松下一郎のグリーンブレーカーズ

農業の現場の おはなしなどなど。

倒れるか倒れないか。ぎりぎりまで育てるのが技術。

2017-06-20 16:43:28 | Weblog
倒れるか倒れないか。ぎりぎりまで育てるのが技術。

田植えのはやかった場所ではそろそろ出穂。ということで早期水稲の
穂肥に関する回となります。よろしかったら。

 ↓

前回はイネを倒さないことが大切 とお話ししました。では、倒さない
ことに執着したあまり、イネの穂ができ始める時期〔 こちら 〕に栄養補給
をおこなわないとしたら、イネはいったいどうなるのでしょう。

その場合には、つぎのような症状がでる恐れがあります。

 1. 穂の大きさが小さくなります。
 2. 穂の出る時期が揃いません
 3. 茎が弱くなり、倒伏する場合があります。
 4. イモチやモンガレ病などの病害に冒されやすくなります

といったふうに、倒伏を恐れるあまり穂づくりの大切な時期に強すぎる
中干しなどの生育調整をおこなったり、葉色が薄くなっているのにイネ
への栄養補給を遮断したりすれば、できかけているイネの穂におおきな
影響が及ぶことになります。

さらに「より栄養が足りない場合が続けば、イネの体にまわす養分さえ
も穂作りに転用される
」ために、3番や4番などの事態がひきおこされ
ることになります〔ヒトにたとえてみますと、妊娠がわかってから断食
を強行するようなものになりますものね
〕。

そこで 栄養補給が必要だと判断したイネの場合には、穂作りに励む
イネの体力が回復するような施策をすぐにとりますよ。

たとえば 田に水をいれるといった適切な水管理をおこなうこと や、
すぐにイネが利用できるような分解された形の肥料を施用する といっ
たところになります。

 イネの穂は重く倒れやすいもの

・・・しかし、その 重い充実した穂を出したイネを、倒れるか倒れないか
というぎりぎりのところまでうまく育てる
ことが農業技術である という
ことになります。
せっかくイネを作るのですから、その農業技術を駆使して、おいしい
おコメを たくさん同時期にとりたいものですよね。


晴れ 水管理の期間や、施用する肥料の種類や量などを決める判断は、
  けっこうむづかしいもの。これを取得するには、現場の場数を踏む
  こと/経験、そして記録することが、なにより大切になります。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜



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経済
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