あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

母の17回忌に思う~ちらし寿司を~

2017-10-17 22:57:26 | Weblog
母の命日。

17回忌。

夏は7月に長女家族、次女夫婦、息子の思いも一緒にみんなでふるさとのお寺にお参りした。
そして、お墓参りも。

17年が経った。
帰宅して、母がよく作ってくれていたちらし寿司を作った。



母にお供えした。



母のちらし寿司とは少し違うかもしれない。
こんなにでんぶはなった気もするし・・・でも、私のより特段においしかったと思う。

今日の仕事も忙しくて職場で葛根湯を飲み、カーディガンを来て、コーンスープを飲み、風邪対策をしっかりしたのだけど、体がきつく・・。
でも、母にどうしても、ちらし寿司を作りたかった。
母は、体がきつくても、疲れていても、私たちのために食事を用意してくれていたと思うもの。

お米をといで、具を煮て、刻み、用意して、少し横になった。

夫の帰宅を待って、すし桶で混ぜ合わせました。

おいしかった。

母の写真の前には、甘納豆、今年の初物のみかん、柿をお供えしてあります。

長女たちも息子も次女たちもそれぞれの場所で手を合わせました。
室蘭の長女からは「みんなでおいのりするねー」と。
次女は「雨があがってからお空に向かって手をあわせたよ」って。
息子もしっかりと手を合わせていました。

おばあちゃんに育てられたものね。

息子が「火曜日だったね。高校を休んで行った」と話してくれる。

17年前の妹からの連絡と、そして、急いで羽田空港へ行き、帰省したのを思い出します。
母に話かけてもなぁ~んにもこたえてくれなかった。

結局、最後に会ったのはその2か月前の8月16日。
薩摩川内の花火大会の日だった・・・。
妹の家で、母が「気をつけて帰りなさいね」と・・・。

ディサービスの施設に行けばずっと待っていてくれた。
確か、長女は薩摩川内のその施設にテナーサックスを持って行って、吹いたこともあった。

私もいろいろなことをその施設でさせてもらったと思う。
レクレーション的なことを・・・。
いろいろあったなあと今、思う。

お母さん、ありがとう。
お父さんやみんなと天国で楽しくお過ごしくださいね。

お別れの日に、薩摩川内の空に虹が2本かかっていたという。
娘たちが話してくれた。
その虹でお空へ行ったのねと思う。

指宿の家に、異母兄弟のみんなと異父兄弟のみんなが一堂に集まって和やかに穏やかにいろいろ話をした。
みんなが集まるこんなことは初めてだと誰かが言った。

あのとき「母ちゃん、よかったね」と思った。
苦労したけど、よかったねと・・・。
母は空からにこやかに見ていたと思う。

私は母に怒られたことがない。
いつか「どうして母ちゃんは怒らないの?」と尋ねたら「怒ることがなかった。いい子だったから」と。
私はいい子だとは思わないけど、母と父が上手だったと思う。
褒めてくれたから、庭掃除もお仏壇のお花かえもよくした。
私がすることを認めて「きれいだね」と言ってくれるし、お料理を作れば「おいしいねえ」と言ってくれた。
それだけで、それで、私は「また、やろう」と思ったものだ。
褒め上手だった。

もちろん叩かれたこともない。
「牛や馬は言葉がわからないから、叩いて、動かすけど、Nちゃん(私)は人間だから言葉で言うよ。それでわからなかったら、叩いて教えなきゃいけないねえ」
「泥棒は、物を盗むけど、その人の勉強したことや教養はいくら頑張っても盗めない」
「三味線のない家は多かれど、琴(こと)なき家はない」とか、ほかにもことわざなどでもいろいろ教えてくれたと思う。

女子師範を出て、教師をして、そのあと、思いがけない商売をして、母だからこそやれたと思う。
友人の一人は鹿児島で有名な音楽の大学教授の奥様となった。
その教授が私の小学校に来られたときに、母は迎えに行った。
その写真がある。
にこやかな母の顔は知的だ。
大学教授は、母校が受け入れた実習生の指導の関係でいらした。我が家にも実習生が泊まったっけ。

また、校長の奥様が母の教え子でということもあった。
そのお子さんと妹が同学年で、家も近くて、よくご馳走をいただいた。
今、どうしているかなあ。

大事に育てられた私と妹。
妹にも「ありがとう」のメールをすれば「元気にいましょうね」と。

私のブログにいらしてくださる皆さまもお母様との大事な思い出がありますよね。

その愛されたこと、思い出を大事に元気に生きていきましょうね。

それが愛して育ててくれた母や父に対してのせめてもの親孝行と思います。

長い文章をお読みくださってありがとうございました。

皆さまにいいことがたくさんありますように。

そして、私達にも・・・。

母ちゃん、ありがとう。

おやすみなさい。




コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日は…母の命日 | トップ | 「季節風」に「受賞のことば... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
菜の花さんへ (のびた)
2017-10-18 11:33:23
お母さまへの追悼・思慕の想いに溢れている文書に接し
その母に応えられる良いご家庭を築き上げていますね
お孫さんに至るまで 母 祖母を愛すること 命日に手を合わせること その姿が眼に浮かびます
過去には波乱の人生があったと思いますが 幸せなお母さまです
千の風になってを歌う時 母のことを想いながらピアノを弾きます
母には一度も聴かせてあげられなかった私 聴いているかい?・・そんな想いで・・・
のびたさんへ (菜の花)
2017-10-19 00:35:46
のびたさん
温かいコメント、ありがとうございます。
波乱万丈という言葉がありますが、母の人生はそうだったかもしれないのですが、それを感じさせてくれませんでした。そのときの今を懸命に生き、前向きに生きていたことを想います。尊敬の言葉のみで、母のように強く、気高く、優しく、心広く、知的に生きたいなと思います。
のびたさんのお母様、のびたさんのピアノを聴いていますよ。にこやかに「心に沁みる、素敵なピアノの音色だこと!」ってね。「ちゃんと聴いているから、元気にして、たくさん聴かせてね」ってね。
心はしっかりと伝わっていますよ(*^_^*)

コメントを投稿