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ものいわぬ農民 (大牟羅良)

2014年11月17日 | 旅行

おはようございます。旅人宿 会津野 の長谷川洋一です。

私は出身地千葉県から東北に移住してまもなく20年になります。

会津へ来て間もないころ、昔の庄屋さんことを「親方様(おやかたさま)」と現代でも呼んでいたり、子供が生まれると「欠けることがあるからたくさん子供を作りなさい」などと言われたのを覚えています。

農地改革以降は小作人制度ではなくなったのに、いまだに暗黙の上下関係があったり、乳児の死亡率も相当下がったのに「欠ける」ということをなぜ現代でも言うのか? ちょっと理解できない部分がありました。

「ものいわぬ農民」(大牟羅良 著)という本は昭和33年に出版されたもので、農地改革前後のことや乳児が欠けるとはどういうことなのかを、農民の目線で書いています。

学者さんや公務員の方が統計データを元に生活状態を書物化したものと違い、著者が行商中に聴いた井戸端での話題などを主なデータ源として書かれており、それを主観ではなく、客観的にかなり努力して書いている様子が伺えます。

なかなかこういう書籍にめぐり逢うことは少なく、舞台は岩手県であるものの、東北全般に通じる本当の庶民的感覚を感じるとても素晴らしい本でした。

既に絶版となっている本ですが、図書館で借りることやAmazonなどで古本も入手できます。

東北を旅するお供として、ぜひ手に取っていただきたい書籍として、本日はご紹介いたします。

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