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Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

生涯スポーツとしてのランニング

2016-05-24 11:35:20 | ランニング


ランニングについてしばらく書いていこうと思う。

日本のランナー人口をご存知だろうか。
1000万人。驚異的なデータだ。
ゴルフ900万人。サッカー600万人。サーフィン200万人。
一大ブームだったスキーの全盛期は1680万人。(2016集計では600万人)

そのスポーツに費やす金額の大小はあまり関係ない。
好きになって継続するのには金額よりそのスポーツの持つ魅力の方が優位になるからだ。

ランナー1000万人の内訳は週一以上が600万人。
どのスポーツも1週、2週に1回が妥当なのでやはり600万は大きい。
さらにフルマラソンランナーは2015年22万人から2016年32万人に増えた。

何故走るんだ?苦しいだろ!
無理無理、私にはできない。

僕はよく言われる。実はそんなに苦しくない。苦しくなるまでは走らない。
真夏の炎天下は苦しいけど、真夏の満員電車の方がよほど苦しい。

あらゆるスポーツがそうだけど、継続できるのは楽しいからにすぎない。
自動車で移動する数キロを自分の足で進むとき、
その一歩一歩はとても大切でとても意味のあるものになる。
肌は湿度計になり温度計になり精密な風速計になる。
季節の移り変わりを実感し、青空に流れる雲を追いかける。

ランニングが他のスポーツと全く違うのは、僕の場合はスキーやサーフィンやウインドサーフィンと比較してだけど、
雪や波に外力をかけテクニックの満足を得るのと違い、ランニングは自身が完全に一つの宇宙になる。
ある意味、ヨガであり瞑想であり座禅である。
人間、おそらく40歳を超えると仕事や趣味でも上達の実感はあまりないが、ランニングだけは違う。
日々確実に上達しているのが手に取るようにわかる。

代謝は良くなり、腹は凹み、体脂肪率が下がり、肩こりは解消し、寝起きが良くなる。

これは特別なことではなく、誰でも体験できる。選手にならない限り能力はさほど関係ない。

問題は「楽しめるか」だ。楽しめないと継続できないから。

楽しむ=継続するための重要なポイントがある。
スポーツは、精神力+テクニック+ギアと言われる。(基礎体力は前提)
徹底的なことが抜けている。
身体認識力と身体意識力である。要は自分の関節や筋肉の使用目的を理解していて効率よく動かせているか、である。

走るとき、足を上げるとき、太ももに力を入れていないだろうか。
走るとき、腕を振れと言われて理由を知って振っているだろうか。
ウインドサーフィンでセイルを引き込むとき、腕で引いていないだろうか。
ボトムターンのときスピードに対応する前後方行の体軸ができているだろうか。

走るのも波に乗るのも全ては同じである。
いくら走っても、いくら波に乗っても速くはならないし、うまくは乗れない。

トレーニング量だけではなんともならない。
トレーニングの質である。
トレーニングの質には考察する、理解する、というのを含む。
イメージトレーニングを模倣だけで身体機能の理解を含めなかったので日本は特に世界に遅れていた。

40、50歳過ぎて大波強風に乗るウンドサーファーがいる。
それは身体機能を無意識に操っているからだ。すごい才能だ。
それを言葉や文字にして人々に伝える。
生涯スポーツの素晴らしさを伝える。
ランニングも所詮かけっこ。せっかくの遊びなので真剣に遊ぼう。
歳を取っても自分の潜在力を発揮させるのには自分一人ではとても困難。

Wrote by Atsushi Nakagawa @JRTA running instructor #JRTA


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