行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日銀物価目標ギブアップの背景

2016-10-29 18:31:28 | Weblog
日銀は31日から開く金融政策決定会合で、物価見通しを下方修正し、目標とする上昇率2%の達成時期の先送りは必至のようだ。雇用は改善しているが、消費の不振から原油安の影響を除いた物価上昇率もゼロ%に落ち込んだ。鳴り物入りでリフレ派経済学者の量的緩和を異次元緩和として採用した黒田、岩田ラインは瀬戸際に追い込まれた。
 
9月の消費者物価指数(CPI)は値動きの激しい生鮮食品を除くベースで前年同月に比べ0.5%低下。7カ月連続のマイナスになった。日銀がコアコア指数と重視してた食料と原油などのエネルギーを除いた指数の上昇率も前月より0.2ポイント下落し、3年ぶりの低い水準に低下した。インフレどころかデフレに逆戻りの状態だ。

9月の値下げ品目は186と前月から12品目増えた。秋冬物の販売が始まったが、婦人用セーターや紳士用スーツが値下がりしている。総務省は「衣料品の弱さが目立つ」と指摘。家賃や携帯電話機も下落している。同省の9月の家計調査では、1世帯あたりの消費支出が前年同月に比べ2.1%減った。
 
最近の毎勤調査でも8月の現金支給総額の伸びはゼロ%、物の消費を節約し、レジャー等サービス消費にあてる傾向が強まっている。民間サラリーマンの給与実態は税務署の統計が正確で、私はこれを最も信用している。何せ給料を払う前に税金を天引きされるのだからごまかしようがない。9月に昨年2015年の1年間働いた人4756万人の実態が発表された。昨年の給料手当(356万円)は0.9%増、賞与(65万円)は3.7%増、これを正規非正規社員で見ると、正規社員が485万円で1.5%の増、非正規が171万円で0.5%の増となっている。この状態では消費を伸ばそうという気になれない。黒田日総裁の嘆き節が解る。
ジャンル:
経済
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