いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

バタクハウスカットのイージーオーダースーツ

2010-04-04 05:02:35 | スーツ
さて、いつもお世話になっている
バタクハウスカットK部店長の登場です!

今日も男前ですね~。

そしてK部店長が御召しになっているのが
イージーオーダーのスーツです。
見た目の雰囲気はビスポークのようにも
見えます。

それもそのはず、かなりの部分を
ビスポークの職人さんが縫っているとの事でした。

実際にスーツを仔細に拝見させていただきました。

例えばスーツの内側も裏地の縫製ひとつとっても
パターンオーダーと
仕上げが違うように見えます。



そしてすぐに分かるのが
トラウザース。



ウエスト周りの芯地がまったく違います。
かなり厚くしっかりした張りのあるものが使われています。
又、使われているウエスト調整部分の金具や
ファスナーなどもより高級な素材が使われていました。

そしてネームタグ。



バタクハウスカットではなく
なぜかビスポークとまったく同じバタクのタグになっています。

着用した雰囲気ですと
全体のより体を丸く包む雰囲気や肩周り処理
そして後ろから見たときの背中のラインやウエストのフィッティング感が
やはりパターンオーダーと違います。
まさにビスポークの雰囲気です。




それもそのはず
ある意味企業秘密とも言える
オーダーシートを見せていただきましたが
なんとモデリストのN寺氏が
型紙を細かく修正指示していました。

これは正しくビスポークでのノウハウがふんだんにある
ビスポークテーラーでないと
こんなことは出来ないと思います。

ビスポークテーラーがイージーオーダー製品を展開すると
こういうレベルになってしまうのですね。

う~ん、バタクハウスカット恐るべし!

ビスポークはしたいけど
価格的にはそこまでは踏み切れないというあなた!
絶対にイージーオーダーはお薦めだと思います。
かなりビスポークスーツに近い雰囲気を味わえると思います。

但し、これをきっかけに最終的にビスポークに行ってしまっても
当方は一切責任を持ちません(笑。

因みにウェストコートはダブルでした。
これもかっこいいですね~。



私も秋冬はこの仕様でイージーオーダー用に
予算を確保しようと思います(笑。

2010.4.10追記
今は従来工場で行っていたイージーオーダーと
区別する為に、上記の仕様のスーツは
「ハウスオーダー」との
呼び名になっているとのことです。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (いけぼう)
2010-04-04 23:36:35
ダブルなのに、センターベントですか??

驚きです。
驚き (dunsford)
2010-04-05 08:43:32
らみい様
いけぼう様と同様の驚きです。
ダブルなのに、センターベントですか??
ベント (らみい)
2010-04-05 12:16:55
いけぼうさん
dunsfordさん
K部店長いわく
「気分です」とのことですが
ダブルブレストでセンターベントも
アリだと思います。

一般的にはダブルブレストには
サイドベンツですが
 ダブルブレストブレザーの原形になったと言われる
英国海軍のPコート等は
ノーベントやセンターベントも
多く見られます。

又、ボリオリのDoverなども
確か6ツボタンのダブルブレストで
センターベントだったと
おもいます。

最終的には
好みとその方の着こなしだと
思います。

ひょっとするとセンターベントにしたのは
グラント好きのK部店長の
ポイズンかもしれません(笑。

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