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【会津野】金銭欲による行動への抗い

2017年04月02日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

「弾正ヶ原」(林清継著)、やっと読み終えました。

この作品は、在福であった歴史家高橋哲夫氏(元郡山女子大学教授)による詳細な史実を元に、小説として書かれたものです。

明治15年当時の三島通庸県令(のちの県知事職)による会津三方道路建設に際し、県令の並み外れた出世欲と金銭欲により、会津の人々が翻弄される様子が表現されています。

この物語のポイントは2つです。

ひとつは、民衆によらないところで規則(法律など)を決め、それに従わない人々を排除・弾圧する恐怖政治を敷くこと。会津の人々は、武力を用いずに抗していく姿があります。

もうひとつは、県令側から密偵を出し民衆に忍び込ませ、武力による蜂起を煽動すること。こちらは、民衆側の仲間内に疑心暗鬼の状況を作り出し、民心の一致を壊すことです。

前者は、自由民権運動の根幹であり、後者は支配者による弾圧の方法となっています。

現代では、不敬を理由とする証人喚問を行い偽証罪で告発しようとしたり、共謀罪の議論が行われたりしています。

まったくもって、明治初期と同じようなことが行われる下地が作られていると感じます。

歴史をひもとけば、決して武力に頼らなかった会津の人々の思想どおりに、民衆が自由と政治決定権(選挙権)を獲得する方向へと進みました。しかし、そこまでの道のりはとても長いものでありましたが。

図書館の蔵書システムを検索したら、この件に関する郷土研究家による多数の書籍がありました。

今年は、さまざまな研究を読み比べしながら、もっと知識を深めていこうと思います。

さて、アメリカの起業家イーロンマスク(Elon Musk)が、人工知能と人間の脳を接続する会社を起こすことを発表しました。

他方、同じアメリカで、配車アプリ(Uber)による利益最大化ロジックにより、需給がひっ迫する時間帯のタクシー利用料が高騰し、消費者によるデジタルカルテル訴訟が起きています。

もうすでに、人工知能を使った金銭欲の問題が現れ始めました。

これに抗うための基本的な問題とはいったい何だろうか。

この点をおさえておく必要がありそうです。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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