一人シニアの漫遊記

国内外のトレッキング紀行と家庭菜園、ダンス等徒然なるままに

山紀行(剣岳、薬師岳縦走 2009.8)

2012-04-06 17:20:04 | 山紀行(国内:アルプス等)

2009年8月6~9日、剣岳から五色ケ原を経て薬師岳を縦走しました。 大町から扇沢へ車で行き、立山黒部アルペンルートで室堂に朝10時に到着。 ここから、雷鳥沢を登り別山乗越を経由して剣山荘に午後到着。 40年前に春スキーで快晴のなかをスキーを担いで登り、剣沢へ滑降したことを懐かしく思い出しました。 今は案内標識も日本語と中国語、韓国語も表示されびっくり。 宿も温泉があり余りの贅沢にこれで良いのかなと、、、、。

翌日は難攻不落の剣岳、朝4時起床しましたが、厚い雲がたれこめ今にも雨が降り出しそう。同宿の方々の大半がどうしようか迷っている状況でした(何せ、岩場の連続なので)。 なにはともあれ、行こうと家内と決断し、5時出発。 一服剣、前剣、平蔵のコルを順調に通過し、いよいよカニのタテバイ。 予想したより高度感はありませんでしたが、最後の足場を探せなく、無理やり固定されたハーケンを急きょ、足場にして何とか通過(このような無理は禁物!)。 家内も同様に難渋していましたが、後続の方にお尻を押してもらい何とか通過。 無事、剣岳登頂。 しかし、ここからが本番。 カニのヨコバイの最難関があります。 ここで何人もの方がこれまで遭難されています。 ポイントは最初におろす足場をいかに探せるかです。 あがる場合はポイントが見えますが、断崖を降りるので、足場が見えない。 先ほどカニのタテバイで家内のお尻をおしていただいた方が先に降り、親切にポイントを教えていたいたおかげで無事通過できました。 その後、雨が本降りとなり雷も落ち始め剣山荘に到着後、立山三山の縦走を予定していましたが、急きょ変更し室堂へ引き返しました。 3日目は快晴で室堂平から浄土山、佐佐々成政の「さらさら越え」で有名なザラ峠を経由して五色ケ原山荘へ到着。

4日目は朝から曇天でした。 今日は10時間超の長丁場なので山荘を4時出発。越中沢岳、スゴ乗越を経由し、薬師岳に15時頃、到着。 直下の薬師岳山荘にようようたどり着きました。 来た道を引き返す予定(五色ヶ原山荘の管理人はあきれた顔をしていました)でしたが、夜中に山荘が飛ばされそうな猛烈な雨風となり、急きょ変更し、富山方面へ下ることしました。しかし、山荘から外へ出た途端に体が吹き飛ばされるような猛烈な風。 日本海から直接、吹き付ける地形でこれまで多くの遭難が発生しています。 一時は、様子を見ようかとの思いましたが、下りだけであることから一気に太郎平小屋へ下山し、無事の富山経由で大町へ電車、それからバスで扇沢へ戻りました。

P1010653カニのタテバイ入口(垂直の岸壁ですがホールドはしっかりしています)。 タテバイの写真を撮っておりませんでした。 なにせ、難所の連続で写真を撮る余裕が無かった。 済みません!
P1010660無事、剣岳頂上。

最難関のカニのヨコバイ下降地点(これから降りる方の緊張が分かりますね。 最初の下降一歩目が最も危険です! グループの場合は、ベテランが先ず降り、後続に最初の下降一歩目の足場(ちょっとしたくぼみで真下より少し右側)の場所を指示するのが望ましい。 そこをクリアできれば後は問題なし。

 剣岳登頂後の大雨で急きょ、室堂の小屋に避難した翌日、浄土山からザラ峠を越えて五色ヶ原を目指しました。 左は土山からの雄山です。 右は、竜王岳です。
下には黒部峡谷が良く望めました。
五色ケ原の朝焼け(剣岳を望む)
 越中中沢岳への稜線で雷鳥を見かけました。 振り返れば五色ヶ原越しに剣岳が望めました。
スゴ乗越小屋が小さく見えます。 そこを越えて薬師岳までははるか遠くです。

P1010679金作谷カールから薬師岳頂上を望む
P1010687ようやく薬師岳登頂(10時間超の登りで疲れました)



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