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【会津野】公平から衡平へ

2015年12月18日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

山裾が薄い雪化粧をした会津野です。気温は0℃、底冷えする朝です。

今日は、「公平」と「衡平」についてです。

まずは、辞書に示されている定義から確認します。(出典:コトバンク

【公平】impartiality,fairness

かたよることなく,すべてを同等に扱う・こと(さま)。主観を交えない・こと(さま)。

【衡平】equity

具体的事件に法を適用すると実際に不当・不公平な結果になるようなとき,それを是正する原理。「法は善と衡平の術なり」ともいわれ,この原理から,古代ローマ法では市民法に対する法務官法が,イギリスではコモン・ローに対するエクイティ(衡平法) が生れた。

☆ ☆ ☆

「公平」は、impartialityというように、すべてを平等に、からよらないように分配することを言います。「衡平」は、法で用いられる言葉で、かたよらない分配で不平等が起きるようなときに、釣り合いをとるように分配することを言います。

現代の社会においては、格差が生じたとき、公共資源を「公平」ではなく「衡平」に分配するというように用いられます。

ノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センは、功利主義的な効用を求める社会ではなく、「機能」と「潜在能力」を基準にして「衡平」な社会をつくるべきと説きます。

例えば、CO2削減や交通渋滞緩和などの社会的要請に基づき自転車をすべての人に公平に配るとします。そのときの目的は、CO2の排出を減らして短時間に目的地に達することです。「機能」は自転車を使うこと。そして求められる「潜在能力」は、自転車に乗れることです。足が不自由な方などで自転車に乗れない場合は、「機能」と「潜在能力」が満たされないので、不公平なことになってしまいます。自転車ではない方法でCO2の排出を少なくしつつ短時間に目的地に達する手段を考えなくてはなりません。

目的を達成させるためにさまざまな釣り合いをとり、社会をよくしていくために必要な考え方が「衡平」です。

荻上チキさんの「未来をつくる権利」という書籍では、「病気である権利」を社会で持とうという著者の希望が記されています。難病や障害を持たざるを得ない状況になっても、社会で不利益を少なくして生きていく権利を言っています。

私たち宿屋が「衡平」なことをしてきたといえば、バリアフリーなどの施設整備くらいしか思い浮かびません。これは、車いすでの来訪者にとっては衡平ですが、視覚障害者などには、まだまだ「衡平」が不十分です。

法律だけの分野に限らず、社会の至るところで衡平が実現されると、格差の解消に大きな役割を果たすことにつながります。

「衡平」、大事な概念ですね。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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