会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】哲学的思想が必要だ

2016年04月25日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

この週末は、宿から1Kmほどの八木沢地区にある菜の花畑が満開でした。今朝も晴れた6℃の会津野です。

哲学者「内山節(うちやまたかし)」さんの本を読みました。

この本は2011年の東日本大震災および原発事故のすぐ後に書かれたもので、哲学的思考のもとに、社会がどんな形に変化していくかを問うています。

少し「文明の災禍」から引用してみます。

★ ★ ★

 原発に象徴される文明が敗北の原因をつくりだしていることは、いまとなっては言うまでもなくなった。最終的にどのような結果をもたらすのかさえわからない放射性物質の飛散という現実を抱えて、私たちは生きていくしかなくなった。現代文明はしのびよる死、侵入してくる死を人々にもたらすようになったのである。

 だがそれだけが現代文明の敗北ではない。死を諒解する構造を失ったこと自体のなかにも、現代文明の敗北は存在している。その結果、自然の災禍にもまた文明の災禍という性格が付与されてしまった。現代文明が、自然の災禍をもこの文明社会のできごとに変えてしまったのである。そして人々から自然と人間の関係を喪失させたという、これもまた現代文明のあり方が、自然の変動を恐怖に買えた。三陸の漁師たちのように津波をも自分たちの営みのなかに飲み込んでいく力強さを、われわれは失っていた。ここにもまた現代文明の敗北がある。

 私たちは何に敗北したかを深く掘り下げ、それを直視しなければ、未来は語れない。いま私はそう思っている。そうでなければ私たちはこの敗北の構造を拡大再生産し続けることになるだろう。そして、さらに大きな敗北を招くことになるだろう。

 復興への道は敗北の認識からしかはじまらない。大事なのは、敗北の認識のなかに光があることを直視することである。

 ~ ~ ~

 今回の大災害は現代文明のみなおしを私たちに求めている、という人々がいる。私もそのとおりだと思う。だがそのみなおしは、原子力発電について考え直すとか、肥大化した欲望の社会をつくり変える、効率や利益の拡大だけを追いつづけていく社会を変える、というようなことだけですむ課題ではない。もっと根源的なものが、その奥では問われているのである。

★ ★ ★

今回の熊本地震は、最初の地震よりも大きな地震が後に起き、その後も余震が絶えません。経験則とは違う地震災害が続いています。地震活動を科学で言い現せない状況に接しています。

災害支援物資がうまく行き渡らないことや、避難所での災害関連死の発生など、政府や行政という巨大システムに依存することの危うさも露呈し、現代文明の敗北にまたしても直面しています。

さあ、どうすれば良いのか? 哲学的思想が必要な世の中になってきたようです。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【会津野】民泊などのアプリ... | トップ | 【会津野】祝!日本遺産認定... »

あわせて読む