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【会津野】小室直樹博士の対談本

2016年12月13日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝は、沖縄の辺野古の問題で、最高裁が弁論の機会を持たずに、福岡高等裁判所の判断を維持するニュースが報じられています。

また、プレミアムフライデーという「市」を国が支援することも報じられています。

さて、昨日は、会津出身の社会科学学者小室直樹先生が過去に対談した書籍を2冊読みました。

「家元談志のオトコ対決十一番」(立川談志著,1986)と「マジメな話」(岡田斗司夫著,1998)です。

どちらも絶版になっていますが、近くの図書館にあったものですから、借りてきて読んでみました。

前者のテーマは、「教育の崩壊」。後者は、「階層なき日本社会」です。

どちらも、アノミー(無規範)と呼ばれる、目的意識のない状態で思考停止することが、社会を崩壊に導いているという論調でした。

昨日のエントリー【会津野】最高裁判所というものでは、三権分立ということになっているにもかかわらず、立法(政治)と行政が司法に影響を及ぼしていることを書きましたが、小室博士も行政官が階層のトップとして君臨しているにもかかわらず、それが見えない(見えてはならない)無階層な国、日本のことを述べています。そう、日本は前提としては、無規範な国なのです。

後者の本の注釈では、過去の歴史を参照している部分がありました。

平安時代に藤原氏が長く高級官僚を壟断(ろうだん・・・利益を独り占めすること)し、鎌倉時代には完全に実験を握った北条氏は家柄の不足(格差)により将軍(征夷大将軍)になれなかった。

鎌倉時代には、身分制度(階層)が断固として不変であったから、ひとたび身分ができれば、実権を失い身分不相応になっても廃止はできなかった。身分は家柄に結びついていたため、馬の骨がしかるべき身分にはなれなかった。それが、織田信長の時代に変わった。何の家柄もない豊臣秀吉が関白になり、後に素性のわからない徳川家康が征夷大将軍となった。

地域でも、優秀な人ほど、富の偏在(格差)により下剋上を目指せず、実質的に権力の中枢を握る高級官僚への道がとても狭くなっているのが現実です。しかし、階層の無い時代が続いていることも、これまた確かなことです。

16世紀(織田信長や豊臣秀吉の時代)に、ある意味階層が崩れたのを経て、1720年に御蔵入騒動が起き農民蜂起が起きたものの、ヨーロッパで封建制が崩れるもととなった貨幣経済の普及が明治維新で日本に伝わり、日本でも完全に階級が崩れた。明治維新時期の坂本竜馬が政治的な中枢になったことからもわかりますね。

しかし現代は、疑似敵な階級制となってしまっています。アメリカではエスタブリッシュメントを崩す動きを見せるトランプ新大統領が誕生することになり、この疑似階級制も崩れる予感。アメリカンドリームという名の下剋上が起きそうな予感です。

日本においても、この下剋上が起きるときは、実質的な官僚支配の仕組みが崩れるときなのだろうか。

小室博士は、過激ながらも、一旦日本社会をご破算にするとよいのではないかとも言っておられる。

格差是正なのか、格差を崩壊させるのか。この2つの言葉は似ていそうでも、まったく正反対であることを理解させていただくような2冊の対談本でありました。

格差是正と言ってる筋は、実質的に格差温存。格差崩壊という筋は、革命的な格差解消を目指すものと理解しました。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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