心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

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バルコニーの梁上板金と水返し材

2013年11月28日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸建て主さんのたっての要望が耐久性。

イペではなく、ベイマツや桧を使った北バルコニー横架材には、板金と水返し材を施工しています。

板金はガルバリウム鋼板。
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構造梁がベイマツ、手摺笠木が桧。さすがにイペの様な屋外使用は無理なので。

外周の梁にはふかし材を抱かせる念の入れ様。
Casio_047
こうする事で板金がワイドになり、雨仕舞い(水切り)は更に効果的になります。

外周梁内側の床・甲乙梁には、ふかし材は無し。但し、外壁との取り合い部に水返し材を設計。
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ベイマツの天然乾燥材は明るくて美しい肌艶をしていますね。

端部の1.5cm角材が水返し材。材種は桧。
Casio_073
建物本体へ水が伝わらないようにするための部材です。

床・甲乙梁の建物側端部。バルコニーと建物本体との縁が切れているのがわかる画像。
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バルコニー梁受け金物を介して、この様に隙間を設計しています。

手摺笠木建物側端部。材種は桧。
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北バルコニー上の屋根の軒の出は1.2mもあるので、濡れる事はまず無いのですが。

手摺笠木も床・甲乙梁同様、建物本体とは縁を切った設計。
Dsc_3420
傷み易いバルコニー部分と建物本体との縁を切る事で、建物の耐久性が向上して、維持管理コストも下がるメリットがあります。

板金屋さん、丁寧に施工してくれていますね。

この雨仕舞い対策後、床・甲乙梁の上にイペのデッキを施工します。
建て主さん切望の、ワクワクする北バルコニーです。


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