イケメン王宮のイベント「嘘つき姫とオオカミ王子」
アラン編のプレミアエンドです
撮ったはずの画像が行方不明なので画像なしです
以下ネタバレ
---------------------
「アラン、私……」
(どうしよう……)
(側にいて欲しいって、言いたいだけなのに)
服の裾を掴み引きとめながらも、私は何も言えずにいた。
アラン「…………」
するとアランが目を細め、口を開く。
アラン「……なんか、眠い」
「え……?」
突然のアランの言葉に、私は目を瞬かせた。
(今、なんて……)
アラン「眠いって言ってんだよ。ここで寝かせろ」
それだけを言うとベッドに上がり、アランがうつぶせに寝転がる。
「……っ」
見えるアランのうなじに、私の鼓動が大きく跳ねた。
「…………」
じっと見つめるものの、アランは動かずにいる。
(眠っちゃったのかな……)
小さく上下する背中を見ているだけで、私の胸がぎゅっとしめつけられる。
(きっと、疲れてたんだね)
私はそっとベッドの上に膝をつき、アランに近づく。
そして手を伸ばし、その柔らかな黒髪を撫でた。
「ありがとう、アラン……」
アラン「…………」
すると、アランの肩がぴくりと揺れた。
「あ……っ」
髪を撫でていた手首が、いつの間にかアランの指に取られていた。
「アラン、起きてたの……?」
アラン「…………」
私の声を聞き、アランがゆっくりと首を傾げて私を見上げる。
「……っ」
その視線に、胸を掴まれるようにぎゅっと鼓動が跳ねた。
「あ、あの……」
何も言えずにいるうちに、アランに手を引き寄せられる。
アランに並ぶように横になると、
わずかに身体を起こしたアランが、覆いかぶさるようにしてキスをした。
「ん……」
唇が離れきつく閉じていたまぶたを開くと、間近にアランの顔が見える。
アラン「……すぐだまされるな、お前」
アランのつくため息が、唇にかかった。
「……眠くないって、こと?」
アラン「眠いよ。でも……」
アランが言い、口の端に悪戯めいた笑みを浮かべる。
(え……?)
そして顔を覗きこんだまま、指で私の頬を撫でた。
アラン「お前はこのまま、俺が寝てもいいのかよ」
「……っ」
試すようなアランの言葉に、私の胸がトクンと鳴る。
短い静寂の中に、低い心臓の音だけが響いていった。
(私は……)
頬に触れるアランの指先が、撫でるようにそっと動く。
アランと視線を絡ませたまま、私は息を呑んだ。
「…………」
(このまま、くっついていたい……)
私はゆっくりと、唇を開いていく。
アラン「…………」
すると言葉を紡ぐ前に、アランの親指が私の唇を押さえた。
「……?」
アラン「早く言わねえと、ふさぐからな」
「あ……」
私はかあっと頬を染めながらも、慌てて口を開く。
「あの……起きていて、ほしい。一緒に……」
アラン「…………」
するとふっと目を細め、アランが嬉しそうに笑いながら言った。
アラン「良く出来ました」
まるで子どもに言うような言葉に、私も笑みを浮かべる。
そして、アランの胸を押し起きあがろうとした。
「アラン、お茶を飲もうよ。すぐに用意するから……」
アラン「…………」
アランが身体を起こすと、私はベッドから膝下を降ろす。
そしてベッドの脇に置いてあったお茶が入ったカゴバックを手にとった。
アラン「くっついてたいんじゃねえの?」
「……っ」
アランの言葉に鼓動が跳ね、私は小さく振り返った。
アラン「……顔は、そう言ってたけど?」
にやりと笑うと、アランが私の身体を背中から抱き寄せる。
「あ……っ」
その拍子に落ちたバックの中身が、ベッドからこぼれ落ちていった…。
床に落ちたカゴバックの中から、中身がこぼれている。
それは、ここに着いた時にアランから渡されたものだった。
―「お……お兄さん、だよ」
―アラン「兄貴、ねえ……」
「…………」
胸元にまわったアランの腕に手を置き、私は小さな声で言った。
「アラン……ごめんね」
アラン「……何が」
アランの低い声が、耳の後ろから直接響いてくる。
「兄妹だなんて言って……私、そんなこと思ってないからね」
(アランのことを、お兄さんだなんて思ったことはない)
(私にとって、アランは……)
するとふっと吹きだすように笑い、アランが腕に力を込めた。
アラン「……んなこと、いちいち言わなくてもわかってる」
アランの言葉に、私は首を傾けて振り返る。
「……じゃあ、なんで」
(あの時、怒っていたんだろう……)
見上げると、私を抱きしめたままアランがふいっと視線を逸らした。
アラン「……なんで迷わず兄妹なんだよ。嘘でも、もっと他にあんだろ」
「え……」
どこか拗ねた様子のアランに気づき、私は目を瞬かせる。
(そっか……怒っていたんじゃなくて…)
私はふっと笑みを浮かべ、アランの顔を覗きこんだ。
(何だか、可愛いな……)
アラン「…………」
すると視線を戻したアランが、低い声をあげた。
アラン「おい」
背中から私を抱きしめたまま、アランが眉を寄せる。
アラン「なんだよ、その目」
「あ……」
アランのことを可愛いと思ってしまった私は、慌てて視線をそらした。
(そんなこと言ったら、今度こそ怒られそう)
アラン「…………」
アランが私の身体を抱き上げるようにしてベッドに戻し、押し倒す。
「…っ…アラン?」
見上げると、アランの指先が自分の服のボタンにかかっていた。
アラン「わからせてやるよ」
アラン「俺が兄貴じゃねえってこと」
そうして服を脱ぎ捨てると、首を傾げて私の顔を覗きこむ。
アラン「知りたいだろ?」
「……えっ…」
アランの口元には、意地悪な笑みが浮かんで見えていた。
(私にとってのアランが、何なのか……)
考えただけで、胸が甘く疼く。
アランが私を挟むようにひじをつくと、ベッドが音を立てて軋んだ。
(教えてほしい……)
「ん……っ…」
触れるアランのキスに、私はゆっくりと唇を開いていく。
アランの舌先が触れ、私の腰がびくりと跳ねた。
「………っ」
私はぎゅっと目を閉じながら、アランの首元へと手をまわした。
(もっと、近くで)
そして、真夜中を過ぎた頃…―。
喉のかわきに目を覚ました私は、水を飲むためにベッドを離れていた。
「…………」
戻りベッドに腰かけるとそこには眠るアランの姿がある。
そのあどけない寝顔に、鼓動が跳ねた。
(口にすると怒るから、黙っておこう……でも)
私はアランの耳元に顔を寄せ、起こさないように小さくささやく。
「……アラン、大好き」
(頼りになるところも、可愛いところも……)
アラン「……ん」
すると眉を寄せ、身じろぎをしたアランが唸るように言った。
アラン「……何か、言ったか?」
「ううん、何でもない」
静かに首を振ると、アランがまぶたを開く。
そして…―。
アラン「嘘つくなよ」
アランの手が、私の腕を優しく引き寄せた。
「……っ」
アラン「寝てる時に言っても、わかんねえだろ」
アランの目が、暗闇の中で悪戯っぽく光って見える。
アラン「ほら、もう一回言ってみろよ」
アランの手が、促すように素肌を這う。
「ぁ……っ…」
アランの指先はゆっくりと、曲線をたどっていった。
身体が甘く疼き、背中が粟立っていく。
やがてアランの腕にしがみつくと、私は乱れた息のままその顔を見上げる。
「私、は……」
口元に浮かんだアランの笑みを見つめながら、
私は静かに、唇を開いていった…。
---------------------------
おわり
無課金派の私も利用しているアバターが買えたり、
ガチャメダルが大量に買えたり、誕生日の特別シナリオが買える裏ワザ!
↓↓↓
イケメン王宮★裏ワザ1
イケメン王宮★裏ワザ2
イケメン王宮★裏ワザ3
アラン編のプレミアエンドです
撮ったはずの画像が行方不明なので画像なしです
以下ネタバレ
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「アラン、私……」
(どうしよう……)
(側にいて欲しいって、言いたいだけなのに)
服の裾を掴み引きとめながらも、私は何も言えずにいた。
アラン「…………」
するとアランが目を細め、口を開く。
アラン「……なんか、眠い」
「え……?」
突然のアランの言葉に、私は目を瞬かせた。
(今、なんて……)
アラン「眠いって言ってんだよ。ここで寝かせろ」
それだけを言うとベッドに上がり、アランがうつぶせに寝転がる。
「……っ」
見えるアランのうなじに、私の鼓動が大きく跳ねた。
「…………」
じっと見つめるものの、アランは動かずにいる。
(眠っちゃったのかな……)
小さく上下する背中を見ているだけで、私の胸がぎゅっとしめつけられる。
(きっと、疲れてたんだね)
私はそっとベッドの上に膝をつき、アランに近づく。
そして手を伸ばし、その柔らかな黒髪を撫でた。
「ありがとう、アラン……」
アラン「…………」
すると、アランの肩がぴくりと揺れた。
「あ……っ」
髪を撫でていた手首が、いつの間にかアランの指に取られていた。
「アラン、起きてたの……?」
アラン「…………」
私の声を聞き、アランがゆっくりと首を傾げて私を見上げる。
「……っ」
その視線に、胸を掴まれるようにぎゅっと鼓動が跳ねた。
「あ、あの……」
何も言えずにいるうちに、アランに手を引き寄せられる。
アランに並ぶように横になると、
わずかに身体を起こしたアランが、覆いかぶさるようにしてキスをした。
「ん……」
唇が離れきつく閉じていたまぶたを開くと、間近にアランの顔が見える。
アラン「……すぐだまされるな、お前」
アランのつくため息が、唇にかかった。
「……眠くないって、こと?」
アラン「眠いよ。でも……」
アランが言い、口の端に悪戯めいた笑みを浮かべる。
(え……?)
そして顔を覗きこんだまま、指で私の頬を撫でた。
アラン「お前はこのまま、俺が寝てもいいのかよ」
「……っ」
試すようなアランの言葉に、私の胸がトクンと鳴る。
短い静寂の中に、低い心臓の音だけが響いていった。
(私は……)
頬に触れるアランの指先が、撫でるようにそっと動く。
アランと視線を絡ませたまま、私は息を呑んだ。
「…………」
(このまま、くっついていたい……)
私はゆっくりと、唇を開いていく。
アラン「…………」
すると言葉を紡ぐ前に、アランの親指が私の唇を押さえた。
「……?」
アラン「早く言わねえと、ふさぐからな」
「あ……」
私はかあっと頬を染めながらも、慌てて口を開く。
「あの……起きていて、ほしい。一緒に……」
アラン「…………」
するとふっと目を細め、アランが嬉しそうに笑いながら言った。
アラン「良く出来ました」
まるで子どもに言うような言葉に、私も笑みを浮かべる。
そして、アランの胸を押し起きあがろうとした。
「アラン、お茶を飲もうよ。すぐに用意するから……」
アラン「…………」
アランが身体を起こすと、私はベッドから膝下を降ろす。
そしてベッドの脇に置いてあったお茶が入ったカゴバックを手にとった。
アラン「くっついてたいんじゃねえの?」
「……っ」
アランの言葉に鼓動が跳ね、私は小さく振り返った。
アラン「……顔は、そう言ってたけど?」
にやりと笑うと、アランが私の身体を背中から抱き寄せる。
「あ……っ」
その拍子に落ちたバックの中身が、ベッドからこぼれ落ちていった…。
床に落ちたカゴバックの中から、中身がこぼれている。
それは、ここに着いた時にアランから渡されたものだった。
―「お……お兄さん、だよ」
―アラン「兄貴、ねえ……」
「…………」
胸元にまわったアランの腕に手を置き、私は小さな声で言った。
「アラン……ごめんね」
アラン「……何が」
アランの低い声が、耳の後ろから直接響いてくる。
「兄妹だなんて言って……私、そんなこと思ってないからね」
(アランのことを、お兄さんだなんて思ったことはない)
(私にとって、アランは……)
するとふっと吹きだすように笑い、アランが腕に力を込めた。
アラン「……んなこと、いちいち言わなくてもわかってる」
アランの言葉に、私は首を傾けて振り返る。
「……じゃあ、なんで」
(あの時、怒っていたんだろう……)
見上げると、私を抱きしめたままアランがふいっと視線を逸らした。
アラン「……なんで迷わず兄妹なんだよ。嘘でも、もっと他にあんだろ」
「え……」
どこか拗ねた様子のアランに気づき、私は目を瞬かせる。
(そっか……怒っていたんじゃなくて…)
私はふっと笑みを浮かべ、アランの顔を覗きこんだ。
(何だか、可愛いな……)
アラン「…………」
すると視線を戻したアランが、低い声をあげた。
アラン「おい」
背中から私を抱きしめたまま、アランが眉を寄せる。
アラン「なんだよ、その目」
「あ……」
アランのことを可愛いと思ってしまった私は、慌てて視線をそらした。
(そんなこと言ったら、今度こそ怒られそう)
アラン「…………」
アランが私の身体を抱き上げるようにしてベッドに戻し、押し倒す。
「…っ…アラン?」
見上げると、アランの指先が自分の服のボタンにかかっていた。
アラン「わからせてやるよ」
アラン「俺が兄貴じゃねえってこと」
そうして服を脱ぎ捨てると、首を傾げて私の顔を覗きこむ。
アラン「知りたいだろ?」
「……えっ…」
アランの口元には、意地悪な笑みが浮かんで見えていた。
(私にとってのアランが、何なのか……)
考えただけで、胸が甘く疼く。
アランが私を挟むようにひじをつくと、ベッドが音を立てて軋んだ。
(教えてほしい……)
「ん……っ…」
触れるアランのキスに、私はゆっくりと唇を開いていく。
アランの舌先が触れ、私の腰がびくりと跳ねた。
「………っ」
私はぎゅっと目を閉じながら、アランの首元へと手をまわした。
(もっと、近くで)
そして、真夜中を過ぎた頃…―。
喉のかわきに目を覚ました私は、水を飲むためにベッドを離れていた。
「…………」
戻りベッドに腰かけるとそこには眠るアランの姿がある。
そのあどけない寝顔に、鼓動が跳ねた。
(口にすると怒るから、黙っておこう……でも)
私はアランの耳元に顔を寄せ、起こさないように小さくささやく。
「……アラン、大好き」
(頼りになるところも、可愛いところも……)
アラン「……ん」
すると眉を寄せ、身じろぎをしたアランが唸るように言った。
アラン「……何か、言ったか?」
「ううん、何でもない」
静かに首を振ると、アランがまぶたを開く。
そして…―。
アラン「嘘つくなよ」
アランの手が、私の腕を優しく引き寄せた。
「……っ」
アラン「寝てる時に言っても、わかんねえだろ」
アランの目が、暗闇の中で悪戯っぽく光って見える。
アラン「ほら、もう一回言ってみろよ」
アランの手が、促すように素肌を這う。
「ぁ……っ…」
アランの指先はゆっくりと、曲線をたどっていった。
身体が甘く疼き、背中が粟立っていく。
やがてアランの腕にしがみつくと、私は乱れた息のままその顔を見上げる。
「私、は……」
口元に浮かんだアランの笑みを見つめながら、
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おわり
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