銀杏

２０１７年１２月４日（月）晴　7.4℃～-0.2℃

　　「ギンナンの効用」


陽射しはあるが肌に触れる風は冷たい。イチョウの葉もすっかり落ちて寒々とした樹形を見せている。
知人からギンナンをいただいた。軽くいって殻を割ると、中からあでやかなエメラルドグリーンの実が顔をだす。
ところが実だと思っていたのは、実の中の「核」だそうだ。実は路上などに落ちている黄色い果肉を指す。強い臭い臭いを放つ実が、絶品の味の核を隠し持っている。
ギンナンにはアンチビタミンＢ6物質という成分がある。この成分は熱に弱く、いったんゆでたりすると減少する。
ギンナンを大量に食べると、ビタミンＢ6不足と似た症状を引き起こすので、注意が必要だ。肌荒れ、口内炎、貧血、発育不良、下痢、免疫力低下、けいれん、短気などの症状に注意しよう。
　近年、緑のイチョウの葉が注目を集めている。葉のエキスが脳血管の血流を改善するとされ、認知症への効果も期待できるという。イチョウ葉のサプリメントも注目度が高い。
　ギンナンの効用はよくわかるが、サプリメントまでは買い求めたりしない。
　なんといってもギンナンを軽くいって殻を割り、エメラルドグリーンの実をつまみに盃を重ねるのが一番。
　食べ過ぎないように気をつけながら・・・・。
　
　果肉を１週間ほど水に漬け込んで腐らせ、殻付きの核を取り出す。ゴム手袋などをつけて取り出しをするのだが、皮膚が弱いとかせてはれることがある。気をつけたい。