一人シニアの漫遊記

国内外のトレッキング紀行と家庭菜園、ダンス等徒然なるままに

山紀行(谷川連峰 西黒尾根、谷川岳、万太郎山、仙の倉山、平標山縦走  2014.10.9~11)

2014-10-12 16:10:10 | 山紀行(国内:アルプス等)

10月に入っても台風が相次いで襲来しなかなか長期間の山行が実行できません。 谷川連峰と苗場山を一緒にしようとチャンスを狙っていましたが、どうにもいけないので、10月9日から11日の2泊3日で谷川連峰に限定し縦走してきました。  谷川岳へはロープウェーで天神平へ上がりそこから頂上を目指すお手軽ルートが人気ですが、へそ曲がりな我々は古くから使われてきた西黒尾根からの登頂を目指しました。 このルートは日本三大急登の一つです。 谷川岳から平標への縦走では、夜3時頃には満天の星でしたが、5時には強風とガスで見通しがきかなくなりました。 どうも台風19号の影響で東北辺りに前線ができ、これで日本海からの強風が吹き荒れているようです。 体ごと、吹き飛ばされそうな風のなかを約10時間、かけて平標登山口へ着くことができましたが、新潟と群馬の県境は寒気の影響をまともに受ける豪雪地帯で天候が安定せず、なかなか手ごわいルートでした。

スケジュール
  10月  9日:自宅(4:00)⇒圏央道、関越道水上IC経由JR土合駅(6:00)
         土合駅(7:00)⇒西黒尾根登山口(7:50)
                      ⇒ラクダのコル(10:20) ⇒谷川岳トマの耳(11:50)
                      ⇒谷川岳オキの耳(途中で昼食12:40)⇒谷川岳肩の小屋(13:20)
  10月10日:肩の小屋(6:00) ⇒オジカ沢の頭(6:40)⇒小障子の頭(7:10)
                      ⇒ 大障子の頭(7:50)⇒万太郎山(8:40)
                      ⇒ ヱビス大黒の頭(10:50)⇒仙の倉山(途中で昼食12:20)
                      ⇒平標山(13:10)⇒平標登山口(15:50)⇒ 越後湯沢(バス)
                      ⇒岩原スキー場前(JR)
       念願の温泉宿“浦子温泉 高野屋(http://www.takanoya.gr.jp/
                    で疲れを癒しました。 美味しいコシヒカリと行き届いた心遣いに感謝!
    10月11日:岩原スキー場前(JR)⇒土合駅(JR)⇒関越道水上IC経由で自宅
JR土合駅です。 上越新幹線ができ寂しい風情ですが、東京方面から着くと、延々と地下通路を歩くことから“モグラ駅”とも称され鉄道マニアの方が訪れているようです。 駅から谷川岳ロープウェイ駅経由で20分程で西黒尾根登山口に着きます。
 
登山口からいきなりの急坂となりますが、ブナ等の自然林を行く気持ちの良いトレールです。 途中には赤く染まった紅葉も存分に楽しみました。
 
1時間程で谷川岳(ラクダのコルでしょうか)が見えてきました。 天神平のロープウェイ駅やスキー場が良く眺められます。
 
2時間程で有名な一ノ倉の急峻な岩壁が見えてきます。 この辺りから鎖場の急登が始まりますが、ホールドもしっかりあり岩場も安定しています。
 
これから登るラクダのコルの奥に谷川岳が見えています。 一ノ倉のマチガ沢でしょうか。
 
途中でリンドウ等の花が疲れを癒してくれます。
 
ラクダのコルから10分程で巌剛新道との合流地点に到着。 この直後から、鎖場と岩場登攀がまたまた始まります。
 
今来た西黒尾根です。 右写真の真ん中あたりのコブが“ザンゲ岩”です。 
  
氷河期には氷河があったとのことで、その氷河で削られスベスベした岩の氷河跡です。

4時間でトマの耳(1963m)に到着しました。 1時間程、昼食をとり12:40にオキの耳(1977m)に登頂しました。 奥に“富士浅間神社 奥ノ院”があるのでそこまで足をのばしました。
 
 
トマの耳への稜線です。 トマの耳から少し下った所に、今日泊まる肩の小屋への分岐があり、13:30には小屋へ到着し、ゆっくり休みました。 翌朝5時に朝食をとりましたが、猛烈な風とガスです。 TVの天気予報を見ると、東北地方に前線ができて東北地方の天気は良くないとのこと。 この辺りもその影響を受けているのか、それとも“霧の朝は晴れ”となるのか? とこかく、6時に小屋を出発しました。
 
20分程、下るとオジカ沢の頭への登りにさしかかり、鎖場や岩場が連続します。
 
ガスで何も見えないオジカ沢の頭です。 直下にご覧のような避難小屋があります。 この尾根筋は天候急変の名所で過去に遭難事故があり、随所にこのような避難小屋と道標が設けられています。
 
小障子の頭、大障子の頭の狭い尾根路を強風に飛ばされないように行きます。 途中、足場の悪い岩場が連続し、ホールドがほとんど見当たらない濡れた岩場を注意深く下りました。 何度もアップダウンを繰り返し、小屋を出てから2時間40分で万太郎山(1954.1m)に到着しました。
 
万太郎山から仙の倉山へはやせた尾根を行きます。 相変わらずの強風が日本海方面から吹き付け、風に持って行かれそうになりながら注意深く歩きました。 途中、時々、晴れ間が覗ききれいな草紅葉が疲れを癒してくれ、この景色を眺めながら昼食を取りました。
 
強烈な風の中を仙の倉山へ最後の急登です。 同様に、剣岳登頂翌日の五色が原から薬師岳への尾根歩きで見舞われた強風とガスを思い出していました。 それ位い、辛い登りでしたが、なんとか12:25に仙の倉山(2026.2m)へ到着。 
 
平標山への稜線では木道が整備されています。 この木道が曲者! 今少し、ステップを狭くしてもらうと良いのですが。 特に、疲れた膝には木道の下りは堪えます。 仙の倉山から1時間程で平標山(1983.7m)に到着。 この辺りから苗場方向は良い天気で、今までの強風とガスが嘘のような天気になりました。
 
平標山から登山口へは松手山コースと平標山の家経由の平元新道コースの二つがあります。 時間的にはほとんど同じで膝への負担が少ないであろう平元新道コースを行くことにしました。 小屋への長い長い木道の下りは堪えましたが、天気が良くなり紅葉を楽しみながら小屋へ向かいまhした。
 
小屋で湧水をいただき、登山口を目指しました、 途中、紅葉が見ごろで黄色や紅の色とりどりの紅葉を存分に楽しみ、15:50の湯沢温泉行きバスに乗り、JRに乗り継いで宿泊する岩原スキー場前駅の温泉宿へ向かいました。 
 



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