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【会津野】はじめての文学(山田詠美著)

2016年10月07日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

文芸春秋社から全12巻出版されている「はじめての文学」シリーズのうち、山田詠美さんの巻を読みました。

このシリーズは、少年向けに編集されていて、山田詠美さんの本のうちの短編で読みやすいものが、いくつか収録されています。

最後の「あとがき」のように書かれた「人生を明ける缶切り」というわずか2ページの文章に、とても素晴らしいものがありました。

「文学? 何だよ、それ。もしも、きみに、そう尋ねられたら、非常事態における缶切りのようなもの、と私は答えたい。それも、ひとたび手にすれば、決して失うことなく、しかも、ひとりでいくつ手にしても重荷にならない、とてつもなく便利な缶切りだ。それによって開けられた中身は、人の数だけ、さまざまな味を持ち、滋養に富み、空腹を満たす。良薬も含まれている。稀に、毒薬が混ざっていることもあるが、心配に及ばない。殺されるのは、きみではなく、きみの内にある退屈だからだ。さあ、缶の中身を心の舌に載せてみたくはならないか?」

なんとも素晴らしい内容です。私は、文学とは程遠い人生を歩んできましたが、ここに来て、少年のように文学に貪りつく心情となってきた本質を、ズバリこの短い文章で書き著しています。

このシリーズは、村上春樹さんや宮本輝さん、宮部みゆきさんなど、そうそうたる作家さんが巻を埋めています。

またまた秋の夜長に読む本が増えてしまいました。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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