今日は昨日の続きだけれど
みつはし ちかこ
今日は昨日の続きだけれど
朝ごとに目覚める様に
一日は日々に新しい。
昨日のぬくもりを肌に 今日の冷たい服を着よう。
ちょっと膝まずいて、祈りに似た気持ちで
手早く服を着よう。
窓を開けて
昨日とは違う 新しい季節の顔に 挨拶を送ろう。
雨でもよし、風でもよし
曇りでも嵐でもよし。
私の今日はこれから始まる。
友人の娘さんが、小学校の音読の宿題だからと みつはし ちかこさんの <今日はきのうの続きだけれど>を何度も朗読してくれました。
彼女の声で聞くからかもしれませんが、何度聴いても感動を新たにし、詩が包み込んでいる背後の暮らしを思いました。
人間の願いが濃縮されると詩に昇華されると言いますが、そうなるまで日々の経験を丁寧に受け止める事が、忙しい大人にこそ必要なのかもしれません。
最も大切なことが欠けていると、人間は忙しくするそうですから・・・