マヤ神官の日記、マルデクの預言

『マヤ神官の日記』、2008年4月30日完結!
『太陽系第5惑星マルデクの預言』2009年2月15日連載開始!

マルデクの預言、その22の7 正義とは?

2010-02-07 22:16:42 | 本編
この話の最初、途中を知りたい方は、2月1日の目次 からお探しください。そこから読みたい章に飛んだら、右下のカレンダーから日付を選んでください。

その22の7 正義とは?!
「今まで聞いたこと以上のショックがまだあるのか?」

老師は面倒くさそうに、馬乗りになっているセイを引き倒すと起き上がった。
「まだ、その時ではない。お前を守らなければならないからな。」

セイは床に転がりながら、訊く。
「私を守る?私のことを考えるなら教えてくれよ。」

老師はスタスタ歩いていきながら、振り返りもせずに言う。
「知れば、自分の命を放棄するかもしれない。そんな危険性は冒せない。」

セイは、起き上がって訊く。
「私が自殺するとでも?」

老師は答えず玄関まで行くと言った。
「橋まで送る。早く来い!」

セイは奥歯を噛みしめた。老師の前を通り過ぎると立ち止まった。老師が「ピュイ!」と短く口笛を吹くと、白い馬が部屋の中から立ち上がった。セイが言う。
「麻酔を打たれていたのに、大丈夫なのか?」

「もう解毒剤が効いているはずだ。セイ、とにかく、今日ここにはいないことにしろ・・・わかったな?カズや父親に訊かれたら、なんと答える?」

セイは少しうつむくと言った。
「女友達のところにいたと言うよ。深くは詮索されない。」

老師は馬のたてがみをつかんで乗る。セイは家の中から小さな座イスを持ってきて、老師の後ろに乗った。
「いいだろう。行くぞ!」
と老師が言った途端、白い馬は走り出した。一気に山を駆け下り橋まで来る。橋の真ん中あたりで急に老師が止めたので、馬は後ろ足立ちになり、セイはバランスを失い転げ落ちた。が、武術の素養があるのか、ころっと受け身を取った。
「セイ、元気でな!」
老師はセイの顔も見ないで馬を返した。

 セイは白い髪と髭、そして、マントのフードを被り直すと、チチャンのタクシーを止めた。

今日もここまで。銀河の月に入ったんですね・・・
明日の暦は、G暦2010年2月8日(月)、旧暦師走廿五日(立春の4日後)、太陽黄径319度
黄色い自己存在の種の年、黄色い銀河の種の月2日、赤い律動の竜 KIN201 
Gate#16 大いなる流れを感じる日。極端。審判。
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マルデクの預言、その22の6 正義とは?

2010-02-04 23:02:40 | 本編
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その22の6 正義とは?!
「老師・・・」

セイがキスを求めてきたが、老師はさっと身を引いて言った。
「当分会わない。命の危険を感じた時は、心の中で私を呼ぶと良い。助けに行こう。」

「もう、会ってはくれないのですか?」
「普通には会わない・・・君は、また、ゴハルを演じなければならないし、私はそれを知らないふりをしなければいけない。どうしても私に会いたくなったら、そのマントをかぶって、白髪頭と白い髭をつけてくるがいい。気が向けば、会ってもいい。まあ、あまり殺されたくないのでね。」
老師は、フィッと横を向くと馬鹿にしたような目で見る。

「私を見放すんですね?」
セイは未練がましく言う。

「だから・・・見放さないと言っているつもりなんだが・・・」
老師はセイの胸ぐらをつかむと、そのまま床に引き倒し馬乗りになった。
「私の目の黒いうちは、きちんと生きてもらう・・・運命のままに・・・」

セイは老師の腕を横に引っ張ると、老師の体勢を崩し、今度は自分が馬乗りになる。
「老師・・・私は、私の信じる道を行く。お前の言いなりにはならない!星を裏切ることなどしない・・・」
セイは呻くように宣言する。老師は唇の端で嗤った(わらった。)

「そんな小さな気持ちで言ったところがどうにもならないよ。」
セイは思いっきり老師の顔を平手打ちした。
「お前に私の気持ちなど分かるか?」

「ああ、分からないね!裏切り者であり、私を殺そうとする奴を守らなければならない私には、分かりたくもない・・・」
「だから、もう、私は裏切らないと・・・」

「何を?だ?」
「この星を!だ!」

「お前の思いだけは受け止めておこう。お前は、あまりにも自分のことを知らなさ過ぎるんだ。」
「じゃあ、教えてくれよ!」

「まだ、受け止められる内容じゃない・・・」

「今まで聞いたこと以上のショックがまだあるのか?」

今日もここまで。立春というのに寒い・・・いや、すがすがしい日だった。友人と立春の儀式をすると、なにか、新たなるものを決意する勇気ができた。
今日の暦は、G暦2010年2月4日(木)、旧暦師走廿一日(立春)、太陽黄径315度
黄色い自己存在の種の年、青い共振の夜の月26日、赤い月の地球 KIN197 GAP 
Gate#8 ありのままでいようとする日。自分のできること。
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マルデクの預言、その22の5 正義とは?

2010-02-03 00:22:22 | 本編
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その22の5 正義とは?!
老師は黙ったまま、家に帰った。老師の心の中も整理できないでいた。

セイは、老師が怒っているような気がした。が、声をかけられないでいる。家に着くと、老師は、すっと馬から降りた。セイをちらっと見ただけで静かに響く声で言う。。
「降りろ。ピアスを返す。それから、変装の方は、チチャンのタクシーに乗ってから取るように。」

セイは何も言えない・・・いや、言わせない空気が漂っていた。馬から降りると、老師の後をついていく。

 老師の家の中は、まだ疲れた馬たちが眠っていた。老師は慎重に馬たちの様子を見ながら奥に入っていく。セイはその重苦しさに耐えられなくなってきていた。小さく深呼吸すると、そこで立ち止まった。老師は歩みを止めない。部屋の一番奥のピアスケースの前まで行くと、振り返った。

 セイはグッと奥歯をかみしめて、老師を見据えた。老師は迷っている・・・
「老師!ソヌの言うとおり、私を信用してはくれないのですか?」
訊く。

「信用などしない・・・最初から信頼関係などなかったはずだ。でも、セイの命は守る。それが私の努め(つとめ)だからだ。お前は、私を殺そうとしながら、信用して欲しかったのか?」
セイは唇をかんだ。答えることができない・・・慎重に足元を見ながら老師のところに行く。

「さっきは、『信じていた』と言ってくれた・・・」
セイが小さく呟く。

「間違いだということがすぐに分かった。気の迷いだった・・・」
老師がダイヤモンドのピアスを取り上げながら言う。
「セイ・・・生きることはきついが、運命のことは考えず、楽しめばいい・・・」

セイは手のひらを差し出したが、老師はピアスの留め具をはずしてセイの左耳に付ける。老師の息がセイの頬にかかる。
「老師・・・今さら、考えるな・・・というのですか?」

セイは哀しげに唇の端で嗤う(わらう)と身体を離して、老師の首の下に手をやる。老師がふてくされたように目をあげる。
「やはり、ダイヤの方が似合うな!」

「老師・・・」


今日もここまで。雪が積もったけれど、大したことはなかった。未だ、うちの庭はまっしろだけれど・・・
今日の暦は、G暦2010年2月3日(水)、旧暦師走廿日(節分)、太陽黄径313度
黄色い自己存在の種の年、青い共振の夜の月25日、黄色い磁気の戦士 KIN196 
Gate#6 内なる叡智を感じる日。変化の兆し。
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マルデクの預言、目次 2月号

2010-02-01 11:11:11 | 本編
2009年2月15日、青い電気の嵐の年、銀河の月9日、青い水晶の夜 に始まった「太陽系第5惑星マルデクの預言」も 22章に入りました。約1年、皆様のおかげで、細々と書き続けてこられました。ありがとうございます。

思えば、3年前、2007年に『マヤ神官の日記』を書き始め、3年という節目になり、今、『マヤ神官』を本にしようと思っています。

マヤ神官は、あちこち、すでに読めないようになっていますが、それでもアクセスしたい方のために、

目次その6 

を紹介しておきます。

 久しぶりに来られた方は、どこまで読んでいたか・・・G暦の日付でもサポートさせていただきますね。下の目次と飛んだ先のブログにあるカレンダーからまた飛んでみてくださいね!

マルデクの預言 本編
登場人物
ヘロン老師・・・オク(犬)族の男性の聖職者、預言を守る者
カズ・・・・・・・・チチャン〈蛇)族の貴族青年隊隊長、ヘロン老師を慕う。
イラルマ長官・・・カズの父親で、司政長官をする。
イレイヌ・・・・・チチャン族の将軍を伯父に持つ、自由奔放な娘
セイ・・・・・・・カズの弟、民間のパイロット、運命を担う存在
アフィ神官・・・・オク族の女性の聖職者、ヘロン老師のパートナーでもある。

 その1の1 出会い  G暦2月15日
 
 その2の1 足元をすくうもの G暦2月22日

 その3の1 貧民窟  G暦3月1日

 その4の1 嘘つきは誰だ? G暦3月14日

 その5の1 追跡!  G暦4月3日

 その6の1 目の色  G暦4月10日

 その7の1 つながり G暦4月17日

 その8の1 祝福されるもの G暦4月29日

 その9の1 選択!  G暦5月10日

 その10の1 13の月の1日 G暦5月26日 青い銀河の夜の日!あかりさま、お祝の言葉ありがとうございます。銀河の誕生日、おめでとうございます!!

その11の1 蘇生術 G暦6月14日

その12の1 パーティー G暦6月26日

その13の1 夢魔 G暦7月11日

その14の1 聖なる性職者 G暦7月21日

その15の1 からくり G暦7月27日

その16の1 知ること G暦8月09日

その17の1 心理戦 G暦9月01日

その18の1 仕掛け(トラップ) G暦9月13日

その19の1 敵も味方?! G暦9月29日

その20の1 伝説『預言』 G暦10月10日

その21の1 運命の選択 G暦10月28日

その21の3 運命の選択 G暦11月03日

その21の12 運命の選択 G暦12月07日

その22の1 正義とは?! G暦2010年1月5日

その22の5 正義とは?! G暦2010年2月3日


aikoalice の五次元地球 体験シリーズ!!2012年冬至、人は覚醒して5次元を知る!!

「五次元地球」(五次元地球にタイム・トリップした時のブログです。)

「キリスト体に入る!」(魂の高次元ボディ体験!!)

「五次元世界の科学的立証!」(ある脳科学者の講演!!)

銀河学校

クリスマスリース

安房直子(あわなおこ)さんについて


「The TIME of HEART 第4回告知」地球とつながる感覚を思い出す女神のワークやったよ!

第5回「The TIME of HEART 告知」地球とつながる感覚を思い出す女神のワーク!


今日もここまで
地球暦が来た!立春始まりなので、その前にと思っていたが、ピッタリのタイミングだ!
早速貼り直して、ピンを刺す!
今回、朔望月が別カレンダーになった!!進化してる!!
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マルデクの預言、その22の4 正義とは?!

2010-01-30 00:25:51 | 本編
この話の最初、途中を知りたい方は、 1月4日の目次 からお探しください。そこから読みたい章に飛んだら、右下のカレンダーから日付を選んでください。

その22の4 正義とは?!
 セイは、盗み見るようにソヌの様子を伺った。老師がそれを見咎めて言う。

「セイ・・・何か、隠しているのか?ソヌに何か訊きたいのか?」
セイは、虚を突かれたように驚いて、何も言えない。

「まだ、殴られた後遺症が残っているのか?」
老師が言うと、ヤクが頭を振りながら言う。
「あると思います。あっという間の出来事で、訳がわかんないです。」

セイは目を伏せた。ソヌが言う。
「セイは、何かを見たんだな・・・でも、きっとチチャンの仲間のことなんだろう・・・仲間を裏切ることはできないわさ、俺にだって分かる。黙っておけばいい。」

ソヌの言葉に、セイが驚いて顔をあげた。
「いいんですか?」

「そうさ、都合の悪いことは、言わなくていいんだ。仲間を守ることは大切だあな!なぁ、ゼフ!」
ゼフは、苦虫をかみつぶしたような顔で言う。
「ああ・・・私たちには、都合が悪いがな!セイには、セイの生きる空間があるからな・・・まあ、ここじゃないということだ。」

セイはホッとしたのか、へたり込んでしまった。老師がニッコリ笑って手を差し伸べる。
「セイ、一応、チチャンの警察には行くけれど、お前は一緒には来ない方がいい。今回のことは知らないことにしろ。」

セイは老師の手を取って立ち上がり、
「そろそろ帰ります。」
と、ぼそっと言った。

「そうだな・・・私の家に帰ってからだ・・・ピアスを返す。」
セイはジロリと見上げた。白い髪と髭の中から、蛇のような鋭い目線は見る者をドキッとさせた。老師は気付かないのか、1頭の馬を呼び出すと、その裸馬に飛び乗った。そして、セイをその後ろに乗せると皆に言った。
「馬泥棒については、明日、チチャンの警察に言おう。ゼフ、書面にまとめておいてもらえるか?被害については、あとで、テレパスで送る。」
「了解!」

ソヌが老師に言う。
「老師、そいつを守るのはお前さんの勝手だが、信用はしない方がお前さんのためだ・・・用心しろよ!」
老師はソヌを通して、遠い中空を見つめた。
「ああ、そうだな・・・今度、そのメン族の者に会えるようにしてもらえないか?」

ソヌは黄色い歯をニィッと見せた。
「そうか・・・お前、きっと驚くだろうな!面白いから、早々に会えるようにしてやるよ。楽しみにしていろ!」
ソヌは言うなり、猿のように飛び跳ねながら、ヤマの中に消えて行った。ゼフとヤクもロントフに乗って消えた。

 老師は黙ったまま、家に帰った。老師の心の中も整理できないでいた。

今日の暦は、G暦2010年1月30日(土)、旧暦師走十六日(満月)、太陽黄径309度
黄色い自己存在の種の年、青い共振の夜の月21日、黄色い惑星の人KIN192 GAP
Gate#30 心を冷静に直視する日。安定と変化が拮抗。
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