目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。山と冒険の本もとりあげるよ。

夜のしじまを切り裂く、山の神の悲鳴

2017-06-10 | 日記

あれは今週の水曜だったか、ちょうど福岡の巡査部長の事件が報道されていた夜だ。おぞましい事件だ、ああ、いやだいやだと思いながら、家に帰りつくと、山の神は晩飯を食べずに待っていてくれた。21時くらいに食卓についた。昼間録画していたNHKの「ひよっこ」を再生、桑田佳祐のテーマ曲をとばして、ドラマが始まった。「お父さん、みね子は、どうしたらいいんだっぺ」などど茨城弁が聞こえていた頃、我が家の事件は起きた。

「なんか、音がしない?」と山の神
「なにも聞こえないけど」と私。

山の神はすっと食卓から離れ、洗濯機のある暗がりの一角へ足を踏み入れた。そのとたん、

「きゃあ~」と夜のしじまを切り裂く、高周波の絶叫。丹沢でヤマビルを宇宙のかなたに飛ばしたときのあの悲鳴を再び聞くことになった。これはゴッキー(ゴキブリ)登場かと即座に思った。ついこの間、久々に家の中で体長2センチくらいのを見たので、再びお仲間の参上か、やれやれとその暗闇に私も様子を見に行く。

山の神の手には、早くもゴキジェットが握られていて、玄関のほうへ移動していく飛翔体に向けて、大容量の噴射が始まっていた。おお、飛んでる、飛んでる。撃ち落とされるかと思いきや、ゼロ戦よろしく向きを反転し、こちらに向かって飛んでくる。ウソだろと思った。ゴキジェットに立ち向かってくるゴキがいるのか。

近づいてくると、その飛翔体はなんだか小さかった。そのうち、床に着地。そしてゴキジェットの噴射など、まるでなかったかのように悠然としている。灯かりをつけてよく見ると、コガネムシだった。私がつまみあげて、玄関から外へポイ。一見落着だ。しかし床には、山の神が必死に大量噴射したゴキジェット液がねっとりと層をつくり、テカっていた。しょうがないわねと山の神が雑巾を手に拭き掃除となった。コトはこれで終わりではなかった。

「また、なんか飛んでる」と山の神。
「どこか、窓が開いてたのか」

今度は食卓周辺へ向かってきた緑色の飛翔体。またコガネムシかと、後を追うと、ダイニング・テーブルの真上の照明にその飛翔体は止まった。椅子の上にのっかり、その姿がなんであるかがわかり、ギョッとした。カメムシだ。家の中はもちろんのこと、この界隈で見かけたことはない。地方の緑の多い宿に泊まると、よく出没していたけれども、まさかここにも棲息しているとは。ティッシュ片手にすかさず駆除した。

騒動はこれで終わり。でも、あの悲鳴は近所じゅうに響いたはず。福岡のニュースがあったばかりだけに、殺人事件発生かと近所の人たちを恐怖のどん底に陥れたにちがいない(それは飛躍しすぎか)。それにしても、山の神の悲鳴には、肝を冷やした。

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