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【会津野】自立と負い目

2016年03月12日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

さきほどまで、ひらひらと雪が降っていました。写真手前の日陰には、その雪が残るものの、明るい空が見え始めている会津野です。気温はマイナス3℃です。

昨日は、東日本大震災から5年目の日でした。娘の卒業式に出席すると、来賓の方々からは、震災を経験した子どもたちの歩む道をつけるための行動についての話が多かったと感じました。ただ、保護者の立場としては、満足な教育をうけさせるために障害がある世の中で育てざるを得ない大人たちの負い目が、はしばしにあるのも実際です。そんななかでも、子どもたちの姿を見ていると、たくましく生きていると感じることも多々あります。

3月11日付けの報道で、安倍総理が「外国人宿泊数3倍に」という記事がありました。

これからの5年間を「復興・創生機関」と位置づけ、被災地の自立を支援するというのがその主旨で、現在東北6県で年間約50万泊の外国人宿泊数を、150万泊に伸ばそうというものです。

ここで、現在の日本全体の様子をおさえておきましょう。

昨年、日本を訪れた外国人観光客数は、約2000万人で、宿泊数は6118万泊との統計データを観光庁が発表しています。平均的な外国人は、日本でおよそ3泊していることになります。東北は50万泊なので、6県すべてのシェアでもわずか1%にも満たない状況です。ちなみに福島県の外国人宿泊者数は、震災後はおよそ5万泊で推移しています。シェアで言えば、0.1%にも届いていません。

今後5年といえば、2020年のオリンピックの年までのことになります。2020年には3000万人の外国人旅行客数を目標とすることが既定となっているので、日本全体としては、およそ1億泊の外国人宿泊者数を目指すことになります。

これを考えると、2020年に東北6県で150万泊という目標は、わずか1.5%のシェアに過ぎず、かなり小さな目標と言わざるを得ません。

一方、今朝の全国紙各紙には、福島県知事による意見広告が出されました。

「福島県という名前を変えないと、復興は難しいのでないかと言う人がいます」という出だしではじまり、「名前は変えません」というメッセージでしめくくっているものです。ここには自分たちの「福島」というアイデンティティは変えずに自立していく想いがあります。

それに対し、負い目と言っては語弊があるかもしれないけれど、わずかばかりの支援策を姿として見せる政府があります。

また、意見広告からは、アイデンティティをリセットしてしまおうという道を示していることも垣間見れます。

福島という地域内でも、日本と福島の間でも、自立とそれを支える者の負い目が錯綜する震災5年。今後の5年では、世代間でも地域間でも、そういう負い目を感じない世の中にしたいものです。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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