マヤ神官の日記、マルデクの預言

『マヤ神官の日記』、2008年4月30日完結!
『太陽系第5惑星マルデクの預言』2009年2月15日連載開始!

その1 出生の秘密 1

2007-02-15 00:02:03 | 本編
 この日記は、私の前世記憶(過去世)の中でマヤ時代の神官であった時のものを、その生活様式などが分かるように書くことを決めたものです。数千年前の記憶なので、その信憑性を問われるともちろん疑問ではありますが、ある方との現世での出会いで、お互いの記憶が一致したことから、そこに私が神官として存在していたことが証明されました。
 どこまで、この日記が綴れるか、私が過去世をここまで細かく思い出さねばならない理由は何なのか?皆様と共に、考えていければ、と思っております。心得ていただきたいのは、この神官は前世記憶の中の私ではありますが、現在の私の人格、倫理観、生活態度と一致する部分は全くありません。くれぐれも、かぶせて考えなきよう、お願い申し上げます。

その1 出生の秘密1
 青い水晶の嵐の年、銀河の月9日、8・夜、KIN203、GAP、魔術の亀の日。
 私の13スピンめ(1スピン260日、地球年齢は9歳3ヶ月と11日、1年365日1ヶ月28日計算)の銀河の誕生日である。
今朝は、朝の調整を行わずに、夜明け前に長老の部屋に行く。長老は、大きな大理石のデスクの向こう側に、私は、手前にぽつんとおかれた堅いウルシ塗りの椅子にすわった。長老が、
「ここでの13スピンめの誕生日は特別なものとなる。お前の出生の秘密と、もう一つ、お前の本当の名前を与えることとなる。」

 ようやく、朝一番の光が部屋に差し込んできたところで、長老の左半身を輝かせ荘厳な雰囲気を作り出していた。私は、夜明けのひんやりとした空気の中、身を引き締め、2つの大きな秘密が明かされる言葉を待った。

「時は、13スピン前となる。」
長老は、片手を水晶のピラミッドにかざしながら、半ば閉じた眼の奥から私をじっと見つめ、静かに話し始めた。
「前の老子ベン(マヤ語の「空歩く者」の意)様が預言通りに死んだ、青い銀河の夜の日にお前は生まれた。この話は、しかし、おまえ自身の記憶を見るほうが正確だろうな。」

 私は、身を引いた。母親から、出生に秘密があるなどと聞いたこともなかったし、その記憶もない。長老は続けた。
「お前のピラミッドを呼び出そう。」
そう言って、長老は立ち上がって、私の前まで、すっとやってくると、私の光が差し込む側の空間に手をかざした。私は驚き呆れていた。しかし、まもなく、長老のまるで小さな見えないボールをつかんでいるような手の下から、私の水晶のピラミッドが現われた。そして、それは朝日を燦然と浴び、今までの数倍の大きさに見えるほど、光り輝いた。
と、長老は、もう一方の手をピラミッドの下の空間に差し込み、宙に浮いたままのピラミッドを私の目の前まで持ってきた。

「テーブルを。」
と長老はおごそかに言った。
「私のゲームテーブルですか?」
長老の部屋に呼び出せるような力はない・・・と言おうとした瞬間、ピラミッドが現われた光輝く空間の中から、私のゲームテーブルが出現した。
 長老が言った。
「ここは、イメージし言葉にすれば具現化する空間だ。心して処するように。」
ゲームテーブルは静かに、長老と私の間の床の上に落ち着いた。

 私のゲームテーブルは、碧がマーブルに混じった大理石で、飾り足やテーブルの縁を全て金が巻いている。そして、天板の部分には、金彩で左の翼だけが描かれている。自分の紋章の「夜」は、1日を翼と見ると、その片方だと思ったからだ。活動する昼間が右、眠る夜が左かと。
 そう言えば、初めて宮殿に連れてこられた時、ホールに並ぶ神官たちのゲームテーブルを一つ一つ長老は説明してくれた後、自分でこのゲームテーブルを創るように言われた。その時、ひどく面喰らった覚えがある。ところが、この長老の部屋に来て、長老の静かな質問に眼をつぶって答えているうちに・・・眼を開けて見れば、目の前に「私のゲームテーブル」が置いてあった。そして、「おまえが創ったゲームテーブルだ。」と言われたのだ。何が起こったのか、今の今まで理解していなかったが、そういうことだったのか?!

 長老は、私のゲームテーブルの水晶をおくクッションの上に、慎重にピラミッドを落ち着かせた。その全ての工程は、一切直接触れずに行われた。そして、
「実は、水晶は、直接の太陽光を嫌う。ここは、少し明るすぎるので、1枚ついたてを立てておこう。」
と、光の側を見上げた途端、亜麻布の揺れるついたてが現われた。私たちは、その薄い影の中に入った。
 「さて、映し出す先は、このついたての布が分かりやすくて良いのう。」
ふと気がつくと、さっきよりついたての幅が広くなり、横長になっていた。大きな布の壁(スクリーン)が出来上がっていた。

 「さあ、手をかざして、おのれにきくのじゃ。生まれたときにあったことを。」
私がピラミッドに手をかざすと、その上から助けるように、長老が手を重ねた。暖かく大きい手だ。この長老の愛を感じる。一瞬、長老の眼を見てから布(スクリーン)に目を移した。おのれに集中する。そして、「生まれたとき」に意識を持って行き、空間に流れる記憶の紐を捕らえた。目の前の布に、映像が現われた。

 今日は、ここまでです。次回は、銀河の月12日(G暦2月18日)新月の日頃に。








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