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【会津野】書籍「『地球の歩き方』の歩き方」

2017年02月04日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

「『地球の歩き方』の歩き方」(山口さやか、山口誠共著)を読みました。

この本は、海外旅行のガイドブック「地球の歩き方」の創刊から30年の歩みを記したもの。

その間のプラザ合意による急激な円高(海外旅行にはおおい風)と、湾岸戦争勃発(海外旅行には向かい風)というような大きな社会変化を経た様子や、旅人そのものの変化、旅行業界の内部変化など、さまざまな変化とともに「地球の歩き方」が変化していった様子が、とてもよくわかる内容構成となっています。

もっとも感動した部分は、創刊メンバーの一人である安松清さんの次の言葉です。

「旅行業界が価格競争に明け暮れて、旅心をくすぐるという、旅の出発点を置き去りにしてきたように思います。人は、たとえ値段が高くたって、行きたければ行きます。困難でも、行きたいものは行く。旅の魅力を自らの言葉で語り、それを伝えることを続けなければ、海外旅行もガイドブックも、先へは進めない。」

この言葉は、30年を振り返る最後の場面の言葉です。

旅行業界は、出発から到着までのすべてを旅程を添乗員付きで案内するフルパッケージツアーから、航空券とホテルだけのツアーであるスケルトンツアーへと、商品の形がこの30年で大きく変わりました。

スケルトンツアーで旅行するお客さんは、現地での買い物やアクティビティを知るために、ガイドブックを使います。

ガイドブックの編集は、お客さんが知りたい情報を載せることはもちろんですが、旅の途中の風景や街並みなど、オカネを生まないコンテンツがなくなっていく方向となってしまいました。

旅というのは、おいしいものを食べることや博物館を見学するというように、拠点だけで楽しむものではありません。

旅全体を通じ、その地方の文化や風習、人々の暮らしなどに溶け込みながら、自分の知らない世界を体験するものです。

そういった旅の提案が、残念ながらガイドブックからなくなってしまっているのが現状です。

これは、インターネットのサイトでも同じことになっています。

あらためて、旅の魅力を伝えるということはどういうことなのかということを考えさせられました。

誰も振り向かなくなったオカネを生まないコンテンツから、地域経済の富を生み出す必要性を、この本は教えてくれているのかもしれません。

素晴らしい本を読みました。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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