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【会津野】伝統的家族観ってなに?

2016年07月27日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝はどんよりと曇り、時折雨粒が顔にあたります。梅雨明けが待ち遠しいですね。

さて、先日、【会津野】書籍「日本会議の研究」、「日本会議の正体」というエントリーを書きました。

憲法改正を願う日本会議には、改正の方向性として、伝統的家族観を盛り込むという考えがありました。

そこで、「伝統的家族観」っていったいなんだろう?という疑問をもちつつ、伝統的家族観とは対極でありそうな内容の本を読んでみました。

「フランス女性はなぜ結婚をしないで子どもを産むのか」(井上たか子編著:神尾真知子、小島宏、小林省太、斎藤芙美子、二宮周平、上野千鶴子)です。

この本は、日本の少子化に対する対処としてフランスの事例を記した日経新聞の社説についての内容から言論をスタートし、フランスにおける結婚制度や人々が同棲する実態、さらに、社会制度として子育てを支える税制的支援のこと、同性愛の場合はどうなのか?、離婚後の父親の責任や親権についてなど、およそ伝統的家族観とは程遠い事例を細かく記してあります。

こういう本を読むと、同性愛のカップルが試験管ベイビーを育てた場合の生物学的父親と母親にはいったいどんな責任があるのかということや、そこで産まれる子どもの人権を満たすために、社会はどのような変化をしなければならないのかというように、考えの幅を大きく広げなければなりません。

ここで現行憲法の第24条をおさえておきましょう。

  1. 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
  2. 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

第1項では、「両性の合意」という言葉があり、現在の日本国憲法では異性同士の結婚しか認めていません。

第2項では、「配偶者〜に関しては〜個人の尊厳と両性の本質的平等」という言葉で、ここでも同姓の配偶者は想定されていません。

これらは、性的マイノリティーと呼ばれる方々の人権が保障されていないことを示している事実にほかなりません。

この本を読むと、フランスは多種多様なカップルのスタイルが認められている国であることがよくわかり、社会制度も多様なスタイルに対応しつつあることが、実際に女性が子どもを産もうという動機を持つのだろうと感じさせられます。

伝統的家族観を維持して社会制度の対応を先送りすれば、このまま少子化が続くとは簡単には言えないけれど、その可能性は大きいでしょう。しかし、多種多様な家族観を認めるには、まだまだ考えなければならない事が山ほどあります。

憲法改正って、とても難しい議論がまだまだ必要そうだなというのが、いまのところの私の結論。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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