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【会津野】てるみくらぶの破たん

2017年04月04日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

先日、海外旅行の格安ツアーを販売している「てるみくらぶ」が破たんしました。

この会社は、航空会社が売り残した席を格安に仕入れし、お客様に販売するビジネスモデルを中心としていました。

各方面で破産に至った分析が行われていますが、私は次の2つの点が原因ではないかと思っております。

ひとつは、商品(航空券)を提供するサービス事業者(航空会社)が、利益を最大化をするために商品内容を最適化し、売り残す商品そのものがほとんどなくなり、格安仕入のメリットを享受できなくなった。

もうひとつは、インターネットの発達により、サービス事業者が直販をするようになり、最終サービスを自己で提供できない旅行会社の中抜きが行われるようになった。

航空会社は、席を売り残して空気を運ぶよりは、格安でも販売してしまおうというインセンティブが働きます。かつては、販売機会を逃さないようにたくさんの席を用意していたので、売り残しがたくさん起きました。これを改め、席数を最適化して提供し、高い値段で売り切る方が、断然、効率の高い事業となります。だんだんとこの方向へ舵を切った航空会社という存在があります。

業界と規模は全く異なりますが、先日、パン屋さんの記事をネットで読みました。

たくさんのパンを作り販売機会を逃さないようにしても、パン屋は、急に雨が降ったりするだけで廃棄商品が増加するリスクを持つ。また、賞味期限が短い商品なので、品質保持リスクを冒さないためにも、まだ食べられるにもかかわらず廃棄するもある。

このようなことを続け、身を粉にして働いても、残るものはそんなに多くないのが実状です。

これを最適化するために、実施したのはこんなことです。

まず、賞味期限が短い惣菜パンなどの製造をやめ商品数を減らした。商品の魅力向上のために、原料素材の品質向上を行った。売り切ることのできる販売先を吟味し、変更した。直販は、短時間の店舗営業とし、販売員の効率性を向上させた。

その結果、販売総額は変更前とはあまり変わらないものの、廃棄コストの大幅抑制と、労働時間の大幅削減により、利益、心身ともに、質が向上しました。

航空会社も同じことで、カラの席に乗務員を張りつけ運航するよりも、席数を最適化し、乗務員も最適化した方が、効率の良い事業が行えます。

販売先も吟味し、優良な販売先との連携は続けながらも、インターネット直販など、人手があまりかからない分野へ移行させてきました。

こういう社会状況の変化で、てるみくらぶのビジネスモデルは破たんしてしまったのです。

さて、昨日のエントリー【会津野】デジタルカルテルでは、airbnbのスマートプライシングを紹介しました。

このモデルは、最終サービス提供者である宿と、仲介業者双方がwin-winとなるものです。

仲介業者が人工知能という労働者を使い、販売状況を24時間見つめながら仕入価格を適宜変更していく、というビジネスモデルへの変更が、今後は様々な分野で行われていくような気がします。

これに対応する比較サイトがどのように変化していくかにも興味がありますね。

アダムスミスの「神の見えざる手」が、意外な形で世の中にお目見えしてきました。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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