行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

サラリーマン諸君 生活スタイルを変えてみたら

2009-06-25 15:28:50 | Weblog
不況で残業は減ったけど、空いた時間はどう使えばいい?そんな悩みを抱える男達が目立つている。いざ自由時間に向き合うとどうしたらいい?といった日経記事だが唖然とした。

残業もなく、週休2日休めれば、ようやくは他の国の労働者の生活に慣れるチャンスなのだが。2008年でも週60時間以上働いている人が500万人をこえ、平均労働時間でもイタリアやフランスの労働者より一ヶ月余分に働いているのが実態だ。東南アジアの労働者でも残業はないのが普通、残業すれば割増賃金は5割で当然週休2日制は守られている。

日本の国際競争力は労働者の長時間労働に依存しているといっても言いすぎではない。だから生産性は実に低い。社会経済生産性本部の調査では、2007年の日本の労働生産性(社員1人当たりの付加価値創出額)は約6万7000ドルで、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国の中で20番目。主要先進7カ国(米、英、仏、独、伊、加、日)の中では最下位で、14年連続最下位だ。

2009年4月、製造業の月1人当たりの残業時間は約9時間、前年同月比の約半分だからようやく他の国並みになった。全産業でも約22.3%減、残業時間の減少は、13カ月連続で、その間の下げ幅は過去最大に達している。(厚労省「毎月勤労統計調査」速報) その分収入が減るのでめでたしめでたしとはいかないが家事のシェアだとか能力開発だとか新しい趣味を見つけるなどやることはいくらでもある。
北欧の友人は朝7時から働いて16時頃には帰宅し、家事をやったり冬は家族とサウナに入ったり、今頃だと森に入りブルーベリーを摘んでることだろう。

この際、諸事万端を見直し残業収入を当てにしない生活スタイルに切り替え、限りある自分の時間を大切にして欲しい。企業は世界一安い割り増し賃金を頼らないできちんと必要な労働者を雇うか、生産性を上げ残業に頼らない生活給を払うべし。
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