徒然なるまままに

TB歓迎(事前承認にしましたので公開遅れるかもしれませんがご容赦を)。展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

パルマ−イタリア美術、もう一つの都

2007-06-24 | 絵画
PARMA
パルマ−イタリア美術、もう一つの都
2007年5月29日から8月26日
国立西洋美術館

コレッジョ、パルミジャニーノ、スケドーニの優品が来日した。

展示の構成は
第1章「パルマにやってきた地方の芸術家たちと地元の反応」;15世紀末から16世紀初めの流れを確認
第2章「コレッジョとパルミジャニーノの季節」
第3章「ファルネーゼ家の公爵たち」
第4章「マニエリスムの勝利」 パルマ派のマニエリスムを紹介
第5章「バロックへ」 カラッチ一族やスケドーニらによる、「自然」と「技」が拮抗するパルマのバロック絵画
第6章「素描および版画」極めて貴重なパルマ派の厳選された素描を紹介

前宣伝については、すでにここに書いた。でも、以下の作品を見ただけで大満足。カタログもすばらしいので、良く勉強してもう一度訪れたい。コレッジョによるパルマのドーモなどの天井画(画像wga), カラッチによるローマのファルネーゼ宮殿の「ガッレリーア」装飾(画像wga)、ジョヴァンニ・ランフランコによるローマのサンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会の天井画(画像はWIKIPEDIA イタリアに)など見に行きたいなあ。

コレッジョ Correggio(アントーニオ・アッレグリ)(Correggio ca 1489- Correggio1534)。
  • コレッジョ 東方三博士の礼拝 1516−17; Adorazinone dei Magi ミラノ ブレーラ美術館; Magiって博士とか賢者のことなのですね。(Wikipedia)。コレッジョにしては、珍しい雑然とした構図に多くの人物を描いた作品。でも聖母子はコレッジョらしいです。
  • コレッジョ 階段の聖母 1522−24 パルマ国立美術館;フレスコ画断片
  • コレッジョ キリスト哀悼 1524−26 パルマ国立美術館; パルマのベネディクト修道会サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂のために制作された。
  • コレッジョ 幼児期リストを礼拝する聖母 1525−26 ウフィッツィ美術館;本年2度目になるが聖母の手のしぐさが生き生きとしている。

    (WGA), (Wikipedia)に作品リスト

    今度ルーブルを訪れて、The Mystic Marriage of St Catherineを良く見てこよう。

    パルミジャニーノ(フランチェスコ・マッツォーラ)Parmigianino(Parma 1503- Casalmaggiore 1540)
  • パルミジャニーノ 聖チェチリア 1522頃 パルマ、サンタ・マリア・デッラ・ステッカータ聖堂;「マニエーラ」。制度では「ダヴィデ」と対をなす。池上先生がこちらにラファエロ「聖チェチリア Santa Cecilia」について書かれています。なお、聖チェチリアについては(Wikipedia English)
  • パルミジャニーノ 聖カタリナ神秘の結婚 1524? パルマ国立美術館;淡い緑のドレスを着た(アレクサンドリアの)聖カタリナ。多くの人物が描かれている割にはあまりに愛らしく描かれているのでウトッリとしてしまいました。聖カタリナって英語だとSt.Catherine(Wikipedia English)ですね。カナダのモントリオールの中心の通りはrue Sainte-Catherineの名前の由来もアレクサンドリアの聖カタリナのようです。
  • パルミジャニーノ ルクレティア 1538−40 ナポリ、カーポディモンテ国立美術館;あまりに精緻に描かれた滑らかな肌、ほほ、そして髪など。その法悦の表情。

    (WGA), (Wikipedia)に作品リスト
     
    1月に見た、Madonna dal Collo Lungo (Madonna with Long Neck) 1534-40, Galleria degli Uffiziも素晴らしかったのを思い出す。

    アンニーバレ・カラッチ Annibale Carraci (Bologna 1560- Roma 1609)
  • アンニーバレ・カラッチ キリストとカナンの女 1594−95 パルマ市庁舎(ナポリ、カーポディモンテ国立美術館からの寄託);ファルネーゼ枢機卿に使えて兄と共にローマのファルネーゼ宮殿で有名な「ガッレリーア」装飾(画像wga)を行う直前に制作された。
  • アンニーバレ・カラッチ 音楽家(クラウディオ・メルロ?)の肖像 1587 ナポリ、カーポディモンテ国立美術館;

    バルトロメオ・スケドーニ Bartolomeo Schedoni (Modena 1578 - Parma 1615)
  • バルトロメオ・スケドーニ  ヴィンチェンツォ・グラッシの肖像 1610−15  ナポリ、カーポディモンテ国立美術館
  • バルトロメオ・スケドーニ  慈愛 1610− パルマ国立美術館
  • バルトロメオ・スケドーニ  聖ペテロ ca1611 ナポリ王宮博物館
  • バルトロメオ・スケドーニ  聖パウロ ca1611 ナポリ王宮博物館
  • バルトロメオ・スケドーニ  キリストの墓の前のマリアたち ca1613 パルマ国立美術館;そのシンプル化した表現と色彩の美しさ。三色のマリアの衣服のようすが美しい。

    (WGA), (Wikipedia)に作品リスト

    ジョヴァンニ・ランフランコ Giovanni Lanfranco (Parma 1582- Rome 1647)
  • ジョヴァンニ・ランフランコ 聖ルカと天使 1611 ピアチェンツァ、パラッツォ・ファルネーゼ市立博物館(公証人組合からの寄託);
  • ジョヴァンニ・ランフランコ 聖マタイの召命 1625−35 パルマ信用金庫財団

    なお、ジョヴァンニ・ランフランコによるローマのサンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会S. Andrea della Valle in Romeのドームに描かれた「聖母被昇天」(1625−28)(画像はWIKIPEDIA イタリアに)(KENさんのローマ美術紀行'05にも)は眩いばかりのイリューゾニズムだそうだ。ラフランコが故郷パルマで見たコレッジョの天井画をローマで清新に甦られせたという。サンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会はプッチーニの「トスカ」第一幕の舞台でもあるらしい。

    (WGA), (Wikipedia)に作品リスト

    グエルチーノGUERCINO (b. 1591, Cento, d. 1666, Bologna)
  • グエルチーノ ゴリアテの首を持つダヴィデ 1650 国立西洋美術館

    (WGA), (Wikipedia)に作品リスト

  • ジャンル:
    絵画
    キーワード
    コレッジョ マニエリスム ラ・ヴァッレ アントーニオ 東方三博士 ジョヴァンニ・ランフランコ バロック絵画 ファルネーゼ家 国立西洋美術館 ファルネーゼ
    コメント (2) |  トラックバック (9) |  この記事についてブログを書く
    Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
    « Das Staedel Musu... | トップ | 6月の記録 »

    2 コメント

    コメント日が  古い順  |   新しい順
    Unknown (Tak)
    2007-07-16 00:00:04
    こんばんは。
    TBありがとうございました。

    パルミジャニーノとコレッジョは
    今度ヨーロッパへ行ける際には
    最優先で観てきたいと思います。

    今まで見逃していたのが悔やまれます。
    Unknown (アイレ)
    2007-07-18 02:10:53
    ak96さん、こんばんは
    ご無沙汰しておりました!!!(TBのお返しが遅くなり、すみません。)
    先日、パルマ展のチケットを買ってきました。
    再訪し、その素晴らしさをまた堪能してきたいと思っています。

    コメントを投稿

    ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

    コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
    ※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
    下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
    数字4桁

    9 トラックバック

    この記事のトラックバック  Ping-URL
    ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
    美術館訪問記録-[『パルマ - イタリア美術、もう一つの都』展@国立西洋美術館 Vol.1] (Megurigami Nikki)
    sabato, il 9 giugno 2007 sono le ventitre e trentotto  国立西洋美術館で5月29日から開幕となった、『パルマ - イタリア美術、もう一つの都』展へ行ってきました。ただ正直言えば、あまり馴染みの無い画家の作品が多く、観覧前にはそれほど期待していなかった...
    美術館訪問記録-[『パルマ - イタリア美術、もう一つの都』展@国立西洋美術館 Vol.2] (Megurigami Nikki)
    domenica, il 11 giugno 2007 sono le ventuno e otto  ということで、パルマ展についての前回からの続きです。  本展の中にジローラモ・ペドリ・マッツォーラ(Girolamo Mazzola Bedoli, c. 1500-1569) という画家の作品が含まれていますが、彼はパルミジャ...
    「パルマ展」 (弐代目・青い日記帳 )
    国立西洋美術館で開催中の 「パルマ イタリア美術、もう一つの都」展に行って来ました。 「日本におけるイタリア2007・春」のイベント中の目玉特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ ― 天才の実像」も無事終了し、平生の落ち着きを取り戻した感のある上野ですが、実...
    「パルマ - イタリア美術、もう一つの都 - 」 国立西洋美術館(Vol.1) (はろるど・わーど)
    国立西洋美術館(台東区上野公園7-7) 「パルマ - イタリア美術、もう一つの都 - 」 5/29-8/26 ルネサンス期より16、17世紀までのいわゆる「パルマ派」の系譜を、全100点の作品にて概観します。「パルマ派」自体の知名度はあまり高いものではありませんが、コレッジョ...
    パルマ イタリア美術もう一つの都 (柏をたのしむ@水上デザインオフィス)
     国立西洋美術館で開催中の「パルマ イタリア美術もう一つの都」を観ました。イタリ...
    パルマ展 (青色通信)
    パルマ−イタリア美術、もう一つの都6月9日 国立西洋美術館(〜8月26日)        パルマというと、どうもサッカー・セリエAのチームを思い出してしまいます。また偉大な作曲家ヴェルディの生地がこの都市近郊であるのも有名ですが、今回は美の都の...
    パルマ イタリア美術、もう一つの都 (たび☆めし☆うま BLOG)
    イタリアのパルマは、ミラノを中心地としたロンバルディア地方と、ボローニャを中心としたエミリア地方との境目に位置してます。本展は、16世紀のパルマ派草創期から、ルネサンス期、17世紀のバロック期の作品まで、絵画・素描約100点を展示したものです。
    国立西洋美術館 『パルマ イタリア美術、もう一つの都』 (Log Book)
    上野恩賜公園にある国立西洋美術館で開催されている 『パルマ イタリア美術、もう一つの都』に行ってきました。 もう直ぐ、終わっちゃうんですけどね。 12:30ごろ到着。 本当は、今日は、布団を干そうと思っていたんですが、 何か、ちょっと曇り気味の天気。 と言うこと...
    「パルマ イタリア美術、もう一つの都」展を観る! (とんとん・にっき)
    チラシ表面:ジョルジョ・ガンディーニ・デル・グラーノ「聖母子と幼い洗礼者聖ヨハネ、聖エリザベツ、マグダラのマリア」 あれっ、と思ったら、もう日曜日には終わっていたんですね、「パルマ イタリア美術、もう一つの都」展。上野の国立西洋美術館へ、先週末に...

    あわせて読む