会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】バターのこと

2015年05月18日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝の会津野はくもり空、10℃の朝です。

みなさんは、「バター」好きですか? 私はバターが大好きで、こんがりと焼けたトーストにバターを固形のまま薄くのせて食べるのが大好物です。

今日はバターの話をしましょう。

スーパーマーケットの店頭から家庭用バターが消え、入手が困難になって久しくなりました。近頃は、以前より少しは手に入りやすくなったものの、まだ入手困難な状況はあまり改善されていません。

日本の大手乳業メーカーの造るバターは、チャーン製法というのが主流で、結構大掛かりな機械で製造されます。小規模バターメーカーはなかなか食い込めないようですので、大手メーカーさんが製造を増やさない限り、流通が改善することはあまりなさそうです。

乳製品の原材料となる牛乳の価格は、用途によって価格が異なる商習慣になっており、飲用向けより加工向けの方が安い価格で取引されます。その差を埋める国の補助金もありますが、これには限度数量が定められており、安い価格で買い求めることのできる業者としての新規参入は事実上できません。生産者である酪農家さんも、飲用向けで販売する方が売上が上がりますので、加工用で新規に販売することには消極的です。

バターを製造したいと思い、あれこれと調べましたが、このような状況では既存のメーカーさんと互角に市場へ入ることができないことがわかりました。ですので、こちらはきっぱりとあきらめ、自分で食べるおいしいバターを趣味で作ることにしました。

もともとバターは、パン製品を主食とするヨーロッパの家庭で造られたのがはじまりです。各家庭では、牛から絞った生乳を容器に入れて振ることで脂肪分を分離させて造ります。このように、少量の場合は、家庭にある道具で簡単に造ることができます。

近くの酪農家さんから毎日いただく生乳を、飲用にするために殺菌をして冷やすと、自然に乳脂肪分の一部がどろどろとした生クリーム状で浮いてきます。これを集めると、生乳よりは脂肪分の高いものとなり、バター造りの元となります。そこに、生乳を加えて分離させると、比較的早く乳脂肪分が固まってバターになります。殺菌前の生乳は乳酸菌が生きていますので、そのバターは時間の経過とともに発酵し、発酵バターとなります。

発酵バターは、発酵が止まっているバターと比べると、独特の香りがあり、私はこの香りが大好きです。

この状態では、まだ無塩バターですので、ここに塩を加えます。よつば乳業で用いている1.6%程度の塩含有量が、私にはおいしく感じます。

以前、沖縄の粟国島を旅したとき、まわりの島からぽつんと離れたところにある島であるためか、めちゃくちゃきれいな海に感動した覚えがあります。このきれいな海水を汲み上げ、塩造りをしている方がいらっしゃったので、見学をさせていただいたことがあります。孤島の強い風を利用し、塩水を風にあてて水分を飛ばし、それから釜を炊いて丁寧にピュアな塩を取り出すその過程は、ものすごく自然な営みで、またまた感動しました。それ以来、一気にファンとなり「粟国の塩」を愛用していますが、これをバターに加えると、これまためちゃくちゃ旨いのです。

かなり趣味に傾いた「バター造り」ですが、農家さんから納められた小麦を挽いただけの無調整小麦粉からバター造りで脂肪分を抜いた残りの生乳(脱脂乳)を水分として焼き上げたパンに、このバターをつけて食べるのは最高の幸せです。

市場参入が難しいからこそ、お金では買えない楽しみを手にするということもあるのですね。

原材料がすぐ近くで手に入る「田舎の暮らし」、捨てたものではないですヨ!

今日も素敵な1日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【会津野】ヒルクライマーと... | トップ | 【会津野】田舎のまちの貿易窓口 »

あわせて読む