air*cloister

香りの流れにのって。

ジョー・マローン体験イベント

2009-02-19 20:10:03 | 試香
ご縁があって、H様から、Jo Maloneの香水イベントの招待状を譲って頂いてしまった。
お、恐れ多い!
と思いつつも、これを逃す手はない。
というわけで、いつもサイトなどでお世話になっている銀さんとご一緒させて頂くことにした。
2月17日のこと。

ジョー・マローンは、ずっとあこがれているけれど、いまだにちゃんと出会えていない香り。
だから、今回のことはかなりイレギュラーな体験となった。
おととしボディショップのクリスマスパーティーに行ったけれど、それよりも遥かに巡り会える確率は低いはず。
だって買ったことがないもの、ジョー・マローン。

当日、どきどきしながら新宿伊勢丹へ。
場所は7階のバンケットルーム。
会場に入ると、いかにもノーブルな雰囲気。
どきどきする。
だって、あのジョー・マローンが、ずらりと並んでいるのだから。



それはもう、緊張するどころの騒ぎではない。

今回は、新発売のライム&シダーの発表会。




発売はまだちょっと先で、今回はお披露目という形になる。
すごく特別な経験なんだな、と呆然とするのみ。

前半は店員さんから具体的な説明があり、後半は実際に肌に乗せてみたり、また、ジョー・マローンといえばレイヤー(コンバイン?)ということで、自分なりの組み合わせに挑戦してみたり。
説明の部分では、テーブルにひとめぐり並べられた原料を実際にかぐことができた。




トンカビーン、イランイラン、コリアンダー、などなど。
なかなか原料をそのまま鼻で味わう機会はないと思う。
この香りたちが集って、ライム&シダーの香りになるんだね、と納得。
香水って、やっぱり奥が深いな、と納得する瞬間だった。

肌での体験では、私はポメグラネート・ノワールと合わせてみた。
この香り、以前ロンドンで買い逃したあれなのだ。
うわあ……こんな再会って、あるんだな。
しかもレイヤーを体験してみたら、これがまた暖かくて優しい香りになって、とても私の好み。
困った。どうしよう。

ライム&シダーはあっさりとして軽やかな、くせのない香り。
柑橘系なんだけど、眼がさめる、というほどでもなくて、ほどよく覚醒させてくれる。
それがすごいな、と思う。
さらにこれと他の香りを混ぜて……という発想が、すごくクリアというか、創造的。
基本的に特に合う香りは4つ(オレンジブロッサム、ナツメグ&ジンジャー、ポメグラネート・ノワール、グレープフルーツ)と言われていたけれど、いろいろなものと試してみたくなる。
もちろん、それには相当の財力が必要なわけで……私にとっては、夢のまた夢。

それでも、この日、ちょっとだけでも味わえたのは奇跡のような巡りあわせだと思った。



会場で頂いたブックレットやムエットの数がすごいことに。
うーん、もうこれだけでも忘れがたい記憶になるなあ、と思っていたら、ライム&シダーのテスターまでおみやげに頂戴してしまった。
しかもプッシュタイプ。
もったいなくて、いまだ使えずにいる。

とにかく、イベントが終わっても、いつまでもジョー・マローンの香りが腕からほわんと立ちのぼっていて、とても幸せだった。
帰宅してからお風呂に入るのがもったいないくらい。
すごいなあ……ジョー・マローン。

いつかは必ず、この香りをちゃんとものにしたい。
ひとつ目標ができた感じだな。

今回、こういうとても貴重な体験の機会を与えてくれたHさんには、本当に感謝しています。
ありがとうございました。

それからご一緒してくれた銀さん。
楽しい1日をありがとうございました。
念願のボディショップ同行も果たせたし、悔いはない。

どちら様も、今後ともよろしくお願いします。
感謝でいっぱいです。

それにしても、しばらくはジョー・マローンの記憶でほこほこできそうだな。
その間、私はずっと幸せいっぱいなのだと思う。



ボディショップ、2つの新しい香り。

2008-09-17 13:59:06 | 試香
久しぶりにレビュー以外の記事を書きます。
んー、ご無沙汰すぎてうまく書けるかどうか。

さておき、目の前に2枚のムエットがある。



昨日ボディショップで試香してきた、
ホワイトムスクイントリーグと、
ホワイトガーデニア。

ホワイトムスクは9月19日発売で、
ガーデニアは確か10月10日。

レジのところにあった2つの香りを試したところ、
トップはどちらもとても軽やかで、
秋のようにどこか心細さのつきまとう季節に
つまづくこともなく、
ゆったりと冬への時の流れを示してくれるように思えた。

で、夜になってから、家で、ふと思い出して、
ムエットを取り出してみた。
すでにラストノートのはず。

これが意外にもしっかり香りが残っていて、
1つはパウダリーでかすかに花の香り、
もう1つはフルーティーで、かつ少しミルキー。

どちらのムエットがどちらの香水か、
わからなくなってしまいました。
ムエットにネーミングもしなかったしね。

それにしても、フルーティな要素は
どこにあるんだろう。
ホワイトムスクインクリーグは
トップにブラックカラントが入ってるけど、
うーん?

ほんのり香るムスクが残ってないか?
と、改めてかいでみると、
パウダリーな方にその名残りがあるような……。

困ったね。

でももっと困っているのは、
どちらがどちらだとしても、
すごくいい香りだということ。

たぶん2つとも
買っちゃうんだろうなぁ……。

ボディショップは10月から早くも
クリスマス路線に入るので、
いろいろ危険。

ちなみに、当然のように
どちらの香水も数量限定です。
やれやれ。


ジル・スチュアートの香水3つ。

2006-04-20 15:14:51 | 試香

前回の記事で、
ジル・スチュアートの香水のことは、また次。
とか言っておきながら、ずいぶん時間がたってしまったみたい。

試香した時点ではまだ発売されてなかったんだけど、
もう売られてる……のかな?

でも私はまだ買ってないわけで
(正確には、買う予定もなかったり)
だから、試香の記事を書きます。

ジル・スチュアートはじめての香水は、
いきなり3つ。



画像でいちばん上から、
緑色のが、ナイトブルーミング・リリー。
まんなか、
ピンクのが、ジャスミン・フルール。
そして下、
黄色が、バラニラ・ラスト。

ムエットにふきつけたのはもう3週間ぐらい前なのに、
まだいい香りがたちのぼってくる。
パルファンだしね。
もちは、いいと思う。


ナイトブルーミング・リリー。
 すごく落ち着く香り。
 なんだろう……。
 うまく言えないんだけど、すごく優しい。
 みずみずしいんだけど、おっとりしてる。
 名前の通り、
 夜にひっそり咲く、ゆり
 なのかな。
 ほんのり甘くて、ちょっとパウダリー。
 うーん、いい香り。
 ほしくなっちゃう香り。
 成分は、くわしいことはわからないんだけど、
  トップ : グリーンリリー、スズラン
 ということだけ、公式サイトに書いてあった。
 うーん、スズランか……。
 なるほどなるほど。

ジャスミン・フルール
 これ、ダメっていう人も多いみたい。
 でも私はこの3つの香水のなかでは、
 いちばん「ジルっぽい」と思ったなぁ。
 (って、ジルのコスメ持ってないんだけどね)
 とにかく清楚で、でも清潔感があって、
 はなやかさもある。
 最初はおとなしめなのに、
 だんだん流れにのるみたいに
 かわいらしく香っていくのも、
 素敵だな。
 これが苦手っていう人は、
 トップの青っぽい香りにやられてしまうのかも。
 はまれば、はまりそうなのになぁ。
  トップ : フリージア、ツタの葉
 ……ツタの葉?
 それが香水に入ることもあるんだ。
 ちょっとびっくり。

バニラ・ラスト
 甘い!
 さすがバニラ。
 すごく甘い。
 最初から最後まで
 バニラの香りでいっぱい。
 うーん、これは……夏は難しいかも。
 少量なら、どうにかなるかな?
 ある意味では、
 いちばん「今っぽい」香り
 とも言えそう。
 おいしい香り。
 ただ、香りのうつりかわり
 みたいのは、あんまり感じられない。
 ちょっとさみしいかな。
  トップ : マダガスカルバニラ
  ラスト : ティアレ、サンダルウッド
 えっ? えぇっ?
 サンダルウッドが入ってるの?
 うーん、わからなかった。
 でも言われてみれば、
 バニラはバニラでも、
 どことなくオリエンタル……っていうか、
 和風なムードもある……かな。


試香って、自分の感覚を試されるね。
「これは……うーん」
って思ったものが、
日がたつにつれて気になってきたり、
あとで成分を知って、
「うわ、もう一度かぎたい!」
って、あせったり。
香りって、どこで感じるんだろうと思う。
そりゃ、鼻なんだろうけど、
それ以外だと……
香りの記憶、っていうか、
「あれと似てて、あれダメだったから、これも」
なんて早合点しちゃったりする、
そういう気持ちって、五感とは関係ないのかも。
でも記憶や、すりこまれた印象のリセットって、
難しい。

でも、楽しいんだよね。
だからやめられない。
試香も、
香水も。


うーん、ナイトブルーミング・リリー、ほしいなぁ。
ほら、さっき、
「買う予定ない」
って言ったばかりなのに、
ムエットをかいだら、
ひかれちゃってる。


* ジル・スチュアート
香水紹介のページでは、イメージムービーもみられます。
 ちなみにノベルティで、
 ジル・オリジナルアトマがついてくるらしい。
 ……かわいいんだろうなぁ)


新しい香りと出会う。

2006-04-02 21:26:29 | 試香

就職活動していて、仕事が決まって、
明日から出勤。

だから、またこのブログも、
更新が微妙になるのかな。

でも書きたいことは本当にたくさんある。
外に出れば、そのぶん
たくさんの香りと出会えるわけだし。

今までよりはもうちょっと更新していきたいな。
もっと、さらっとした、シンプルなスタイルで。
いつもそれを目指しても、うまくいかないけど、
必要に迫られれば、できるようになるかも。


で、最近の試香のこと。
就職活動してて、本当にいろんなところに行った。
その先ざきで、香水を見ると、
立ちどまらないわけにいかない。

その戦利品。



とりあえず、ムエット。
二次元じゃなくて三次元の戦利品は、
また今度。
(こればっかりで、どんどん時間がすぎちゃう)

香水も、試香も、もちろん大好きだけど、
ムエットもたまらなく好き。
私の手帳はムエットでぱんぱんになってる。


そんなふうにしてムエットで試香した香水の感想。

マーク・ジェイコブス(マーク・ジェイコブス)
 これは黒いふちに透明ボトルのと、ブラッシュを持ってる。
 黄色いボトルのがあるのは知ってたけど、見たことなかった。
 発見して、何か違うのかな? と思って試香。
 うーん?
 そんなに違わない……かな。
 気持ち、透明ボトルより、軽めな香り?
 もし透明ボトルの買うときに黄色とどちらかを選べたら、
 黄色にしてたかもなぁ。
 あのボトル、かわいいもん。
 でも香りは大人っぽくて、なんていうか、たおやかって感じがする。

アリュール・センシュアル(シャネル)
 っていう読み方でいいのかな? ALLURE SENSUELLE。
 従来品のアリュールはミニで持っていて、
 私がつけると、バニラがふわっと香る。
 今度はどうなのかな。
 従来品よりフローラル寄りにしてあるって。
 アリュールをつけるとグルマンぽくて、
 センシュアルをつけるとフローラルになる、
 っていうことなら、おもしろい。
 そういことをぬきにしても、感覚に染みる香り。

インカント・チャーム(フェラガモ)
 このボトル、キレイなんだけど、
 じっと見つめてるとちょっと気が遠くなるなぁ。
 香りは、きっと思いっきりフルーティなんだろうなと思ってたら、
 意外とそうでもない。
 確かにフルーティではあるんだけど、
 世にあふれてるものとは、ちょっと違う感じ。
 広がるっていうより、とどまって香ってくれるようなイメージ……
 うーん、言葉にならないな。
 いちばん最初のインカントってちょっとスパイシーだった記憶あるけど、
 これも少しはそういう要素あるかな?

ドーリーガール・オン・ザ・ビーチ(アナスイ)
 水色が来るとは思わなかったなぁ。
 私はピンクのはちょっと苦手で(なんか草っぽくて)、
 白は大好きなんだけど、これはどうかな。
 ムエットはたくさんあまってたけど、
 肝心のテスターはカラに近かったので、
 若い女の子が殺到して、
 ムエットじゃなくて肌につけていったのかも。
 オンザビーチっていうぐらいだから、
 もうこれでもかっていうほど夏っぽいかな、
 という予想は、ほぼあたりみたい。
 気のせいか、ラストになるとココナッツぽい香りもする。
 ビーチならココナッツって、理にはかなってるか。

パリ ローズ・デ・ヴェルジュ(イヴ・サンローラン)
 恒例のパリの春バージョン。
 これはいいなぁ。大好き。
 今回はチェリーブロッサムが入ってるとかで、
 バラと桜のくみあわせが、なんとなく嬉しい。
 さわやかで、清楚で、優しい。
 でもいつも思うんだけど、125mlって、つらいなぁ。
 いまだにプルミエローズも使いきれてないのに。
 だけど、今年のは特に、
 ずっとまとっていたいような香り。
 落ち着くから。たぶんちょっと離れたら、恋しくなると思う。

Ck-one シーン(カルバン・クライン)
 ボトルのデザインにまずひかれてしまう。
 で、香りは……うーん、思ったより、つけこなすのは難しそう。
 ユニセックスとして使えることになってるっていっても、
 実際はメンズらしいし。
 クセはないんだけど、
 メンズらしさは、しっかりある感じがしてしまう。
 こういうデザインリニュよりは、
 夏バージョンとかに期待をかけた方がいいのかも。

ユーフォリア ブロッサム(カルバン・クライン)
 これもボトルがすりガラスになってて、
 わー、きれい。と、まず飛びつく。
 でも香りは、……そんなに従来品と変わらないみたい。
 ちょっと軽めになってるとは聞いてたけど、
 それでも夏は……どうなのかな。
 これも最初にボトルで選べるチャンスがあったら、
 こっちにしてたかもなぁ。

ラブリーチェリーブロッサム ゴールドスパークル(ゲラン)
 いちばん最初のラブリーチェリーブロッサムは好き。
 じゃ、これはどうかな、と思ったら、
 そこはかとなく緑っぽい香りが、いいなぁと思う。
 基本はラブリーだから、やっぱり甘いんだけど、
 ラブリーよりは奥ゆきがあるっていうか、
 ストレートな甘さではないかな。
 でも実際のところ、これって、
 桜の香りではないんだよね。
 桜をイメージしたら、こんなふう……っていう発想が、
 そもそも好き。
 香りの再現じゃなくて、組み立てていくってう感じが。

ジャドール ゴールド スープレム(ディオール)
 ディオール大好き!
 だから新作は嬉しい!
 ……でもバージョンアップか。ちょっと残念かなぁ……
 と思ってたのに、これ、すごく好み。
 ジャドールはトワレしか持ってないんだけど、
 かなり違う香りだち。
 (そういえばアディクトも最初のと2じゃずいぶん違うしね)
 ボトルも華やかさに対して、香りはものすごくゴージャスってわけでもない。
 ゴールドのラメ入りだけど、細かくて、
 本当にちょっとだけ光るぐらいで、主張は激しくない。
 控えめでもないんだけど、出すぎてるわけでもない。
 ほどよい。
 可もなく不可もなく、でもない。
 可! 可だと思う。すごく惹かれる香り。
 ほしいなぁ。

ゴルチェ2(ジャン・ポール・ゴルチェ)
 本当はフラジャイルがほしいんだけど、
 とりあえず、新作も気になる。
 シンプルなボトルに似合う、シンプルな香り。
 スパイシーだけど、不思議となごむ。
 花の香りとかではないみたいだけど、
 何かアロマっぽい雰囲気。
 ゴルチェらしいような、らしくないような。
 アリだと思う。
 ただ、自分に似合うかって言ったら、どうかなぁ。

ノーツ(セリーヌ・ディオン)
 これ、なんか最近あまりないような香りで、
 すごく印象に残った。
 お香みたいな感じがする。
 すごく身近なような気配。
 それでいて、ちょっと神秘的。
 これをつけている人がそばにいたら、
 なんだかすごく、その存在が気にかかりそう。
 好きだなぁ。そういうの。


あとジル・スチュアートが初めて出す香水3種もあるんだけど、
ちょっと今日は、ここまで。


西から東へ。

2006-01-19 02:54:07 | 試香

いろいろあって、半年ぐらいイギリスをさまよってたけど、
先週、日本に帰ってきました。

たくさんの荷物と一緒に、ね。

大半は、あらかじめロンドンから送っておいたんだけど、
でもほら、香水はね……できるだけ、自分で運びたくて。

っていうか、どんなに選んでも、
郵便局から出てから、
「あー、送っちゃったあの香水、
いきなり使いたくなった!」
なんてことも、ありえないわけじゃない。

でもさすがに全部をスーツケースにつめこむわけにもいかなくて、
泣く泣く、2、3本は郵送。

それでもスーツケースにしのばせた香水の数……、
えーと……、
だいたい7本かな?

海外からの香水の持ち込みって制限があるんだけど、
それをかるーく越えてたな。
いけないんだよね、本当はそんなことしちゃ……。
つか、イギリスに来る時点で、すでにオーバーしてたし……。
ちゃんと税関で手続きして、そのぶんのお金を払わなきゃいけないんだけど、
知らんぷり大成功。
税関もチェック甘いよなぁ……。
いや、おかげで助かったけど……、
でも、ごめんなさい。世の中のルールを決めた人たち。

で。
自力で家まで持ち帰ってきた香水の数。
ヒースローで出国審査を終えたあと、増えました。

いや、そりゃもう、あたりまえだよねぇ。
だってそこは免税店。
誘惑されない方がおかしいって。うん。
幸いポンドもけっこうあまってたし、
日本円に再換金して手数料をとられるより、
むしろ税金おまけしてくれるこういう場所でお金を使うのが、
かしこいんだよ。きっと。

で、何を買ったか、っていうのは、
あとで記事にするので、ちょっとそれまでおいておくとして、
(でも、別ブログこの記事で予告したことは、
ちゃんと実行しちゃったよ……)
免税コーナーで試香した香りについて、ちょっとご紹介。



このムエットのうち、免税店でもらったのは、2つだけ。
残り2つはついで。
だってかわいいから、つい……。
(ピンクは Agent Provocateur の。ムエットのセンスも素敵。
いちばん下のは Crabtree&Everlyn のもの。さらりとした感じで、好き)

で、かんじんの2つだけど、
まんなかのは、ブルガリのオ・パフメ・オー・テ・ルージュ。
これ前から試香したいなー、と思ってた。
ハロッズ行ったときブルガリのカウンターで聞いたら、
「そんな香水は聞いたことない。
オ・パフメは緑と白だけですよ」
と断言されちゃったけど、ちゃーんとあるじゃないですか、お兄さん。
しっかし免税店にはあるのにハロッズにないってのは、よろしくないね。
って言いたいことだけど、
これはトランジットした香港の免税店で見つけたもの。
結局、イギリスにはまだ入ってないみたい。

オ・パフメシリーズは大好きだから、ルージュにも期待してた。
うん、いいね。
これまでのオ・パフメにはないクセがあるかな。
ほんのりスパイシー。あったかいし。
試香した限りでは、自然体で、なじむ、って感じはしないけど、
私はこれ、かなり好みだと思う。
オ・パフメシリーズで赤が出るなんて予想もしてなかっただけに、
なんか印象的だしね。

それで、いちばん上のまるいのは、
Jo Maloneのムエット。
……高級店のくせに、ずいぶんそっけないよね、これ。
それにしても、あーもう、
ヒースローの免税店にジョー・マローンがあるなんて、
ひどいよ!
知ってたら、他の香水コーナーうろうろしてないで、
ここに直行したのになぁ……。
ジョー・マローンは、クラブツリーの時と同じで、
さときちさんが「試香しておくといいですよ」ってすすめてくれたところ。
日本では、あんまりお目にかかれないらしい。
うー……残念。
もう飛行機の離陸時間まで30分なかったんだけど、
(普通20分ぐらい前までには席についてないとダメ)
人はいつか時間さえ支配できるさ!(あれ?)
というわけで、大急ぎで3つほど試香してみた。
その中でもいちばん気に入ったのは、pomegranate noir。
なんか、もう、どう言っていいのかわからないけど、本当にいい。
ロマンチックな香り。でも甘すぎない。
ちゃんと現実とのバランスとれてる、みたいな……。
うわー、ほしい!
でも、ジョー・マローンってコロンのみなんだね。
それが30mlで£30……高いなぁ。
でも考えてみればオ・パフメだってコロン。
日本で買えば、きっともっと高いはず。
それにここは免税店!
買うしかないでしょ!
……と思ったのに、大好評らしく、売り切れだった。
ひどい……。
お店のおねえさんは、
「30mlなんてすぐ使いきっちゃうんだから、100mlを買った方が得よ」
って言ったけど、その100mlすら完売してたんだよねぇ……。
他だと、honey suckle や orage blossom もけっこう好みだったんだけど、
なんかここでは妥協はしたくなくて、
pomegranate noir がないなら、それが縁なんだよ、
って思うことで、あきらめることにした。

そしてその迷っている時間と、
それからあらぬゲートに向かっちゃったことで、
飛行機の離陸を遅らせてしまったのは、この私です。
(ごめんなさい、ごめんなさい)

離陸が遅れたため、香港着も30分以上ずれこんじゃって、
私も成田行きの飛行機に乗り込むまでの時間、わずか40分。
(さすがにこれまで遅らせる気になれなくて、
早めに搭乗することにした)
でも! その40分を有効利用しないわけないじゃない!
というわけで、行きがけの免税店でしっかりチェックしたのが、
オ・パフメ・オー・テ・ルージュ。
でも「急いでいる」感覚はちゃんとあったから、
ムエットに吹きつけるのも大急ぎ。

だったのに。
なんでかわからないけど、ここの免税店のおねえさんが、
最初から最後までずーっと、
「これいいですよ」「売れてますよ」
って、お店のはしからはしまで、
どこまでもついてきて、けっこう困った。
最初にちゃんと、
「最終搭乗時刻までほとんど時間ないので、
お話を伺っている余裕ないんです。
見てるだけなので、すいません」
って言っておいたのに、ぜんぜん離れてくれない。
(ちなみに日本語での会話)
試香するときも、私が自分でムエットを使うと、
「あ、すみません、お客様にそんなこと……」
と、しょんぼりしちゃうんだけど、
うーん、すいません。
店員さんに吹きつけてもらうと、なんかちょっと時間かからない?
パタパタして、アルコールが飛んだか確認したり、
成分の説明してくれたり。
自分でなら、ムエットをかぎながら歩いてまわれるしね。
時間があるときなら、店員さんとのやりとりも好きなんだけど、
このときは本当に余裕なかった。
申し訳ないです。

画像にムエットはないけど、他にもいろいろ試香。
(だから飛行機に遅れたんだよ、ばか)

特に新作コーナーは、いごこちいいよね。
ここではじめて見てすっごい惹かれたのは、モスキーノ。
モスキーノの何……か、は忘れた。
でもボトルの上部にユニオンジャックが入っていて、
それだけでけっこうインパクト。
香りはさっぱりしたムスクだったかな。ちょっとフルーティで。
サイトで探してみたんだけど、見つからないなぁ。
まさかユニオンジャックなだけにイギリス限定とか?
それにしてもモスキーノってボトルがチープなせいで、
なんとなく敬遠してたけど、ちょっと見なおしたな。

アレクサンダー・マックイーンのキングダム。
ちょっとパウダリーがしつこい気がしたかな。
ムエットを使ってみたら、また違った印象が持てたのかも。
それにしてもすんごいボトルだよね。
最初は全然ちがう方向にぷしゅっといきそう。

カルバン・クラインのck-one シーン。
うーん……イラストだけで勝負、なわけじゃないよね?
でもそんなにはっとする香りでもなかったな。

他にも新作はいろいろあったけど、おぼえてるのはこれくらい。
それにしても、いまだにグッチオードパルファム2や、
エタニティモメント、ミラクソーマジック、ビューティフルシアー、
ハッピートゥービー、ピュアプワゾンが、
いまだに新作あつかいなんだな。
アディクト2はギリギリの線だと思うけど、
ラッシュ2は、いくら何でも……。

新作じゃないところだと、
いきなりゴルチェのフラジャイルの香りにほれた。
これも香港空港でだったので、じっくり迷う時間もなかったのが惜しい。
私はゴルチェはクラシックサマーしか持ってなくて、
ゴルチェって言ったらあのボディのボトル!
というイメージしかなかったんだけど、
フラジャイル、今さらながらいいねぇ。
ゴルチェなだけあってセクシーだから私には難しいかなぁ。
でもクラシックサマーは、つけてもそんなに浮いてないと思う。
いけるか、フラジャイル……むむ。

それから、やっぱり最後までひっかかってたのは、
Victor&Rolf の Flowerbomb。



特に、この広告を見てからはね。
本当、すっごいキレイ……。
香りも、ハロッズで試香したときは、たぶん人ごみだったせいもあって、
すんごく甘く感じたけど、
免税店では、それほどには感じなかったな。
ちょうどいい感じがした。
だいたい、この広告からだと、そんな甘いイメージわかないもんね。
敵意のある甘さ……プライドのある媚び、
みたいなのを期待したいなぁ。
(って、買うつもり?)
ちなみに Victor&Rolf では、すでにメンズ香水が完成しているらしい。
その名も Flowerbomb for Men。
……まあ、わかりやすいか。
ちなみに Victor&Rolf の香水公式HP、かなり見ごたえあります。
ドキドキしたなぁ。かっこいい。

免税といえば、飛行機の中でのチェックも忘れてはなりません。
私は今回キャセパシフィックに乗ったんだけど、
免税香水のトップを飾るのは、
オ・パフメ・オー・テ・ルージュ。
次は……ミラク・ソーマジックだったかな。
これ、どの飛行機に乗ってもいつも免税リストに載ってる気がする。
あとは、これ、まだ日本に来てないのかな?
アルマーニの、City Glam Femme。
以前、別ブログのこの記事で、
「グラマーフォーハー」とかウソこきましたが、
本当の名前は、シティ・グラム・フェムらしい。
メンズもあります。
そしてディオール・シェリーと、
シャネルからは5番とチャンス。
19番の方が好きな私としてはちょっと残念。
まあどっちにしても、飛行機の中で買う気は、あまりしないけどね。
香水は、ね。
……うん、香水はね。
……だって、飛行機内免税だと、試香もできないしね。
……だから、香水はパスね。
……香水は、ね。

こんなところ。
試香って、やっぱり楽しい。
で、私が思うに、海外での試香はムエットに限った方がいいかな。
手首とかにのせてみても、
海外では体臭も微妙に変化してるから、
あまりあてにならない気がする。
免税という魅力で拍車かかってそれで買っちゃって、
いざ普段の生活に戻って、あれ? って、悲しいよね。

そういえば免税店でじゃないけど、
ポール・スミスのフローラルも試香してきた。
これ、ロンドンと同じボトルデザインだけど、まさかシリーズ?
ロンドンの香りが、「これがロンドン?」と首をかしげている私としては、
ちょっと素通りできなかった。
結論。ロンドンより、ロンドンっぽい香り。
確かロンドンって市場をイメージしてつくったらしいけど、
フローラルは、街なみのイメージって気がする。
あちこちに緑や花があって、
すれ違う人からいい香りがして……ってところが、
ロンドンっぽい。
フローラル、複雑じゃないけど、なんか大事にしたくなる香り。
いや、買ってないよ。
まだ。