伝統イヨマンテ復活へクマおり 道ウタリ協会網走支部が製作(12/13 13:56)
【網走】アイヌ民族伝統のクマ送りの儀式「イヨマンテ」を復活しようと、道ウタリ協会網走支部(山下重徳支部長)は、網走市山里のチセ(家)の脇に、クマおりを作った。来年、儀式に使う子グマの狩りにも挑戦する予定で、会員たちは「アイヌ文化の伝承に弾みをつけたい」と話している。(近藤憲治)
イヨマンテは、子グマを人間界に降りてきた神に見立て、一、二年育てた後、殺し、「神の国」に送り返す儀式。神々から与えられた自然の恵みに感謝の祈りをささげるのが目的だ。クマおりはアイヌ語で「カムイセッ」(神の巣)と呼ばれ、儀式に使うクマを入れて飼う。
道は一九五五年、イヨマンテを「野蛮な行為」として禁じる通達を出したが、昨年、環境省が「動物を利用した祭礼儀式にあたる」との見解を示したため、道は五十二年ぶりに通達を廃止した。
作製したおりは約一メートルの高床の上に載せた二メートル四方の木組み。道ウタリ協会の秋辺得平副理事長(65)が技術指導し、山林から切り出したハンノキを材料に、くぎを使わず井げた状に組み上げる伝統的な手法で作った。作業は約一カ月かかった。
秋辺副理事長は「くぎを使うと木が収縮した時に、形がゆがむ。くぎを使わない方法は、木の性質をよく知る先人の知恵なのでしょう」と説明する。
網走支部は来年三月、釧路管内弟子屈町の国有林で、国の許可を得てクマ狩りをする。山下支部長は「狩りがうまく行けば、イヨマンテを復活したい」と話している。

【網走】アイヌ民族伝統のクマ送りの儀式「イヨマンテ」を復活しようと、道ウタリ協会網走支部(山下重徳支部長)は、網走市山里のチセ(家)の脇に、クマおりを作った。来年、儀式に使う子グマの狩りにも挑戦する予定で、会員たちは「アイヌ文化の伝承に弾みをつけたい」と話している。(近藤憲治)
イヨマンテは、子グマを人間界に降りてきた神に見立て、一、二年育てた後、殺し、「神の国」に送り返す儀式。神々から与えられた自然の恵みに感謝の祈りをささげるのが目的だ。クマおりはアイヌ語で「カムイセッ」(神の巣)と呼ばれ、儀式に使うクマを入れて飼う。
道は一九五五年、イヨマンテを「野蛮な行為」として禁じる通達を出したが、昨年、環境省が「動物を利用した祭礼儀式にあたる」との見解を示したため、道は五十二年ぶりに通達を廃止した。
作製したおりは約一メートルの高床の上に載せた二メートル四方の木組み。道ウタリ協会の秋辺得平副理事長(65)が技術指導し、山林から切り出したハンノキを材料に、くぎを使わず井げた状に組み上げる伝統的な手法で作った。作業は約一カ月かかった。
秋辺副理事長は「くぎを使うと木が収縮した時に、形がゆがむ。くぎを使わない方法は、木の性質をよく知る先人の知恵なのでしょう」と説明する。
網走支部は来年三月、釧路管内弟子屈町の国有林で、国の許可を得てクマ狩りをする。山下支部長は「狩りがうまく行けば、イヨマンテを復活したい」と話している。










