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【会津野】明治維新から150年 反省すべきことは?

2017年03月28日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

「弾正ヶ原」(林清継著)を読んでいます。

明治15年、会津三方道路と呼ばれる会津から米沢、新潟、日光への三方向へ向け、道路を建設する計画が持ち上がりました。

この時、ときの県令(後に知事と呼ばれる役職)が会津地方の住民に対し、労力を無賃で提供させることにしました。タダでこき使うとは何ぞや!と、これに反対する住民が起こしたのが、喜多方事件と呼ばれます。

わが宿のある高田の青年、佐治幸平は、さまざまな規則が住民抜きで決められていくことに対し疑問を唱え、仲間を集めて「会津六郡三方道路規則改正委員会」を組織し、ひとつの決議をしました。

次のような内容です。(現代風に私が直しています)

決議文

一、会津三方道路の建設は賛成である。ただし、次の諸要求の承認なしには住民は賛成協力することができない。

一、会津三方道路に関する特別臨時県議会を即刻召集すること。

一、この道路が将来国家枢要なる道路となるべきものであれば、国家予算を以てこれを完成させるべきである。

一、道路工事全般に渡る諸規則の立案は、住民の公選したる委員により作成されるべきである。

一、道路建設に必要な工事費用や労賃は、一切国家予算中から支給すべきである。

一、(朝5時から作業を開始するにあたり)遠隔地からの労役に対する日当計算は二日ないし三日で計算し支給すること。

一、労賃は、男一日30銭、女一日15銭を計算して支給するのを妥当と考える。

一、工事作業中の負傷、病気等一切県費を以て治療にあたること。

一、道路工事作業が住民の協力なしにはできないものならば、囚人を使用するがごとく振る舞いがあってはならない。

一、先に清水屋事件なるものあり、犯人を即刻逮捕することを要求する。(註・・・清水屋事件とは、会津若松市内の清水屋旅館において自由民権運動家宇田成一が官憲に襲われた事件をいう)

一、暴漢のごとく振る舞う工事監督がいた場合は、労役を拒否することもできる。

一、労役の命令や代夫賃徴収(労役提供ができない場合の費用を払わせること)の令状が配布されているが、これを即刻撤廃すること。

このように、現代の労働であれば至極当然な要求をせざるを得ないほど、地域住民をタダで使い、しかも暴力的な現場運営が行われていたのです。

よくぞ、明治の会津の方々は行動したものだと思います。

1868年の明治維新(戊辰戦争)から来年で150年になります。この150年を振り返る催しが各地で開かれます。明治維新のすぐあとには、こんなことが行われていたのには、ビックリです。第二次大戦のときの日本軍の反省も大事ですが、明治維新の反省も日本中でしていきたいものです。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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