読書の森

物語を読むのも書くのも大好きです。読書感想、創作、エッセイなど綴ってまいります。

木々高太郎 『文学少女』その2

2017-06-17 10:43:49 | 書評


主人公は、地方都市に住む幼少時に実の母と死別したミヤという少女である。

貧しくもないが然程豊かでもない家計の中で、小遣いを貯めて本を買うのが彼女の最高の娯楽だった。
文学に目覚め、この蜜の甘さに歓喜した彼女は中央女性文壇に投稿して賞を得る。

しかし、父は喜ばなかった。
寧ろ彼女に文学を禁じたのである。
実は父の妹が文学で身を滅ぼしたからなのだった。


女学校を卒業しても束縛は続く。
ミヤが悶々としていた時、父が謎の死を遂げる。
急性アルコール中毒という事だった。



父の死後、ミヤは強制的に結婚させられる。
夫は全然文学を解さない人で、彼女は激しい欲求不満に陥る。

試行錯誤の結果、伝手を得て師事した文学者は在ろう事か、彼女の書いた原稿を自分の作品として発表する。
そして彼女に相当の金だけを送るのである(盗作を糊塗する為何の断り書きもない)。

絶望した彼女は、更に地獄を見る。
原稿料を夫は酒に代えて喜んでいるのである。

遂に彼女は夫殺害を企てた。

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