記事を読めば読むほど不可解だな!
複合的要因で起こってしまった!
「学年主任から誤った資料」というが
そもそも、もっと早く生徒の「前歴」を
担任が確認していなかったのは何故か!
この学校の担任決定システムはどうだったか!
担任と生徒と保護者の意思疎通が取れていないのは何故か!
校長が推薦基準を拡大したのは何故か!
そもそも3年生になった1学期の段階で
進路問題で三者面談をしていなかったのか!
中学校としては高校並みの大規模校だな!
一人ひとりに目が行き届く装置はどうだったか!
学校と教師に「ゆとり」はあったか?
子どもにも保護者にも「ゆとり」はあったか!
命の大切と重さを教える学校で繰り返される命の軽さ!
府中町立府中緑ヶ丘中学校 - Wikipedia
府中町に2校ある中学校の一つ。生徒数は632名。学級数は20学級
中3生徒自殺 担任と5回の面談 その内容は
3月9日 19時38分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160309/k10010437151000.html
2回目は11月26日ごろで、担任が「万引きのために専願受験が難しいことが色濃くなったと伝えると、
3回目は12月4日で、担任は、専願受験はできないと生徒に伝えたということです。そのうえで、ほかのいくつかの高校の名前を出したり、別の受験の方法を説明したりしたということですが、生徒は名前が出た高校の中で受けたくない高校があると答え、「一般で志望校を受験した場合、落ちますか」などと尋ねたということです。担任は「はっきりしたことは言えない」と答え、家に帰って受験校を親と相談するよう伝えたということです。
4回目は自殺する前日の12月7日で、担任が、前回話したことが保護者に伝わっているか生徒に確認したところ、「親が忙しくて話ができなかった」と言ったことから、改めて親と話し合うよう指導し、「一般での受験は点数が高ければ合格できるので頑張ろう」と励ましたということです。
5回目は、自殺した当日の12月8日の午前で、生徒は「『3年になってからガラスを割っているので専願受験はできない』と親に伝えたら、『そんなことで受けられないのはおかしい』と親が怒っている」と担任に話したということです。これに対し、担任が「そうじゃないよ、万引きで専願受験はできないんだよね」と話し、一般受験でも志望校に合格する可能性はあるが確実ではないので、もう1校受けるように伝えたということです。生徒が、「親は私立は1校しか受けさせないと言っている」と話すと、担任は親とそのことについて話そうと伝えたということです。
直前に非行歴確認指示、校長が推薦基準変更
毎日新聞 2016年3月9日 22時44分
http://mainichi.jp/articles/20160310/k00/00m/040/087000c
広島県府中町立府中緑ケ丘中3年の男子生徒(当時15歳)が誤った万引き記録に基づく進路指導を受けた後に自殺した問題で、昨年11月20日に同校が高校入試の校長推薦を出す基準を変更し、月末までに推薦希望者の非行行為を確認するよう各担任に求めていたことが9日、分かった。自殺した生徒の女性担任は、記録の正確性や当時の教師、保護者らに確認しないまま生徒に直接万引きについて尋ね、「確認した」と判断していた。町教委の幹部は「限られた時間の中で非行歴を確認する形になってしまった。時間に余裕があれば、当時の教師などに確認することなどもできたと思う」と述べ、学校側の性急な対応が確認不足を招いた恐れもあるとみている。
同校の担任からの聞き取り調査によると、生徒への進路指導は計5回行われ、1回目は正式な基準変更直前の16日ごろに実施された。担任は1年時に万引きしたとする誤った記録に基づき、「万引きがありますね」と聞き、生徒は「えっ」と返答。「1年の時だよ」と言うと、生徒は間を置いて「あっ、はい」と答えたとしている。
同月26日ごろに2回目の面談をし、担任が「万引きがあるので(推薦が)難しくなった」と伝えると、生徒は「万引きのことを言うと家の雰囲気が悪くなる」と返答したとしている。こうしたやり取りを通じ、担任は万引きの事実を確認できたと判断したとみられる。高杉教育長は「生徒は否定はしていないが、肯定もしていない。あいまいな発言なのに担任は事実と判断した」と指摘した。【石川将来、安高晋】(引用ここまで)
主な点を列記してみます。
1. この事件の最高責任者である町長が謝罪していません。
この事件は「学校の事務的ミス」が原因であり、学校側は謝罪しました。
しかし、学校のミスは府中町のミスです。行政の長として町長は同列に謝罪
すべきですが、町長は事務当局を「よくやった」と褒めるだけで謝罪してい
ません。
2. 明確な責任体制がとられていない。
この件に関して、誤った調書による誤った指導を行った担任教諭、指揮権者の校長ともに行政処分がなされておらず、人が亡くなって誰も行政処分をされていない。
当事者として残っている教育長は退職金の返戻等で責任を取るべきである。
校長は退職金を満額受け取って退職しています。
町長は55万円の減給をし、退職金は満額受け取っています。
教育長が44万円の減給し現役続行。当時の副町長は事務方のトップとして事件の3か月隠蔽に関わっていると思われるが何も語らず、現在、町長となっている。
3. 町は謝罪せず、見舞金も出していない。(遺族に対して)
4. 第三者委員会の予算は3200万円。
メンバーの発表もないし、何をしているかの報告もない。
5. 担任教師の調書は正しいのだろうか。(担任教師は教育のプロである)
事件が3か月間隠蔽されてきた経緯から、作文された可能性がある。
生徒の返事については曖昧であり「死人に口なし」という声がある。
反論しなかったという点について「反論したのではないか。」という生徒の声がある。
びっくりして「ええっ?」と驚きの声を発したのが真相ではないか、という同じクラスだった生徒の意見がある。
6. 担任は、きちんと町民やマスコミに対して真実を語るべきだ。
何も話さず、何のコメントも出さず、居場所も公表されていない。やましいことがないなら、表に出て真実を話すべきだ。(隠れているほど疑いは増幅する)
7.最近、また、受験指導において、同じような事件が起こっている。入試のための願書資料を担任が忘れて専願ができなかった、という事件で新聞にも載ったが、これも現場の担任教諭に対する行政処分はなされていない。(教育部長の口頭注意でおわっている)
8.行政処分がないということは、今後も同様な事件が起きる可能性がある。