陽炎日記

日々の出来事、たまにライブの感想など。

風野真知雄著「歌川国芳 猫づくし」

2016-09-19 11:15:38 | Weblog
 本屋の時代小説の所でフト目にして定価で買って読んでみた。
なかなか面白かった。

猫づくしといってもたくさん出てくるわけではないが、
国芳が飼っていた猫が出てくるだけだが…
(ネタバレ注意
一編目「下手の横好き」
黒猫が出てくるが、最後に頭の毛がごっそり切り取られて帰ってきた
国芳の所にいた隠居じいさんがどうしても絵が描きたいと猫の毛を切ってしまい
春画ばりに描いて下の毛を猫の毛を使ってしまった・・・
その隠居した爺さんは亡くなってしまうんだけどね。
最後の力を振り絞って描いたらしいと家族が言っていた。
猫も踏んだり蹴ったりだったが、国芳にしてもあまりいい気持ちではなかったようだ。
複雑な気持ちだったろう。

二編目の「金魚の船頭さん」が面白かった。
「金魚の絵を描いて欲しい」という人物が現れて、
「仕掛けが面白いですよね」と言って仕掛けまで描いて欲しいと
言ってきたが渋っていた。その仕掛けとは…?

「金魚のいかだのり」の絵には二匹の金魚の尾ヒレ辺りに、「とりいのバカ」
(鳥居甲斐守のこと)と描いたそれを見破ったのかとヒヤヒヤしていたら、
絵を依頼した人物がお縄になった。(実は近所のばあさんを殺した罪)
それが猫を可愛がっていたためとか。本当は国芳を殺したいとまで思っていたとか・・・
金魚を脅かす猫が嫌いだった金魚マニア。こんな奴も昔もいたんだね~と笑う。

「からんころん」もけっこう面白かった。
時空の狭間で起きた事件か?と思ったら違っていた。
国芳が飼っていた猫が死んでしまう。

「江ノ島比べ」では広重や北斎の娘お栄さんが出てくる。
お栄さんが賽銭泥棒?
広重と国芳、猫何匹みたか当てて見ろと言われ国芳は打って立った。
見事国芳は全部言い当てた。それも置物の猫まで。

江ノ島の絵を二人は描いていたが、広重の方が裏側からみた絵は彼が先だった
と言っている。多分はこのことは本当なのだろう。

他短編が3編あるが所々に猫の話が出てくる。
(国芳が飼っていた猫が出てくる)
時代小説が好きな人も歌川国芳が好きな人も楽しめる小説になっている。
肩の凝らない小説なのでいいかもしれない。まずまずお勧めかな~。
 
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