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【会津野】方丈記あれこれ

2016年04月07日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

雨の会津野です。気温は4℃、花冷えの様子です。

方丈記といえば、鴨長明が1212年に記したものです。災害小説と言われる事が多く、当時の大火や地震、突然の遷都など、人々の暮らしに大きな困難を与えることを記し、そういう世での生き方を模索したのが、この方丈記の本質的な内容となっています。800年余りの時を経た現在、元大蔵官僚だった松島令さんが仙台で東日本大震災の津波経験を元に方丈記と重ね記された「平成方丈記」を読み、この内容で心に残ったことを、儲からない地域に書かせていただきました。

続けて、堀田善衛著「方丈記私記」を読みました。堀田善衛は、大正時代の生まれの方で、昭和20年の東京大空襲の経験を詳細に記し、この事実を鴨長明の方丈記と重ね、生き方を考えることを試みた方です。

昭和20年3月9日の東京大空襲では、現在の江東区の下町のかなり広い範囲が爆撃され、焼け野原になりました。直後に堀田善衛が空襲された地域の知人を訪ねた際、天皇陛下の現地視察に出くわします。わずかに生き残った民衆は、皆、陛下に頭を垂れ、「我々は死なずに生き残ってしまった」と詫びたと言います。自らの意思でない災厄でも「生」より「死」が正当とされた世の異常さに善衛は大きな違和感を感じ、自らで生きる方法を模索するために方丈記の考えを紐解きます。

社会性を必要としながらも、社会と一定の距離を保った自立をも必要とする現世。太平洋戦争も東日本大震災も、我々にこういう考え方の必要性を与えたと私は感じます。

京都の下鴨神社内にある河合神社に、鴨長明が暮らした方丈庵のレプリカがあることを知りました。これは、分解して移動可能な住居です。災厄からの避難において、住居を運ぶ事が出来るかはよく考えなくてはならないものの、こういう考え方を実際に目にすることが出来るのはスゴイことです。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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