会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】会津の表性と裏性

2016年06月14日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

A面という言葉が過去にありました。アナログレコードの時代、レコードには表と裏に2曲が録音され、A面・B面と呼ばれていました。A面は発売側が売り出したい曲が録音され、B面はいまでいうカップリングが録音されていたものです。そのB面がヒットしたものが両A面と呼ばれ、松田聖子の「ガラスの林檎」のB面でリリースされた「Sweet Memories」が有名ですね。「Sweet Memories」は、しんみりとした曲調がビールのCMとぴったりと合い、ヒットしたものでした。

さて、「裏が、幸せ。」(酒井順子著)を読みました。この本は、「裏日本」と呼ばれる日本海側各地の歴史、風習、文化、文学作品などをもとに、軽快な語調で考察した内容が含まれているものです。作者は、「裏性」という言葉で、裏日本の特徴を表現し、控えめでありながらも質の高い暮らしを追い求める性を描いています。

福島県会津地方のことを、この裏性にならって考えてみます。

まず地形では、中通り地方と会津地方の間にそびえる奥羽山脈により、会津は日本海側、すなわち「裏」に位置をしています。会津のシンボルである磐梯山を中心に考えると、磐梯山の裏側である裏磐梯という土地があり、会津の市街地がある会津盆地は「表」の性格を持っています。会津の地形については、裏表両方の性格を持ちます。

次に歴史を考えると、江戸時代までの期間は京都守護職を拝命したように、中心勢力に近い立場にいたことから「表」の性格を持っていたものの、明治以降は「裏」的な性格に転換をしました。

風習・文化は、真夏のお田植え祭りなどで身を隠しあまり素性がわからないようにする「裏」な性格を持つものがあります。真冬には、ふんどし一丁で勇成に綱を引き合う大俵引きをしたり、17日に行われる柳津の裸参りなど、肌を露出する「表」的な風習が同居しています。

文化では、農業を中心として、コツコツと作物を育成したり、野口英世のようにコツコツと研究して成果を出して行くことが多い土地柄に感じます。一発あてる「表」な生き方よりも、質実剛健な「裏」の生き方を現す文化の色彩が強いですね。

本でも触れられているけれど、幸福度ランキングはいつも北陸3県が上位を占めます。ランキングからわかることは、裏日本の都道府県のほとんどが上位に、表日本は下位に位置すること。なお、福島県の2016年度のランキングは47都道府県中27位で、真ん中くらいにいます。たぶん会津だけでランキングを測れば、中の上くらいな位置のような気がします。

「裏が、幸せ。」は、「裏」の良さを再認識させてくれるもの。

いま、会津美里町では地域起こし協力隊の募集をしています。「裏的」な魅力をSweet Memoriesのように「表」に出せるような行動を起こせる人が来てくれると良いなと想う今日この頃です。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【会津野】ブロックチェーン... | トップ | 【会津野】八方美人という言葉 »

あわせて読む