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【会津野】書籍「幻のオリンピック」

2016年07月20日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

東京オリンピックと言えば、1964年(昭和39年)と2020年(平成32年)の2回ですが、実は1940年(昭和15年)にも計画されていました。1940年は、東京が誘致したものの、結局返上し、幻と化してしまったオリンピックです。

さて、「幻のオリンピック」(橋本一夫著:1994)を読みました。

 

紀元2600年である昭和15年に大きな祭典を行う目的で、東京にオリンピックを誘致したらいかがだろうかという提案が昭和5年頃からささやかれはじめました。政治家や実業家たちが国際オリンピック委員会(IOC)との水面下の交渉を重ね、誘致を成功させた足あとから、国内での競技会場整備に向かう政治的な動き、事変という名称で戦線布告なしで開戦した日中戦争の影響、そして、開催返上までの経緯が詳しく記されています。

簡単に言ってしまえば、武力攻撃をする国への選手参加ボイコット可能性と、戦争による資材不足で競技場整備に問題が出たことが大会返上の直接的原因となったことです。

さまざまな理由があったにせよ、当時の関係者はドタキャンという最悪の返上方法を回避し、大会開催の2年前に返上を決断し、誘致合戦に参加していたヘルシンキ(フィンランド)に開催地を変更するために力を尽くしたことは、大変素晴らしい引き際であったと感じました。そのヘルシンキ大会も、ドイツのポーランド侵攻によりはじまった第二次世界大戦により中止となり、結局は幻のオリンピックとなりましたが、こちらは致し方ないことであったことでしょう。

まもなくリオ五輪が開催されます。2020年東京までは、あと4年。東京の政治体制は、いま選挙中ですのでまだどのようになるかわからない状況ですし、鹿児島県のトカラ列島では事変に至らなければ良いなというようなことが起きています。2度目の幻とならないよう、願いたいものです。

著者はNHKの記者だった方で、素晴らしい文章表現とともに、80年前の東京の様子がとても目にうかぶ書籍でした。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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