行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ここまでやるか!直虎が処刑人

2017-08-22 23:19:16 | Weblog
前回のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」、井伊直虎が自ら小野但馬守政次(高橋一生)を処刑するというシーンには驚いた。このドラマ、今川時代が長すぎて視聴率がもう一つ。年末まで持つのかと危惧していた。今回の劇的なシーンは正直視聴率回復を意識したものではないだろうか?
 
2人で仕組んだ井伊家再興の秘策が失敗し、直虎と井伊を守るため、独断で徳川に弓を引いたのが自分だとして投降し、磔(はりつけ)にされる道を選んだ政次、徳川の信頼を得るために、政次は白の碁石を直虎に届け、次の手を打てと謎をかける。
 
処刑場では尼僧として直虎は引導を渡すために立ち会う。というのが誰もが思った。ところが、直虎は処刑執行人のヤリを奪って自ら政次の心臓に突き刺す。その時のセリフは、突き刺したまま政次をにらみ上げ「地獄へ堕ちろ、小野但馬!」「日の本一の卑怯者と、未来永劫語り伝えてやるわ!」これに応じてさされたまま政次は「やれるものならやってみよ! 地獄の底から見届けてやる」と言って血を吐き、途絶える。
 
2人の大芝居で井伊は徳川の信頼を得るという寸法だ。それにしても尼僧が処刑人になるなんてドラマとは言え、開闢以来の出来事だ。政次演じる高橋一生は女性に人気絶頂、女性視聴者のために、この処刑シーンは後半に入っても回顧シーンの中で何回も出て来ることだろう。この衝撃的な場面で視聴率が上がるか、下がるか興味のあるところだ。
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