気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

4泊3日の旅 比叡山延暦寺・近江八幡・琵琶湖竹生島 その3

2017-08-10 23:09:21 | 旅行

  簡単に終わるはずの旅報告、まだまだ続きます。 

 

8月2日 2日目

                   

                   宿坊に泊ったからには 朝のお勤めに参加したいわ。

会場は総本堂の根本中堂。残念ながら今は改装中。内部撮影不可。

20人ほどの男女と、昨日見かけた幼稚園生が参加。 正座してお経を聞いているのが可愛い。

         

宿に帰って朝食。 正しい精進料理。 結構おなか一杯になる。

 

今日は東塔エリア散策

文殊楼。 2階まで上がることが出来る。

まだ早い時間で観光客もいないのだが、行く先々、幼稚園生と出会い、楽しい。

先生の「三人寄れば文殊の知恵」の説明を神妙な顔で聞いていた。

幼稚園の皆さん、朝からご苦労様。

 

比叡山の総本堂・根本中堂へ            完成した姿

根本中堂の中では、創建から1200年間絶えることなく「不滅の宝灯」が輝いている。

明治の廃仏毀釈で延暦寺が困窮し、灯油が無い時代にも、信者が油を背負い山を登り、寄進してくれたそうだ。

1200年の間には、栄華あり、闘いの日々あり、焼き討ちあり、寺の困窮ありと、様々な歴史がある。

 

大講堂(重要文化財) 学問修行の道場

 

ここで、改修のために必要な銅版一枚を寄進した。

30㎝×50㎝位の銅版にマジックで姓名と願い事を書く。

 

 

戒壇院

 

                

 かき氷が美味しい。暑いので、頭の先がキーンとはならず、スイスイと食べられた。 東塔と阿弥陀堂。

ここで延暦寺とはお別れ。

 

坂本ケーブル

 景色も長さも日本一。 坂本まで11分も乗るそうだ。

ケーブル延暦寺駅の2階から見た景色。

 

 

大正14年築のケーブル延暦寺駅

 

同じく大正14年築のケーブル坂本駅。 

ビックリするほどレトロな内部。ここでのんびりしたかったけど 予定が色々詰まってます。

 

坂本の街

JR坂本駅に向かってズンズン歩いていく。

魅力的な場所が多いのでつい寄り道。

  

坂本は背後に延暦寺を控え、寺社が多い。門前町として栄えてきた歴史があり、史跡が多い。

道端に六角堂が見える。    日吉大社の鳥居が見えてきた。

 

日吉大社は全国3800ほどもある「日吉・日枝・山王神社」の総本宮に当たるそうだ。

およそ2100年前に作られた由緒ある神社。 暑い日だったので、参拝者はほとんどおらず、静寂に包まれていた。

 

旧竹林院

 夫が以前この前を通り入りたいと思ったそうだ。 では、入ってみましょう。

  

苔むす庭は、水の流れと大小に石が配置され、洗練されていて美しい。

フラッと入ったのに こんなに素敵な場所に出会うとは!

坂本は奥が深い場所だ。

 

坂本は 石工の集団・穴太衆(あのうしゅう)の里。

信長、秀吉の時代に城郭の石垣を作り上げていた。

今も穴太衆の石垣が随所に残っている。

 

 

 

昼食は創業300年の鶴キ(つるき)蕎麦。 

司馬遼太郎の文にもこの店が登場するそうだ。

静かでひと気のない街なのに、蕎麦屋の前には行列が絶えない。

 

 

坂本駅から近江八幡へ

 石山寺は琵琶湖の南端、延暦寺は琵琶湖の西側、これからは琵琶湖の東側の旅が始まる。

全く、未知の地域だったが、日本の歴史が色濃く残っており、新鮮な旅だった。

 

 近江八幡駅前で自転車を借り、街巡り。

行きたかったヴォーリスの自宅。

 

 ウィリアム・メレル・ヴォーリスはキリスト教伝道のため、明治38年英語教師として来日。

教師を辞めた後も日本にとどまり、数多くの建物設計に携わった。

その数なんと1600余り。軽井沢の教会も彼の設計。

全国に散らばるヴォーリスの建築マップを買ったので、機会があれば訪ねてみたいと思った。

またメンソレータムの販売も手掛け、近江兄弟社を設立した。

 

 近江八幡は和の文化が残る街だが、ヴォーリスの手掛けた洋風建築が数多く残っている。

記念館入り口

夫人の一柳満喜子も尽力して建てられたヴォーリス学園。

今は近江兄弟社高校吹奏楽部の練習場としても使われているそうで、明るい吹奏楽の音が響いていた。

 

旧八幡郵便局

 

最初に設計した建物               ヴォーリスの銅像と、後ろは近江兄弟社本社。

あの有名なメンソレータムの商標は、近江兄弟社が経営危機に陥った時に手放したが、

今は効能が同じ、メンタームと言う商品が販売されている。

水辺に残る木造建築

 

日牟禮八幡宮                  夕飯は近江牛西川の焼肉。 暑さ1センチのお肉の柔らかさに感激

 

今日も盛り沢山でした。

 

 

 

 

 

 

 

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4 コメント

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Unknown (tona)
2017-08-12 14:51:15
朝のお勤めに参加されたとは、良い体験でしたね。
坂本の町は通り過ぎただけですが、こんな素敵な場所があるとは。
穴太積は凄いですね。
近江八幡の景色堪能しました。
いつか行きたいです。
ヴォーリスご夫妻を偲べます。本を読んですぐ行けばよかったと今思うもすでに遅し。そんなことが多いです。
Unknown (ラッシーママ)
2017-08-12 22:23:01
私も去年の10月に3泊4日で延暦寺に寄ってますが、広過ぎて東塔エリアのみ観て廻りました。
我が夫婦、神社仏閣には疎く、ただ通り過ぎるだけ・・・
それでもあの延暦寺の広さを見たら、昔の僧侶の力は信長を相手にして
戦った凄さが分かりました。
延暦寺会館の精進料理は美味しそうですね。

朝のお努めをしたのですね。
根本中堂は工事中ではなかったですか。
平成28年度から10年掛けて大改修するそうで、私が行った時は工事が始まったばかりでした。
他は全く知らないので銀河さんの写真で楽しませて貰いますね。
tonaさん (☆銀河☆)
2017-08-14 00:30:26
 以前善光寺の御開帳の時に朝のお勤めに行き、
とても良かったのです。
その時は多くの人が参加していましたが、
延暦寺はずっと少人数でした。
静寂の中のお一人の読経は途中から
人数が増え、お堂に響きました。
ただ読経を聞いているだけなのですが、
有難い気分になるのはなぜでしょうね。
仏教徒でもないのに不思議です。

坂本の街と近江八幡は、また行きたいと思わせる魅力がありました。
ヴォーリス夫妻の本、私も読んでみたくなりました。
ラッシーママさん (☆銀河☆)
2017-08-14 00:39:36
 私は延暦寺の事はほとんど知らなかったのですが、
夫が一度行って魅力に嵌り、今回の旅となりました。
広さにビックリですね。
横川と西塔をまわるにはバスでないと無理、一日では廻りきれないですね。

私も神社仏閣には疎く、教えもよくわからないのですが、
荘厳な非日常の空間が雰囲気が、とても好きです。
ラッシーママさんが行かれた時は、
工事が始まった頃でしたか。
囲いに覆われていて、全体が、わからなかったです。

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