行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

年金生活者のマネー、年金を狙う詐欺師達

2017-11-15 22:09:08 | 年金生活者
かつては郵便貯金で定額預金でもしていれば5%の利息が付き、年金生活者は安心してもっぱら定額預金や定期預金を利用した。最近のように0.1%以下の低金利時代では今日のニュースのように、年利10%の投資話を持ちかけられると、詐欺師の言葉が巧みで相談相手も居ない年寄りはころりと騙される。今回のケースは健康食品の研修会に何回か招待し、年寄りの身辺データを集め、狙った年寄りと人間関係を創った上での投資話という手の込んだ詐欺事案だ。
 
上記のような私募債投資話の他に、良くある話は未上場株式を薦められるケースで、上場後は値段が上がり、儲かるよという内容が多い。リクルート事件では上場前のリクルートコスモス株を買わせて上場後に売って、売買差益は賄賂と認定された。竹下総理、藤波官房長官など政治家や高級官僚などが関与し、刑事事件となり、自分のキャリアを台無しにした。こういう例を紹介され、儲かると思って未上場株式を買わされ、結果的に上場できなかったりして、損を被る。
 
正規の証券会社の営業マンに薦められ、中国の企業株を薦められ、買ったが潰れてしまったという話を知人から聞いた。これはあくまでも自己責任だ。その知人は東芝の株を持っており、どうしようと迷っていた。精神的にも良くないので早く処分したらとアドバイスした。
 
以前にも書いたが、年金生活者は後が短いので個別株は持たないで投信・ETFで分散投資に重きを置くべきだ。1960年代事業部制の手本で日本企業が追随した米国を代表する企業だったあのGEでさえ、現在不振に喘ぎ、株価は下がっており、リストラは避けられない。個別企業に投資することはリスクだ。
 
投信・ETFなど膨大な数から選択するには労力はいるけど、退屈しのぎにはなる。幸い、膨大な情報を整理し無料で提供してくるWebサイトがある。「NPO インデックス投資協会」が運営する全ての個人投資家を支援するサイトで、会員登録も無料だ。
『わたしのインデックス myINDEX』
http://myindex.jp/

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