これもCalculated riskの記事だけれども、アジアの金融市場においても影響が出始めているようだ。欧米と同じように、信用不安とそれによるflight to qualityから、短期国債の利回りが急低下している模様。
米国が落ち込んでも、BRICsがあるから大丈夫だとか、decouplingだとか言っていた人々はどう考えているのだろうか。私個人はアジア株はそれほど熱心には見ていなかったのだが、こうなってくるとすぐ手を出すという気にはなれない。しばらく様子見かなと思う。少し前に、米国では市場でエコノミストのいうことが信用されなくなっているという記事を何かで読んだけれども、こういう現象もバブル崩壊直後の日本の状況とよく似ているような気がする。
http://calculatedrisk.blogspot.com/2007/11/credit-crunch-hits-asia.html
8月の下げのときはアジアは影響を受けなかったようだが、今回は様子が違うということらしい。
話は変わるが、NHKスペシャルで穀物価格とファンドのことが取り上げられていた。番組の見方は、ファンドが投機的資金で買っているから上がるのだというもののようだが、ファンダメンタルズを全く無視した形で相場が中長期的にもつはずはなく、その見方は少し違うと思う。日本の年金の資金もしばらく前から、オルタナティブの投資として商品関係のファンドを買っていたところはあったはずで、市場の需給だけでなく、相場が上がる環境にあるから穀物の値段が上がっているということを理解すべきだろう。これが単なるバブルであれば、そう遠くない将来に破裂するのだろうから、問題ないだろうが、そうでなかったらどうする気なのだろうか。
商品関係のETFでも金だけ日本に取り入れられ、石油や穀物がらみのものは入れていないのは、石油や穀物が値上がりするのは困るからということのようだ。しかし、日本人が買わなくても、そういう環境になってくれば、それらの一次産品の値段は上がり、ほかの国の人々が儲けるだけの話だろう。そのとき、日本の一次産品を買い入れる資金は儲けそこなった分だけ、少なくなっているはずで、とても賢明な行動とは考えられない。この辺りの思考方法自体、市場というものがわかっていないと思うし、世界に先駆けて近代的な米の先物市場を作った人々の子孫とは思えない。
Wikipediaの先物市場の歴史はこちら:
1730年に江戸幕府が、大阪堂島米相場会所に対し米の先物取引を許可したのが、日本での商品先物取引の始まりである。これ以前にも、1568年に開設されたロンドン(イギリス)の取引所や1531年に開設されたアントワープ(ベルギー)の取引所があったが、近代的な商品先物取引の嚆矢は上記の堂島米会所といわれている。(抜粋)










