行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

政治は駄目でも米国企業は凄い

2017-06-12 23:08:33 | Weblog
5月末の世界の企業の時価総額が報道された。ベストテンのうち、8位までが米国企業で5位まではアップル、アルファベット(グーグル)、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックといったIT企業だ。10年前のベストテン企業で今回ベストテンに残ったのはマイクロソフトだけで10年前10位だったトヨタは38位に後退した。米国の大統領が製造業を取り戻せと言ってもIT企業は関係なく巨大化している。
 
特にアマゾンは上場20年で時価総額はトヨタの3倍、従業員数は34万人、10年前の25倍に膨れあがっている。これらのIT企業はトランプ大統領の移民政策に反対し、能力ある人材を世界から集め、CEOでさえインドなど外国人が占める。最近の株価はAIによる売買で大きく動く、9日の米株式市場でアマゾンの時価総額が前日に比べ一瞬で4兆4000億円吹き飛んだ。如何に巨大化しているかが解る。
 
これらIT企業発展はM&Aとかストックオプションとか日本企業とかなり違う戦略にある。ただ、日本企業が学ばなければならないのは人材育成を通じて従業員を大切にしていることだ。賃金が高いことは当然だが、グーグルは勤務中の食事は無料で提供されている。マイクロソフトは労働時間が柔軟で、過長時間外など縁無しだ。
7日付け日経にAT&TのCEOが新興IT企業に伝統企業が立ち向かうには、従業員を削減せず再教育によるヒト再創造だと断言していた。これはかつて日本企業がやって来たことではないか?安易に派遣社員に頼ることをやってないか吟味してみる必要がある。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安全な海外旅行はどこへ行け... | トップ | 昭島へのふるさと納税 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事