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【会津野】自動車の社会的費用からみる観光の資本

2015年09月04日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝も小雨が降っています。稲穂がぬれる18℃の会津野です。

「自動車の社会的費用」(宇沢弘文著)を読みました。「匠の時代」で知られる内橋克人さんが、先日お亡くなりになられた宇沢先生のことを話しておられました。もともと数学者でいらっしゃる宇沢先生は、数理経済学という分野の巨匠です。宇沢先生が1974年に、当時爆発的な勢いで増えていた「自動車」が及ぼす「道路などの資本整備」や「公害」、「歩行者が自由に歩く権利の侵害」などの社会的影響を、「社会的費用」という捉え方で記されたものです。

この中では、高度成長期であったいまから40年以上も前に、地方と資本の関係も記されています。

「美しい自然にめぐまれながら、みるべき産業をもたなかったこれらの地方の人々が、観光事業に力を注いで経済的な便益を求め、そこに一つの光を見いだそうとしたことは理解できないことではない。しかし、実際の観光開発の事業は巨大な資本をもっと企業によって主としておこなわれ、そこに発生する利潤のうち、どれだけが地元のより貧しい人々に分配されてきたか、大きな疑問をもたざるをえない。」

いま読書の途中ではありますが、トマ・ピケティの「21世紀の資本」でも、資本と格差の関係で似たようなことが記されています。

観光は、旅行会社による発地型のビジネスモデルから、地域主導の着地型へと形を変えつつあります。そこに、中央の資本を投入すると、また同じことが起きてしまいます。

しかし、地方にはカネが無い。地方創生政策は、こういう資本の分配をおこなうように出来ると良いと思う朝でした。

今日もすてきな一日を過ごしましょう。

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