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【会津野】書籍「災害ユートピア」

2016年05月17日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

夜半に強い雨が降った会津野です。今朝も小雨が残っています。

レベッカ・ソルニットの大著「災害ユートピア」を読みました。

この本は、東日本大震災前の2010年に出版されたもので、1900年台から世界で起きた地震や、大爆発、911テロなどの大災害のとき、人々がどんな行動をしたかを調べ、まとめた書籍です。

エピローグから少し引用しましょう。

★ ★ ★

災害は普段わたくしたちを閉じ込めている塀の裂け目のようなもので、そこから洪水のように流れ込んでくるものは、とてつもなく破壊的、もしくは創造的だ。ヒエラルキーや公的機関は、このような状況に対処するには力不足で、危機において失敗するするのはたいていこれだ。反対に成功するのは市民社会のほうで、人々は利他主義や相互扶助を感情的に表現するだけでなく、挑戦を受けて立ち、創造性や機知を駆使する。この数えきれないほど多くの決断をする数えきれないほど大勢の人々の分散した力のみが、大災害には適している。災害がエリートを脅かす理由のひとつは、多くの意味で、権力が災害現場にいる市井の人々に移るからだ。危機に最初に対応し、間に合せに共同キッチンを作り、ネットワークを作るのは住民たちだ。それは、中央集権でない、分散した意思決定システムも有効であることを証明する。そういった瞬間には、市民そのものが政府、すなわち臨時の意思決定機関となるが、それは民主主義が常に約束しながらも、めったに手渡してくれなかったものだ。このように災害は、革命でも起きたような展開を見せる。

★ ★ ★

このような地域にとってのユートピアは、どんな大災害でも出現することが立証されています。ただ、時が経つと、従前の勢力が従前の権力構造への回帰へと力を及ぼします。過去の事例では、そのユートピアを体験した住民を、従前の勢力が殺傷してしまうということも起きたと赤裸々に記されています。

同時に、坂口恭平著「独立国家のつくりかた」も読み進んでいますが、こちらは基本的人権と土地の所有について深く考えている方で、災害ユートピアに通じる人々の関係を模索することがよく読み取れます。こちらの感想はまた別に記しましょう。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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