会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

ハーバード白熱日本史教室

2015年03月04日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝の会津野は雨、気温0℃です。

「ハーバード白熱日本史教室」(北川智子著)という本を読みました。

この北川先生は、もともと数学を専攻していた理系の先生なのですが、いま、ハーバード大学で日本史を教えていらっしゃいます。

実は私、学生時代に数学を専攻していましたが、歴史は最も苦手な分野でした。

卒業から20年以上の年月がたち、宿屋の主をしていると、お客さんに歴史を伝えることの必要が多々あります。そんなことから、最も苦手だった歴史を勉強するハメになりました。しかし、断片的な歴史の史実を勉強しても、ちっともアタマに入らない、この状態が長く続いていました。

少し前にご紹介した「天海大僧正ものがたり」では、全13話にわたり天海の一生を紹介するラジオ番組を取り上げました。この番組をすべて聴いて思ったことは、他の出来事との関連性を知り、勉強している内容がどういう意味を持つのかを知ると、とたんに理解が進み、おもしろくなってくるということ。

数学で言えば、断片的なたくさんのデータを、方程式などの一定のルールで結びつけ、扱っているデータが全体の中のどういう意味を持つものなのか、がわかるとおもしろいということです。

ハーバードの北川先生は、「Lady Samurai」と「KYOTO」という2つの講義を考えだし、権力を持つ男性だけに焦点があたっている日本史において、武将の妻にあたる本妻や側室が社会に与える影響を解き明かしたり(これは歴史上のSamuraiとの関係性がよくわかるもの)、首都移転により「京都」が古都となったいま、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3氏が君臨していた時代を中心とした100年だけを取り扱って、国内の統一と朝鮮出兵といった内政・外交まで幅広く教えるものです。

天海大僧正も、この「KYOTO」と同じ時代の人物なので、会津の歴史とも結びつき、大変興味深く読めた本でした。

この先生は、授業の方法がとてもユニーク。史実を読みながら、Podcastとして配信する形式でラジオ番組風にレポートをまとめさせる課題を出したり、動画を作成する課題を出したり、と、デジタルネイティブの学生たちに合った現代的な方法を取り入れています。

五感をフル活用して授業を受け、その成果をまた五感を通じて音声や動画として、学生それぞれがまとめる。音声や動画を作るとなると、模倣ではないオリジナリティあふれる作品へと向かうし、理解もかなり深まる。

北川先生は、外国人に日本史を教えることを、日本のアイデンティティを世界に広めることと捉えられていらっしゃいます。我々、日本人としては、外国人が作成する日本に関する番組を聴いたり、動画を観たりして、自らのアイデンティティの再発見をしたいものです。

どうして数学を専攻した学生が日本史を教えることになったのか?という疑問から手に取った本でしたが、なかなか素晴らしい考察を与えてくれる本でした。

今日も楽しい1日を過ごしましょう。

※コメントはFacebook,twitterにて承ります。

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 十津川村と新十津川村 | トップ | クラウドファンディング »

あわせて読む