セキュリティなんてくそくらえ!!!

IT、特に情報セキュリティに関する雑感を書き綴っています

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進歩する技術と疲弊するエンジニア

2005-11-08 10:23:26 | 情報セキュリティ
 ITの世界は日進月歩の世界で、短期間にどんどん新しい技術が出てきます。情報セキュリティの分野もその一部ですので、セキュリティ対策のための技術も次から次へと出てきます。システム開発や、運用管理に携わるエンジニアはその技術についての知識を吸収し、評価し、必要なら自分の日常の業務に取り入れていかなければなりません。

 日常の目先の仕事をこなしながら常に新しい勉強を続けないといけないので、そういう意味でかなり大変な作業です。ただ、こういう作業に耐えていけるのは、この世界が本当に好きでプライドを持って仕事をしているから耐えていけるのです。人間好きなこと、興味があることはそれがストレスになっても何とかがんばっていけるものなのです。

 一方、世間では企業経営の環境は厳しさを増すばかりで、エンジニア一人一人の負荷は増すばかりです。そのような状況で、新技術について行きながら、ますます業務が忙しくなることによって、一人一人のエンジニアは疲弊していきます。賃金は抑えられ、正社員よりも派遣社員や業務委託の作業者が増加し、エンジニアの身分の安定はどんどん失われていきます。

 このような状況で、高いモラルをもって作業を続けることを期待することは非常に期待薄だと私は考えています。そして、このことはエンジニアだけではなく、一般の会社員にも言えることです。

 人減らし、人件費カットで仕事が忙しくなっているにもかかわらず、給与は伸び悩み、あるいは減額ではモラルが下がってしまって当然でしょう。

 こういう社会的な背景から、情報漏洩問題は起こるのです。モラルの低下による不注意や、内部情報の売買は個人のモラルの問題ではなく、企業や社会全体の構造的な問題です。

 情報セキュリティを守るべきエンジニアが疲弊し、世間一般の人々も疲弊する。そんな構図がセキュリティ事件の背景にあると思います。ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)やプライバシーマーク制度はある組織に対しての認証、認定の制度ですが、社会全体、あまねくセキュリティの基礎知識を身につけて、また、人々がそれぞれプライドを高く持って働いていけるような社会が、情報セキュリティ対策にとって理想ですが、現実には実現困難です。

 それでは、せめて情報セキュリティについての知識の裾野を広げていくのが、今できることではないかと思っています。エンジニア向けの技術講座ではなく、一般人向けのセキュリティについての啓蒙が重要です。

 コンピュータやインターネットの利用が現代の読み書きそろばんとなりつつあるわけですから、それに即した教育を始めなければならないと思っています。

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