今日は、興味なさそうだったのに…。

急に、父の頭の中の回路が働き始めたのか?

痴呆症が進行し、1分前の記憶も忘れてしまう事があっても、
昔、身体が覚えた手続き記憶は、そう簡単には、忘れないものなのだとか…。

障子を貼り終えると、
又、いつものTVの前の椅子に、父は戻って行った。

「お父さん、今日はいっぱい仕事したから疲れたでしょう」
あったかい生姜湯を父の前に置いた。

「うん」
父は満足そうに返事して、生姜湯をすすった。














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